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2012年11月11日 (日)

スウェーデンからの手紙

スウェーデンの学校のアクネ先生という方から、絵本『雪とパイナップル』を授業で読んだ子どもたちの感想が送られてきた。

中学1年生イシイ・グスタフ君の手紙
「鎌田先生へ こんにちは。
先生、はじめまして。ぼくの名前はグスタフです。スウェーデンに住んでいます。
やよいさんは、そんなに寒いのにパイナップルを一生懸命探すのがすごいです。
今は福島第一原発事故が起こり、日本の子どもたちも危険にさらされています。
どうか先生の力で、子どもたちを一人でも多く助けてあげてください。
一人の子どもの涙は、人類すべての悲しみより重い。
この言葉を忘れず、ぼくはがんばって大人になりたいです」

うれしくなるような手紙だ。
ストックホルムには日本人の補習学校があり、日本語がたどたどしい子の学びの場となっているらしい。

Img_2338 蓼科から奥蓼科の紅葉

ハヤカワ君からの手紙
「ぼくは中学一年生。国語の教科書で『雪とパイナップル』を読んだとき、エッセイとは思えないくらい感動しました。
鎌田先生がアンドレイ君の命を救えず、アンドレイ君の家族が怒っているか心配で行ったのに、逆にお礼を言われて、うれしかったですか。
去年、福島でチェルノブイリと似たことが起きましたが、そのときどう感じたのですか。
悲しかったのですか。
鎌田先生はほかにもいろいろな被災地へ行っていると聞きましたが、それは人間に希望を与え、人を大切にしているからなんですか。
ぼくはまだ12歳ですが、大きくなったら先生ややよいさんのように人に希望を与えられる人になりたいです」

『雪とパイナップル』は、ヨルダンの日本人補習学校でも読まれ、日本人会でぼくが講演することになったとき、子どもたちもいっぱい来てくれたことがある。

みんながだれかのためにと思うようになれば、世界は必ず住みやすく、あたたかくなると信じて、これからもやってこうと思う。

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