原発事故449
原子力規制委員会が新しくできたが、委員長に田中俊一氏を起用する人事案が国会に出された。
明らかに原発推進で、原子力ムラのメンバーである。
なんでこのような人事をするのだろうか。
7月末、経済産業省の原子力安全・保安院は、玄海一号の劣化は異常なレベルではないと判断し、2033年まで十分健全との見解をまとめた。
2033年までということは、1975年に運転開始している玄海一号は58年間の稼動となる。
とんでもないことだ。
脆性遷移温度は2009年、14回測定し、国内のほかの原発とくらべて最高値を示した。
原子炉の圧力容器が脆弱化する可能性がある。
原子力規制委員会ができる前に保安院がドサクサにまぎれて、こんな見解を示すことはいかがなものだろう。
保安院をひきつぐ規制委員会もなお、原子力ムラで構成されるならば、今回の原発事故を総括し、エネルギー政策を方向転換することはむずかしくなる。
なんとかしなければいけないと思う。
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