「アハメドくん」の旅⑮~感動的な交流
ガザでは、作家や詩人、市民活動をしている女性たちが集まり、絵本「アハメドくんのいのちのリレー」について、2時間半、白熱の議論を展開した。
今までは、ポリティカルなディベートになりがちだったが、今回は、ポエティックなものとなった。
人間の心について非常に深い、示唆に富んだ、お互いを思いやれるような、日本でも経験したことのないすばらしいディスカッションとなった。
絵本は海からはじまって、海で終わっている。
これについて、こんな感想があった。
「手法としても、すばらしい。自由に海の外に出ていけないパレスチナの人ひどの苦しみを見事に暗示している」
こんなふうに深く、きちんと読み取ってくれるとうれしくなる。
「人間のなかにいる獣」という記述に関しても、「絵本には愛と憎しみが十分に盛り込まれていて、すばらしい作品だ。アラビア語の翻訳に関してはもうすこしデリケートな手直しが必要だろう。翻訳は作家の本当の思いを伝えているか、つねに心配なことである」とある詩人は語った。
作家同士でこれからも、交流したいという提案があった。
よくガザまで入って、このような機会をつくってくれたと感謝された。
一部始終をみていたテレビの取材の人たちからも、たいへん感動的だった声をかけられた。
9000キロ離れた日本からやってきて、本当によかったと思う。
そして、今回はたいへんな思いをしてガザに入ったが、この地にはやく平和がつくられ、だれもが自由にガザに入れるようにしなければいけないと、強く思う。
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