原発事故448
政府事故調の最終報告は、福島県大熊町の双葉病院の患者の避難がうまくいかなかったのは、福島県や自衛隊の連携不足だと指摘している。
避難の前後に入院患者40人が死亡した。
ぼくがかかわっているひらた中央病院では、20キロ圏内から避難してくる寝たきり老人160人以上を受け入れた。
搬送をする間に死亡する例がみられたため、極力、受け入れを断らないように、ボランティア的感覚で、被災した老人を受け入れたようである。
災害弱者をどう救出し、命を守るか、きちんと避難計画のなかで明確にし、訓練していなければいざというとき役立たない。
原発事故から1年半たつ。
原発が再稼動されるときも、震災弱者の人たちの救出プログラムをつくるべきとのべてきたが、それがいま、十分できているとはとても思えない。
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