鎌田實の一日一冊(154)
「追憶のひとびと 同時代を生きた友とわたし」(色川大吉著、街から舎、1680円)
司馬遼太郎、江藤淳、三島由紀夫、藤沢周平、小田実、吉本隆明など、そうそうたる50人との交流を描いた。
著者は、シャイで、かっこいい87歳。
山梨県と長野県の境で生活している。
強圧的な雰囲気がまったくない。
なんとも不思議で、やわらかな雰囲気を持っている。
たぶん、みんなこの人のファンになるのだろう。
ぼくも、外来でお付き合いをさせてもらっているが、ほんのちょっと話しただけで、この人のおしゃれな生き方がよくわかる。
スキーも大好きで、一シーズンで80日前後は滑るという。
その人がそうそうたる人々とのおつきあいを書いた。
なかなかしゃれた本である。
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