ちひろ美術館で
先日、講演をした東京のちひろ美術館は、すてきな美術館だ。
講演のテーマは「困難な時代をどう生きるか」。
ちひろさんはひとり息子の猛くんを描いているが、母親の子どもに対する思いを考えながら、38億年の命の歴史、命のつながりのことを語った。
どうしたら平和をつくりだすことができるのか、環境を守ることができるのか。
チェルノブイリやフクシマのことを考え、原子力をどのように考え、どのように生きたらいいのか。
福島で体内被曝を測定した結果や、ガラスバッチの測定結果についても話した。
こんな事故は二度と起こしてはいけない。
ぼくたちは、生き方を変えるときがきているのではないか。
われわれはどこから来たのか、そして、どこへ行くのか。
この本質的な問いにどうこたえるのか。
いろいろなむずかしい問いに、一人ひとりがきちんと向き合い、答えを出すときがきているのではないかーー。
そんな話をした。
みんなこの国をなんとかしなくちゃいけないと強く思っているようだった。
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