福島で
先々週、福島を訪ねた。
そのときの様子を写真でご紹介しよう。
南相馬の20キロゾーンの縁のところに、今野畜産というお肉屋さんがある。
そこで売っているメンチカツが、クセになりそうなくらい、うまかった。
20キロゾーンの中に入ると、今は使われていない小高駅がある。
そこには、1年8ヶ月放置されている自転車があった。
放射能を怖れて、だれも運ぶことができなかったのだ。
さびしい光景だ。
菓詩工房わたなべというお菓子屋さんの前には「がんばっぺ小高 必ず小高で復活します」とメッセージが書かれている。
プレハブの中学校で授業をした後、子どもたちが手を振って、さよならを言ってくれた。
絆診療所の遠藤先生の往診につきあった。
息子さんと2人で暮らしているおじいちゃんは、昼間は一人になる。
重度の難聴があるため、ほかの人となかなかコミュニケーションがとれない。
孤立化しないように、遠藤先生や看護師さんがときどき顔を見に訪ねている。
いい地域医療が展開されている。
絆診療所にあるぼくの似顔絵の旗を持って、小高(おだか)中学へ。
子どもたちが、大笑いしてよろこんでくれた。
大王製紙エリエールレディースオープンが、福島の五浦庭園カントリークラブで開かれた。
今までは四国でおこなわれていたが、日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長がいわき市出身ということもあって、福島でのトーナメント開催が実現した。
大きな大会の地元開催に、福島の人たちはとてもよろこんだ。
福島の人は無料ということで、たくさんの人たちが女子プロの熾烈な戦いを見に集まった。
前夜祭では、坂本九ちゃんの娘さんの大島花子さんが「見上げてごらん夜の星を」を歌った。
震災時、九ちゃんの歌はよく歌われた。
花子さんの歌にあわせて、小さく口ずさむ人もたくさんいた。
みんなのやさしさで、福島がちょっとずつ明るくなっていくといいと思う。
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