実り多い介護の日セミナー
11日におこなわれた介護の日セミナーは、介護について多角的に学ぶことができた。
ぼくたちの仲間の看護師がパッチ方式のおむつと、パンツ方式のおむつの違いを話した。
おむつをしていると、尿を吸収したおむつが股のところでかさばり、転倒骨折の原因になる場合があるが、パンツ式のおむつではそれが少ないということがわかったという。
介護用具を上手に使い、寝たきりを予防する方法や、障害があっても外出しやすくするの工夫が示された。
認知症の専門家である玉井先生からは、こんなエピソードが語られた。
あるお寺の住職さんが認知症になったが、お弟子さんたちによると、認知症になってからのほうが本質的に大事な話をするようになったというのだ。
「認知症だから」という先入観にとらわれるのではなく、その人の言葉に耳を傾け、受け止めると、その人の人間観や、人間の大事なことを語っていることがある。
認知症は薬がよく効くので、軽いうちから薬を使いながら、地域のネットワークのなかでおしゃべりしたり、活動を続けられるような居場所をつくることで、認知症の進行は防ぐことができる、という話があった。
厚生労働省の村木厚子さんは、いま社会・援護局の局長をしている。
ぼくが評価委員をしている「よりそいホットライン」をやっている部署である。
今年は、15年ぶりに自殺者が3万人を下回りそうだという。
冤罪で留置所に入れられていたとき、鎌田の本を読んでずいぶん救われたといわれた。
村木さんとは、ライフ・ケアバランスについて話した。
20~30代は子育て、40~50代は親の介護が肩にのしかかっている。
どちらの世代も、子育てや介護の休暇をとれるように、お互いさまという時代がくるといいと思った。
日本が子どもを大事にすることで、少子化を防ぐことが大事だし、避けることができない高齢化は、みんなの知恵でお年よりを大事にする気風を築いていくことが大事だという話をした。
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