JCFが甲状腺検査の支援
福島県がおこなっている甲状腺検査は、検査を受けて1、2ヶ月後に結果のみが郵送される。
「のう胞・結節が認められる A2」などと記され、二次検査の必要はない、という木で鼻花くくったような返事がかえってくる。
ちなみに、A2判定とは5ミリ以下の結節のこと。二次検査を必要とする場合はB判定とされる。
福島県のお母さんたちの多くは、このこの通知がどんな意味かわからず、不安になっている。
健診を受けて、かえって不安になるような健診は、健診の意味が半減してしまう。
諏訪中央病院の甲状腺の専門医、三村芳和医師は、検査の結果について、わかりやすく説明している。JCFのニュースレター「グランドゼロ」は、その三村医師に、甲状腺のはたらきや甲状腺にはどんな病気があるかといったことからはじまり、検査の意味、すすめ方などをインタビューしている。
甲状腺の検査では、エコーの解像度がよくなったので、エコー検査でだいたい判断がつくそうだ。
だが、検査の結果、医師の判断で血液検査をすることもあるという。
また、がんが疑われるときには、細胞診をおこなう。
のう胞や結節(しこり)があったときには、まず問題がないので2、3年後に検査を受けましょうという人もいれば、念のため半年後にフォローしましょうという人もいる。
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JCFでは、福島の子どもやされに准ずる子どもたちの命を守るために、甲状腺検査の費用を全額負担している。
対象は、18歳以下だ。
これまで、信州大学で受けることができたが、新たに諏訪中央病院の甲状腺の専門外来でも検査を受けられるようになった。
この取り組みは、11月2日付の読売新聞でも紹介された。
そのとき、取材に協力してくたれのは、千葉県流山市から来たお母さんと娘さん。
流山市は除染費用を国が負担する除染状況重点調査地域に指定されている。
二人は、昨年10月松本に引っ越してきた。
松本を選んだのは、学校給食の食材に、放射性物質の規制が厳しくもうけられていることが一つの理由だという。
松本市の給食に対する取り組みは、信州大学大学院の物理学の院生らによるJCF-Teamめとばが学校給食の食材を前日、測定し、少しでも放射線が出たものは使わないということを徹底している。
18歳以下の、福島の方、福島から避難されている方、あるいは北関東の方で、甲状腺検査を受けたい方は、JCFにご相談ください。
松本の信州大学か、茅野の諏訪中央病院か、通いやすさで選んでいただいてかまわないと思う。
ただし、希望者が多く、来年1月下旬まで予約がいっぱいである。
検査の予約は、JCFを通しておこなっている。
電話は0263-46-4218
また、JCFの福島の子どもを支える活動は、CDや寒天ゼリーの収益がもとになっている。
こちらのHPhttp://jcf.ne.jp/をご覧いただき、ぜひ、ご協力ください。
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