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2012年7月19日 (木)

労災時効

厚労省が胆管がんの労災時効を凍結することを決めた。
すばやい対応は評価してよい。

印刷所で使われていたある種の有機溶剤が原因と思われる。
5事業所で18人が胆管がんを発症し、9人が亡くなっている。
労災の時効は休業補償の場合は2年、死亡した場合は死後5年。
この時効にかかわらず、労災申請を受け付けるという。

1206235__ 諏訪中央病院の庭

胆管がんの原因は今まではわからなかったが、最近、1、2ジクロロプロパンとジクロロメタンが原因ではないかといわれるようになった。
まだ、1,2ジクロロプロパンとジクロロメタンが原因だとはっきり証明されているわけではないが、これらを使っているところで胆管がんになった人は、もしかしたら、と労災申請をする人が出てくる可能性がある。
1,2ジクロロプロパンとジクロロメタンは、印刷所のほか、繊維関係の仕事でも使っている場合があるという。

かつて職業病として労災の対象になったもので有名なのは、煙突掃除をしている人の膀胱がんや、石材の仕事をしている人たちの肺線維症などである。

病気の原因がわかれば、マイクをしたり、換気をしたりなどいろいろな回避方法をみつけ、健康被害を最小にすることもできる。
原因の解明につとめながら、まずは、労災時効の凍結をしたことはいいことだと思う。

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