言葉のない壮大な世界
麿 赤兒の舞踏をみてきた。
舞踏家で俳優。
かつて唐十郎の状況劇場の看板スターだった。
唐十郎の美しくて長くて激しい台詞をしゃべる麿赤兒もよかったが、言葉を超えて、言葉のない世界に突入していく舞踏もおもしろい。
麿 赤兒が主宰する大駱駝艦、創立40周年になる今回の舞台は、タイトルが「ウイルス」。
13のシーンからできている。
地球上に生命が誕生し、カンブリア紀のことを想起させる「カンブリアの思い出」。
その後、「RNAの戦略」というシーンがでてきたり、「DNAの悔恨」「太陽をいけどる」「未来の記憶」など、不思議なシーンが展開されていく。
生命が誕生し、地球上にウイルスがひろがっていく世界を表現している。
言葉の世界もおもしろいが、言葉を超えた世界もおもしろい。
◇
秋の唐組紅テントの金沢公演には、久しぶりに麿赤兒が出るとのこと。
どんなことがあっても飛んでいきたいが、すでに大分での講演が決まっていて、行くことができそうもない。
とても残念だ。
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