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2012年8月

2012年8月31日 (金)

「空気に染まるな!」

今年のグリーンカーテンは、福島産のアサガオとゴーヤ。
猛暑をクーラーなしでも快適にすごすためにしつらえたグリーンカーテンだが、花が咲いたり、実がなったりしてじつに楽しい。

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母屋の日当たりのいいベランダ沿いにはひさしをつけた。
夏には日差しが入らないように、冬にはあたたかい日差しが入るように角度をつけている。
家中の熱くなった空気は、4箇所ある天井のトップライトから外に逃げるようにした。
岩次郎小屋は、空気の通りをいつも意識している。

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9月からポッドキャストをはじめる。
「空気に染まるな!~新しい日本を考える」というタイトルで、いろんな話を配信していく予定だ。
ぼくは、空気に染まらないようにいつも考えている。
空気がよどんだときには、空気をかきまわし、新鮮な風をいれる。
空気に流され、空気に負けない生き方をしようと思っている。
ちょっとおもしろい内容になると思うので、お楽しみに。

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2012年8月30日 (木)

原発事故504

猛暑続きにもかかわらず、ピーク時にも電力に余裕があることがわかってきた。

原発は2020年にむけて、リスクが高いものから廃炉にしていく必要がある。
古い原発では、41年の敦賀1号機、40年の美浜1号機。
そのほかリスクがありそうな原発は美浜2号機、東海地震がおこる確率が高くなっている以上すべての浜岡原発、中越地震で大きな被害をうけ、今後もゆり戻しの心配がある柏崎刈羽。

1208111__ 立山の高山植物

そして、再稼動した大飯原発はF6の活断層がある可能性が高い。
再稼動してしまったが、やはり停めて活断層の有無を確認したほうがいい。
島根第1原発や志賀第1原発なども、検討が必要と思う。

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2012年8月29日 (水)

原発事故503

科学者の信頼がゆらいでいる。
もともと科学は非確実性のなかで進歩してきたはず。
100ミリシーベルト以下の被曝が体にどんな影響を及ぼすか、体に対する低線量の放射線は意見が分かれ、白黒つけることはできない。
わからないことを「だいじょうぶ」ということから、科学者の信頼がなくなる。
わからないものは「わからない」と伝えなければいけない。
伝えながら、たぶんどうだという議論が必要なのである。

EUでは主席科学顧問というのを置いているという。
とてもいい考えである。
日本政府も、主席、副主席の科学顧問を置いたらどうだろう。

たとえば、現政権は再生日本戦略として、環境・新エネルギー、医療・健康、農業・水産業に、重点的に投資して、経済を再生しようという戦略をたてている。
医療のことや新しいエネルギーのことなどは、信頼できる科学者を官邸に置いたほうがいい。
そのときに色のはっきりしている人を置かないことである。

Img_2005 雲の八ヶ岳と杖突峠

今までは、明らかに原発推進の人を置いてきたから、国民の信頼を失ってきた。
ニュートラルな人を置くべきだ。
国会の事故調でリーダーシップをふるった黒川さんなどを主席科学顧問にし、副主席科学顧問には、原発に対してある程度厳しい考え方をもっている人を置く。
そして、このなかでいろいろな委員やアドバイザー、政府の審議会などのメンバーを決めていくことができれば、そこで決まったことに関しては国民はある程度信頼するのではないか。

科学は完全無欠ではない。
だからこそ、どんな人が政府の相談役になっているかというのが大事なのだ。
その選び方をまちがってしまうと、国民へのリスクコミュニケーションに失敗してしまうのである。
現政権の失敗は、専門家の選択の失敗であったように思う。
委員会や審議会、アドバイザーの人選ミスが多かった。

科学は非確実性であるが、それでも国の行く末を決めていくのに、どうしても必要なものだ。
だからこそ、科学者を選ぶときは、きちんとした選ぶ側のフィロソフィーが問われている。
政権をとった人は、大臣をどのように配置するのかと同時に、科学者をどのように使うかというのも厳しく問われているように思う。
ここをあいまいにしたり、いいかげんにすると、あとで手痛いしっぺ返しに遭う。

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2012年8月28日 (火)

東北を応援してください

観光は宮城や岩手はかなり回復傾向にあるといわれているが、福島はまだ十分な応援が入っているとはいえない状況だ。

昨年の「鎌田實と行く ドリームフェスティバル」では、宮城の松島に2泊した。
今年は福島を応援しようということで、福島のホテルハワイアンズに2泊し、大村みのりさんの叙情歌コンサートや鎌田實のいのちの講演会などがある。
昨年の松島には、ハワイアンズのフラガールが特別、フラダンスをみせにやってきた。
ぼくたちの東北を助けたいという思いに、フラガールも応援してくれたのだ。
とても楽しい夜になった。
今年はそのフラガールを応援するために、ホテルハワイアンズにいき、フラガールのフラダンスをたっぷりと堪能する予定だ。

Img_1689 稲穂が立ち始める茅野の水田

旅と介護の両方を勉強しているトラベルサポーターたちが応援してくれる。
高齢の方でも、障がいがある方でも、排泄やおふろのことも心配ない。
いままで100歳の人も参加している。
要介護5の人も毎年数人、旅を楽しんだ。
心が疲れている人も、がんをかかえている人もいた。

高齢になっても、病や障がいがあって、旅を楽しむことはできる。
そして、旅を楽しむことが。福島を応援することになる。
ぜひ、ご参加ください。

詳しくは、右のバナーをクリックしてください。

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2012年8月27日 (月)

お知らせ

8/28、29にJIM-NETの現地スタッフで、院内学級の先生をしているイブラヒム先生のトークセッションがある。
スマイルこどもクリニックの招きで、イラクからやってきた。
会場は横浜赤レンガ倉庫1号館。

会場では、シリアの写真展もある。
JIM-NETではシリア難民支援を呼びかけて、現在123万円の募金が集まっている。
シリアから脱出し、イラクや国境のノーマンズランド地帯に入っている人たちの救援を開始している。

詳しくはこちら↓

http://www.jim-net.net/event2/2012/08/82829.php

ぜひ、横浜におでかけください。

Img_7194 東京都心のビル群

9月には、イブラヒム先生の院内学級の補助教員をしている21歳のザイナブさんもやってくる。
彼女は、JIM-NETの支援でバスラの小児がんの拠点病院で白血病の治療をし、完治した。

セイブ・ザ・イラクチルドレン広島の招きで来日し、9/7、福島で講演をおこなう。
また、翌9/8は、バスラ東京報告会実行委員会主催で、東京都文京区で「イラクからのメッセージ白血病を乗り越えて」と題して講演する。

詳しくはこちら↓

http://www.jim-net.net/event2/2012/08/-.php

ザイナブさんは、「もう助からないかもしれない」と思っていた白血病の子どもたちのあこがれの星。
院内学級で子どもたちに勉強を教えながら、病気は治るのだという希望も与えている。

ぜひ、聴きにいってください。

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鎌田劇場へようこそ!(118)

「ローマ法王の休日」

ローマ法王が死去し、バチカンでは法王選挙がおこなわれる。
各国から集まった枢機卿たちは「どうか私が選ばれませんように」と祈る。
その選挙で、よもや自分が選ばれるとは思ってもみなかった枢機卿が選ばれてしまう。

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世界から集まった信者たちが、新法王の言葉を待ち望む。
しかし、新法王はプレッシャーのために決意ができず、まちへ逃げだす。
そこで、かつて若い自分が演劇をしていたことを思い出したり、人と人のつながりなど大切なものをみつけたりする。
法王も一人の人間。
かんたんなハッピーエンドで終わらないところが、なかなかおしゃれな映画である。

東宝シネマズシャンテなどで上映中。

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2012年8月26日 (日)

大地の芸術祭

十日町と津南町あたりの越後妻有(えちごつまり)は地域全体がミュージアムになっている。
9月17日まで「大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2012」がおこなわれているのだ。

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44の国と地域から参加する作家による360の現代アート作品やプロジェクトが、地域の各地に点在する。
廃校を美術館にしていたり、棚田や里山とアートを組み合わせたりしている。
この地域のお年よりたちが現代アートの芸術家と一緒に協力しあってつくった作品もある。

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現代アートの巨匠クリスチャン・ボルタンスキーの大きな作品があったり、廃校となった学校に田島征三の絵本と木の実の美術館ができたり、カフェやレストランもでき居心地がいい空間があふれている。

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現代アートによって、見慣れた里山が不思議な魅力をはなっていた。

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2012年8月25日 (土)

夏野菜

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鎌田農園では、たくさんの野菜がとれる。
ズッキーニ、ナス、トマト、きゅうり、ピーマン、オクラなど。

ナスは一夜漬けに。
プチトマトもとても甘くできた。

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ベータカロチンや赤い色素のリコピンが鮮やか。
毎日、山盛りの野菜を食べている。

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2012年8月24日 (金)

福島のアサガオ

今年の岩次郎小屋のグリーンカーテンは、福島産のアサガオだ。
涼しげな青紫色の花が、見事に咲き誇っている。

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福島にくりかえし支援にいくようになって、義理がたい人たちが、いろいろなおみやげをくれたりする。
亡き日隅一雄さんとボランティアで行った須賀川からも、おいしい桃が送られてきた。
伊達市の桃や、須賀川の桃など、福島の果物はとてもおいしい。

福島でとれたタコが、築地に出荷されるようになった。
一年間、福島でとれたタコは放射能が検出されていない。
ヒラメやアイナメなど海の底にいる魚は厳しいが、タコは生でも、ゆでた後でも、放射線はほとんど検出されていない。
タコの燻製もよくいただく。

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我が家に咲くのも、福島のアサガオ。
ほんとうに、福島が親戚のようになった。

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2012年8月23日 (木)

形骸化する教育委員会

いじめはどこの先進国でも大きな問題のようだ。

カリフォルニア州で14歳の子が自殺した。
大学の薬学部の准教授の父親が、息子が通っていた高校などに放火した。
実際はしなかったが、校長や副校長、スクールカウンセラー、生徒をマシンガンで撃ち殺して自分も死ぬとメールをしていたという。

いじめをゼロにすることはできないかもしれないが、いじめを減らし、悲惨な状況を回避することはできるはずだ。

長野県では、阿部知事と矢崎和広教育委員長が連名でいじめについてメッセージを出した。
いじめの相談を大々的におこなうという。

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矢崎さんは、茅野市の市長を3期つとめた。
退職前のぼくの上司である。
医療や福祉に理解があるだけでなく、教育やまちづくりも非常に造詣が深かった。
矢崎さんのもとに公立学校の中高一貫校をつくるなど、教育に前向きの取り組みをしてきた。
教科書の選定だけが教育委員会の仕事ではない。
子どもたちの人権を守り、心ある教育がおこなわれるようにするには、教育委員会の充実は必須である。

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大津市では教育委員会の委員長がほとんど表には出ていない。
実質、教育長がコントロールしているようだ。
中2男子が自殺した件で名目上、教育委員会が調査しているが、実際は教育委員会の事務局と事務局長である教育長がコントロールしていたのだと思う。

全校アンケート調査で、自殺の練習をさせられていたと書いた子が16人もいたのに、きちんとチェックしていない。
そして、自殺といじめの因果関係は判断できないと市教委は一時、結論づけた。
まともな調査も議論もせずに、教育委員会の名で決定していることは大きな問題である。
教育長は教育現場の出身者が多いため、つい身内に甘くなる。
教育委員会はそんな教育長をコントロールしなければならないのに、おかざりの教育委員長では十分にコントロールできない。
これは、大津市だけではなく、日本中でもいえることではないか。

1208119__ 写真はいずれも立山の高山植物

大津市では教育委員会でまともな議論がされず、早々に調査を打ち切っている。
だから、教育委員会はいらないというのではなく、もっと実のあるものにしなければならない。
それぞれの市町村のなかにある教育委員会は、もういちど自分たちの地域のいじめ問題をかえりみる必要があり、子どもたちにいじめ撲滅のために応援するというメッセージを出す必要があると思う。

首長の交代にともなって教育方針がかわるのはよくないということで、教育の自立のために教育委員会がつくられているのはよくわかる。
教育の自立をうったえるならば、教育委員会をしっかりつくること。
そして、教育長が教育委員長のもとに動くという形をつくらなければいけないと思う。

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2012年8月22日 (水)

お知らせ

8月24日(金)夜10時から、NHKBS1のワールドWaveにスタジオ出演する。

6月末から7月初めにかけてパレスチナとイスラエルに行き、ヘブライ語とアラビア語、英語の3種類の絵本をもって、命や平和についてディスカッションしてきた。
その旅のもようをカメラが追っている。

Dsc_0042 パレスチナとイスラエルを訪ねたときの模様

「自分たちは憎しみを横におけない」と衝撃的なことを語ったパレスチナ人やノーマライゼーションを否定するパレスチナ人などにショックを受けたりしながら、64年間、戦争しつづけている両者の間になんとか平和をつくりだせいなか、微力をつくしている鎌田の姿が映る。

ぜひ、見てください。

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若者たちのハーモニー

加藤登紀子&鎌田實ふくしま・うた語りスペシャル 日本×ベネズエラ音楽交流プロジェクト帰国コンサートが無事におわりました。
お陰さまで津田ホールは満員。
会場は、感動に包まれました。

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福島とベネズエラの若者たちは、ピースボートで一緒に旅をしてきました。
カタコトの日本語とボディランゲージでコミュニケーションをとりながら、しだいに仲よくなっていったようです。
そのせいか、コンサートではすばらしいハーモニーを披露しました。

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NTT東日本東京吹奏楽団の演奏も見事で、加藤登紀子さんも気持ちよさそうにコンサートをしていました。
加藤登紀子さんと2人で歌う「海よ、大地よ」のために、動画もつくりましたが、これも好評でした。

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福島の若者やベネズエラの若者を支えていただき、ありがとうございました。
みなさんに感謝いたします。

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2012年8月21日 (火)

諏訪湖の花火

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8月15日は、諏訪湖の湖上祭。
この日は毎年、NHKラジオで、若者と平和を語るという生番組をおこなってきた。
昨年は福島市から若者たちと震災のことを語りあった。
そんなことで、8月15日の夜は仕事をしていることが多く、ずっと諏訪湖の花火を見られなかった。

今年は、原田泰治さんの桟敷席をもらって、家族で花火を堪能した。
10年ぶりである。

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緩和ケア病棟の患者さんも、花火が見える一室を借りて、ご家族とともに過ごしていた。
その応援もかねて顔を出したのだ。

ご本人は寝ながらだが花火を見て、とても喜ばれた様子。
ご家族もうれしそうだった。

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人の命には限りがある。
花火は、最後に美しい花を咲かせて、暗い夜空をパッと照らす。

諏訪湖は盆地であるため、音がこもって迫力がある。
体に響くその音を聞きながら、美しい花火に、行く夏をおしんだ。

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原発事故502

復興予算19兆円では、除染と廃炉に65億円がつかわれるという。
まともにつかわれるのか心配である。

日本原子力研究開発機構に107億円、国際熱核融合実験炉計画の研究開発に42億円。
なぜ、これが復興予算なのか。
新しい開発と復興とは関係ないはずである。

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脱原子力依存の方向に向かっているのに、復興予算のなかに気付かれないようもぐりこませている。
北海道や沖縄の道路も、防災という言い訳で組み込まれている。
とんでもないことだ。

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2012年8月20日 (月)

鎌田實の一日一冊(139)

「生と死の記録 続・三陸物語」(萩尾信也著、毎日新聞社、1575円)

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2012年度日本記者クラブ賞受賞。
津波におそわれた三陸のまちの、たくさんの生と死の記録である。

「人生を狂わせずに親の「老い」とつき合う」(和田秀樹著、講談社プラスアルファ新書、920円)

副題は、「「介護崩壊」時代に親子の絆を守る」。

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「「わたし」の人生 我が命のタンゴ」(和田秀樹著、集英社文庫、525円)

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映画化され、8月上旬よりシネスイッチ銀座で上映されている。
秋吉久美子さんが出演している。

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原発事故501

原子力規制委員会の初代の委員長に田中俊一氏が国会に推薦されているが、どうしても納得できない。
田中氏は原子力委員会の委員長代理として、原子力を推進してきた。

1207315__ 諏訪中央病院の庭

日本原子力文化振興財団から2011年、原稿料や講演料として29万円を受け取っている。
事故後もあきらかに原子力ムラの一員の役割をになっている。
これでは、今までの原子力安全・保安院となんらかわらない。
規制委員会設置法に明記されているように、委員長となる人は「人格の高潔さ」などが十分であるか、検討すべきである。

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2012年8月19日 (日)

雪恋しい

メール友だちで旅仲間の大橋美智子さんからすてきな絵手紙が来た。

大橋さんは、転倒して頚椎損傷をおこし、両手足の力を失った。
その後、懸命なリハビリで少しずつ回復に向かい、訪問リハビリの先生たちからパソコンを習い、メールをするようになった。
機能訓練の一環で絵手紙もかくようになった。

これまでハワイでの「ドリームフェスティバル」などでごいっしょしたことがある。
9月24~26日にあるドリームフェスティバル インふくしま3日にも参加されるということだ。

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その大橋さんからの絵手紙には、
「祝快気 板がきて 雪恋しいカマタ先生」
とある。

そうなのだ。
スキーで転んで骨折したときから、手術をして朦朧とした状態のなかで、「新しい板を買うから準備するように」と娘に言いつけた。
娘の夫はスキー大好きで、ぼくに合う、ぼくの好みの板をすぐに注文した。
まだ夏だが、次のシーズンのための板が来た。

ぼくは失敗したときに、失敗をのみこみ、落ち込まないようにして生きてきた。
家族は、ぼくの生き方がわかっている。
だから、ぼくが必ずまたスキーをはじめると予想していたようだ。

整形外科の主治医も、おそらくぼくがスキーをはじめると予想していたようで、スキーをはじめる前にプレートをぬいたほうがいいと説明があった。
足首に無理な圧がかかると、ボルトでとまっているところが折れる可能性があるという。
となると、冬になる前に、プレートとボルトをぬく手術をうけなければならない。
そうまでして64歳の男がスキーにこだわるのは、不思議かもしれないが、これが鎌田流の生き方なのだ。
ただ、忙しくて再手術の日を空けることができないのが頭痛のたねである。

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2012年8月18日 (土)

お知らせ

19日午前10時からの「日曜はがんばらない」(文化放送)は、生活評論家の吉沢久子さんをゲストにお迎えする。
94歳、とてもお元気である。
15年ほど前、高齢社会をよくする女性の会の樋口恵子さんといっしょに諏訪中央病院に来たことがあった。

12081916__ 吉沢久子さんを囲む、村上信夫さんとカマタ

吉沢さんは、文芸評論家の古谷綱武さんの秘書をつとめ、結婚。
秘書時代に、古谷さんから日記をつけるようにいわれたという。
その戦時下の日記が本になった。
「あの頃のこと」(清流出版」という。

夜中に鉄兜をかぶって源氏物語を読んだり、ものがない時代、配給になった一匹のニシンをつかい、野菜を入れてしょっつるなべをつくったりしたという。
その後、生活評論家になる下地が、戦時下に日記をつけながら養われていたようだ。

終戦二日前の8月13日の日記をみると、天皇陛下が戦争終結を決意しているが、軍部がなかなか決断できない状況が、27歳の女性の目をとおして書かれている。
もう3ヶ月早く戦争の集結できていれば、ソ連の侵攻もふせげた。北方四島も奪われることもなかった。
東京大空襲もうけなくてすんだ。
ヒロシマ・ナガサキの原爆投下もうけずにすんだ。

空気に負けて戦争をはじめ、空気に負けて戦争を終わらせることができなかった。
その日本という国は、いまだに空気をかえることができず、決断ができない。
なんとも愚かしい感じがした。

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2012年8月17日 (金)

鎌田實の一日一冊(138)

「原発危機 官邸からの証言」(福山哲郎著、ちくま新書、819円)

311の大震災で福島第一原発が全電源喪失をし、原発危機がおきたとき、東電と政府は記録をほとんど残さなかった。
リスク管理の視点からは、とても考えられないことである。

当時の官房副長官が311から約3ヶ月間、4冊のメモを残している。
その福山ノートをもとに、最高責任者が何をしたか書いている。

菅総理、海江田大臣、枝野官房長官、原子力安全・保安院の寺坂院長、原子力安全委員会の斑目委員長、東電から送り込まれた武黒フェローなど、とんでもないメンバーで司令塔をつくっていた。
ベントがなぜ遅れたのかも、この本で明らかにしている。
海水の注入が遅れたのもなぜなのか、わかってくる。

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参議院議員で政府中枢にいる著者は、2025年までに原発全廃を訴えている。
ドイツは2022年までに全廃をかかげている。
鎌田は2020年までに全廃すべきとかねがね語ってきた。

もちろん、できるだけ早く、場合によっては今すぐにでも原発を全部とめることに国民が納得できればそのほうがいい。
社会学者の宮台真司は、この本の帯で「彼が語る脱原発の提言はだれの発言よりも重い」と書いている。

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2012年8月16日 (木)

いじめ

仙台の私立高校の2年生がいじめをうけ、たばこの火をおしつけられた。
いわゆる根性焼きのあとが20以上ある。
「友だちがいなくなるのがこわく、やられたとは言い出せなかった」と被害にあった生徒。
だが、学校側は生徒本人の意思で根性焼きををしたと判断して、退学の可能性をつたえたという。
現在は、退学に関しては保留している。

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文部科学省は、「いじめられる被害者が精神的な苦痛感じているものをいじめという」と定義している。

いじめられる側の立場にたった調査がおこなわれないきがり、真実はみえてこない。
まして、いじめられた側を退学させてしまうということでは、いじめを撲滅することは絶対にできない。
大事なことは、今後もいじめがおきないよう、どんな学校をつくるか、だ。

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鎌田写真館~黒部へ

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立山からトロリーバスやケーブルカーなどを乗り継ぎ、黒部ダムへ。

山の空気にふれる、夏休みだった。

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2012年8月15日 (水)

鎌田写真館~立山での夏休み

富山から宇奈月温泉へ行き、トロッコ電車にのった。

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立山では標高2450メートルのホテルに泊まり、山の空気を満喫。
いろんな高山植物が花を咲かせていた。

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2012年8月14日 (火)

文太さんとカレー

俳優の菅原文太さんと、蓼科にあるナマステというカレー屋さんに行った。
1年ほど前にお会いしたときに、「リゾートでカレーというミスマッチなんだけど、おいしいカレーやさんがある」と話した。

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その話を覚えていたようで、最近、電話がかかってきて、行くか、という話になった。
文太さんは、北杜市で農場を運営している。
ぼくがたまに行く築地のイタリアン、ボン・マルシェでは、文太さんの農場の野菜が使われている。

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車で40分ほどかけて蓼科へ。
文太さんと、ナマステのインド人のシェフと記念写真。

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鎌田實の一日一冊(137)

「高木仁三郎セレクション」(高木仁三郎著、佐高信・中里英章編、岩波現代文庫、1482円)

科学者・高木仁三郎さんは2000年、大腸がんの肝臓転移で亡くなった。
その半年前、お宅を訪ねたことがある。
自分の余命を察知していた。
原子力の放射能廃棄物のたれながしについて、心を痛めていた。

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1986年のチェルノブイリの事故後、彼は「巨大事故と文明の選択」という論文を書いている。
そのなかに、こんな一節がある。

「日本の原発は炉型や安全管理が違う、だから安全というとらえ方は事柄の本質をはずしている。
日本でメルトダウンは起こらないというのはあくまで技術の論理の枠内の話だ。
Aの安全装置が故障すればBが働き、BがだめならCがバックアップする、という論理の通りに事がすすんでいたら、ソ連のチェルノブイリの事故も起こらなかっただろう」

まさに高木先生のいう「枠外」のことが起きてしまった。
3重に守られているはずの放射能が放出してしまった。
電源も5重に確保できるはずたったが、枠外のことが起きたとき、サポート電源も動かなかった。

「大事故は起こりうるという共通認識から文明の選択を考える時がきているのではないか」としめくくっている。

まさにそのとおりだと思う。

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2012年8月13日 (月)

岩次郎小屋のフルーツティー

お客さんがくると、よくふるまう。
果物をたくさんいれたお茶で、その日によって果物が少しずつちがう。

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この日は、ブルーベリーとオレンジ、愛媛のかんきつ類、リンゴ、プラム、イチゴなどが入っている。
果物のエキスがたっぷりで、いい香り。
疲れを癒してくれるお茶だ。

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がんばらない経済学⑨

~消費税の使い方に疑問

民主公明自民で消費増税法案を合意しているが、自民党が中心になって、10年間でなんと200兆円の事業費を投じるという国土強靭化基本法案を出している。
1年間に20兆円。国費を4分の1使うというから、毎年5兆円を国費から出さなければいけない。
その5兆円を、消費税10%で増税分13.5兆円のうちからだし、公共投資にまわすというのである。
とんでもないことである。

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日本は世界でもっとも借金が多い国として、財政規律を目指す姿勢が世界から注目されている。
子育て支援など新しい社会保障に2.7兆円、年金の国庫負担分2分の1など2.9兆円を、13.5兆円のなかから使うという。
諸費税をあげて増やした13.5兆円は、すぐに消えてしまう。
消費税を増税し、こんな使い方をするのを国民は納得するだろうか。

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2012年8月12日 (日)

鎌田写真館~奥蓼科

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5年ぶりにくらいに、奥蓼科をドライブした。
八ヶ岳を遠くにのぞむ、一面のそば畑。
白い花がとてもきれいだ。

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平田暁夫さんの帽子をかぶる鎌田。

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御射鹿池(みしゃかいけ)。
東山魁夷かこの近くの旅館に泊まり、湖がある森と白馬をえがいているが、ここの風景といわれている。

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2012年8月11日 (土)

お知らせ

明日12日午前10時からの「日曜はがんばらない」(文化放送)では、歌手の大島花子さんをゲストにお迎えする。

1208031__ ゲストの大島花子さんを囲む、村上信夫さんとカマタ

花子さんは、坂本九ちゃんの娘さん。
8月12日は、御巣鷹山の日航機墜落事故があった日。
九ちゃんをしのんで「上を向いて歩こう」などを歌ってくれる。

ぜひ、お聞きください。

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2012年8月10日 (金)

鎌田写真館~岩次郎小屋の夏

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岩次郎小屋のニセアカシアは葉をしげらせ、心地よい木陰をつくっている。
空は、高く、夏雲がただよって。

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下の田んぼの稲は、すくすくと生育した。

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鎌田農園では、ズッキーニやきゅうりが育ち、夏の味わい。

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八ヶ岳連峰に夕日が映える、夏の夕暮れ。

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八ヶ岳農場へ

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夕方、八ヶ岳山麓をドライブした。
カナディアンファームの少し上に、八ヶ岳農場がある。
そこからみた八ヶ岳は、間近に迫ってくるようだ。

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この数日、昼間は暑くても夕方になると気温が下がり、長袖を着ないといられないくらいになる。
全国的には猛暑だが、そのわりには電力不足が緊迫した状態にはならない。
大飯原発が動いただけで、なんとなく、肩すかしをくらったような感じがする。

本当のところはどうなのか、電力の供給と需要のバランスを明確にしてほしい。
「足りない」「足りない」と、国民はだまされている可能性がある。

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2012年8月 9日 (木)

南相馬でのあつい一日

以前、豊田スタジアムの小幡社長のご厚意で、さだまさしさんとチャリティーコンサートをした。
6000人を超す人がコンサートに来てくれた。
8月1日、その利益金をもって、小幡社長とさだまさしさんと鎌田の3人で南相馬をたずねた。
災害弱者である、知的障害のある人たちの6つの作業所や絆診療所、子どもの遊び場を考えるボランティアグループ「子ども共和国」などにお金を届けながら、ぼくがトークをし、まさしさんが歌った。

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夜は、ゆめはっとに1100人が集まって、チャリティーコンサートを開いた。
この収益金も、63人の遺児や孤児のための基金に送ることができた。

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写真はそのときの模様です。

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平田暁夫さんと対談

帽子デザイナーの平田暁夫さんと対談するため、平田さんのお店に行った。
対談は、来月発売する号の、月刊「がんサポート」に載る。
いくつものがんをのりこえてきたお話を聞いた。

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抗がん剤の治療中に毛が抜けることが多いが、いい帽子をもっている心が落ち着く。
鎌田がかぶっているのは、昨年平田さんにつくってもらった帽子だ。

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奥さんが鎌田の本のファンということで、いつも甘えていろいろお願いしている。

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2012年8月 8日 (水)

原発事故500

原発事故の収束作業にあたっている作業員たちに、許されていない三次下請けや四次下請けが行われ、その間でピンハネがおこなわれていることがわかってきた。
一日約2万円の手当てが出ているのに、本人には支払われていないという。

1207316__ 諏訪中央病院の庭

原子力にまつわるシステムはとても卑怯なものが多い。
委員会が原子力ムラの委員だけで構成されて、お手盛りで決められていることも同じ。
原発労働者が被曝量を隠すために、鉛で線量計をつつんだり、わざと線量計を持たせずに作業に従事させたり。
働く人の人権や健康がまもられないなんて、とんでもない。

原発という利権にたかり、天下りをしたり、お金もうけをしたり。
まず、こうした問題を透明化させなければいけない。
福島の人たちをあれだけ苦しめておきながら、何も学ばないというのは許せない。

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JUDO

オリンピックで柔道の成績がふるわなかった。
特に男子は、である。

最終選考が遅すぎる。
日本でオリンピックの代表に選ばれるだけで疲れきって、その後、きびしい合宿がおこなわれる。
ピークをオリンピックにもってこれないまま、オリンピックに突入している。
せめて格闘技はオリンピックの半年前くらいに選手を決定していたほうがいいように思う。

1207281__ 車山高原の夏雲

しかも、襟をもって、袖をもって、という自分の技をかけるために必要な姿勢に執着しすぎ、消極的判定をくだされる。
片襟をつかまえただけでも技を出せるように訓練していく必要があるだろう。
きれいな一本勝ちはみえにくくなるが、これだけJUDOが国際化したら、いつまでも講道館の柔道にこだわっているのはまずいのではないか。
選手の発想の転換も必要であるが、日本柔道連盟の発想の転換も必要だと思う。

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2012年8月 7日 (火)

原発事故449

原子力規制委員会が新しくできたが、委員長に田中俊一氏を起用する人事案が国会に出された。
明らかに原発推進で、原子力ムラのメンバーである。
なんでこのような人事をするのだろうか。

1207286__ 車山高原に咲くかれんな花

7月末、経済産業省の原子力安全・保安院は、玄海一号の劣化は異常なレベルではないと判断し、2033年まで十分健全との見解をまとめた。
2033年までということは、1975年に運転開始している玄海一号は58年間の稼動となる。
とんでもないことだ。

脆性遷移温度は2009年、14回測定し、国内のほかの原発とくらべて最高値を示した。
原子炉の圧力容器が脆弱化する可能性がある。

原子力規制委員会ができる前に保安院がドサクサにまぎれて、こんな見解を示すことはいかがなものだろう。
保安院をひきつぐ規制委員会もなお、原子力ムラで構成されるならば、今回の原発事故を総括し、エネルギー政策を方向転換することはむずかしくなる。
なんとかしなければいけないと思う。

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2012年8月 6日 (月)

原発事故448

政府事故調の最終報告は、福島県大熊町の双葉病院の患者の避難がうまくいかなかったのは、福島県や自衛隊の連携不足だと指摘している。
避難の前後に入院患者40人が死亡した。

1207285__ 車山高原のアザミ

ぼくがかかわっているひらた中央病院では、20キロ圏内から避難してくる寝たきり老人160人以上を受け入れた。
搬送をする間に死亡する例がみられたため、極力、受け入れを断らないように、ボランティア的感覚で、被災した老人を受け入れたようである。

災害弱者をどう救出し、命を守るか、きちんと避難計画のなかで明確にし、訓練していなければいざというとき役立たない。
原発事故から1年半たつ。
原発が再稼動されるときも、震災弱者の人たちの救出プログラムをつくるべきとのべてきたが、それがいま、十分できているとはとても思えない。

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2012年8月 5日 (日)

お知らせ

明日6日の「高嶋ひでたけのあさラジ!」(ニッポン放送、5.0~)では、ふくしま・うた語りスペシャルコンサートの話をする。
ベネズエラとフクシマの若者たちが、音楽をつうじて交流するコンサートだ。

ベネズエラでは1999年、3万人ともいわれる犠牲を払った中南米 最大の大洪水があった。
その大災害を生き抜いてきたベネズエラの子たちが、青少年オーケストラ「エル・システマ」をつくっている。
子どもたちを音楽に導いたホセ・アントニオ・アブレウ博士は昨年のノーベル平和賞にノミネートされた。
音楽を教えることで、貧困や犯罪から子どもたちを救う取り組みをしているのだ。

Fukushimaconcert

この夏、エル・システマのジュニアオーケストラのメンバーの若者と、福島で吹奏楽をしている子どもたちがメキシコで合流して、ピースボートで船旅をする。
太平洋をともに航行しながら練習し、8月18日、津田ホールで「ふくしま・うた語りスペシャルコンサート」をひらく。
NTT東日本東京吹奏楽団も参加する。

絶望のなかで音楽の役割は大きい。
ぜひ、たくさんの人にコンサートを聞きにきてもらいたい。

ぼくの出演は、朝6時20分からの「有楽町あさ活クラブ」のコーナー。
ぜひ、お聞きください。

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2012年8月 4日 (土)

鎌田写真館~車山高原

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車山のニッコウキスゲを見に行った。
ニッコウキスゲの芽を鹿が食べてしまうようで、かつてのように山一面がまっ黄色に染まるというわけにはいかない。

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それでも、鹿の進入をふせいでいる箇所は、見事に咲き誇っている。

コロボックル・ヒュッテでコーヒーをのみ、ほっとひと息ついた。

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2012年8月 3日 (金)

がんばらない経済学⑧

~3つの重点分野

政府は日本再生戦略で、100兆円の新市場を開拓し、雇用480万人を創出するという考えを示している。
健康や医療は50兆円、284万人の新規雇用を考えているようだ。

1207313__ 諏訪中央病院の庭

ぼくは『ニッポンを幸せにする会社』(集英社)のなかで、健康や医療分野の会社をとりあげた。
マニーという会社は、0.005ミリの細い糸に針がついた医療器具を開発し、世界に販路を広げている。
日米で大腿部の動脈のステントを開発し、煩雑で長期間かかる厳しい日本の認可制度をクリアし、今年1月に承認された。
飯舘村に工場がある菊池製作所のマイクロポンプとマイクロフローセンサは、抗がん剤の点滴のように、微量の薬を長時間かけて点滴できるようになる。
ホクトというきのこの会社もとりあげたが、これも健康市場といえば健康市場だ。

政府は、環境エネルギー、健康・医療、農林水産の3つの分野に重点をおき、予算配分するようである。
絵にかいた餅にならなぬよう、きちんとしたリーダーシップが必要だと思う。

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2012年8月 2日 (木)

女性の平均寿命が2位へ

ずっと世界一だった女性の平均寿命が2位へ転落した。
男性も前年の4位から8位に順位を下げた。

震災による平均寿命の押し下げ幅は、女性0.34歳、男性0.26歳と推定されている。
しかし、もっと気になるのは、20代の女性の自殺の増加が、平均寿命の低下に影響しているということ。
なんとか若い人たちの自殺をくいとめる必要がある。
がん、心臓病、脳血管疾患の3大疾患で亡くなる確率は上昇していない。むしろ、少し下がっている。

1207311__ 諏訪中央病院の夏の庭

命を大切にするまちづくりや、蔓延する息苦しさや暮らしにくさを長期的に改善していく必要があるように思う。

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2012年8月 1日 (水)

お知らせ

3、4日の両日、NHKBSで「BSプレミアム」ザ・ベストテレビ2012が放送される。
この1年で放送された、民間放送とNHKの番組のなかで、すぐれたドキュメンタリー作品を1部と2部にわけて、一挙に放送する。

たとえば、岩手放送の作品「幾歳経るとも要心あれ~2011.03.11東日本大震災」は、放送文化基金賞をとったすぐれた作品だが、全国の人が見られるいい機会になった。
また、石巻赤十字病院の苦闘をえがいたNHKの「果てなき苦闘 巨大津波 医師たちの苦闘」、NHKの「ETV特集 ネットワークでつくる放射能汚染地図~福島原発事故から2ヶ月」・・・などがある。
どれもこれも力作。
大震災や原発事故を題材にしたもの以外の作品もある。
静岡放送の「サヨばあちゃんの無人駅」は、無人駅を背景に、サヨばあちゃんが地域の老人たちの孤立化をふせいでいる、あたたかくなるような作品だ。

司会は、三宅さんと首藤さん。
鎌田もゲストととして出演し、映画監督の森達也さんとともに作品についてコメントする。

第一部は、3日15.0~18.0
第二部は、4日14.0~18.0

ぜひ、ご覧ください。

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新しいスキー板

ついに買った。
来シーズンのニューモデルだ。

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まだ骨折した足は本調子ではない。
動きすぎた日の夜は、足首がぱんぱんに腫れる。
関節の屈伸運動をしているが、まだ足首の前屈ができない。
階段をおりるときも、トントンとはいかず、ゆっくりとしかおりられない。

雪が降るまでには、足首の前屈と筋力の復活をめざしたい。
できるだけのことを今のうちからやっておきたいと思う。

新しいスキーの板を見るたびに、もう年だから、スキーなんてやめようという気持ちに負けないようにしようと思っている。

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