鎌田流・健康レシピ⑪~ワクチン接種
日本脳炎ワクチンの接種後、7月と10月に9歳と10歳の子どもが亡くなった。
専門委員会は、今のところ、ワクチンとの因果関係はないと判断している。
ワクチン接種は中止しないということである。
だが、10月に子どもを亡くした両親は、ワクチンが原因でなかったとしても、接種後に亡くなったのは事実、予防接種の危険性をもっと伝えて欲しいと言っている。
その通りだと思う。
7月に子どもが亡くなったとき、この情報をオープンにしておくべきであった。
こういうマイナスの情報も、親が子どもにワクチンを受けさせるかどうか、一つの判断材料になる。
親は、そういうことが起こり得ることを知り、同時に、ワクチン接種のメリットも理解して、ワクチンを受けるかどうか判断すればいい。
10月に死亡例が出てから、7月にもあったことがわかったというのは、とても透明性が高いとはいえない。
JR茅野駅の前にある市民館と図書館。モダンな建物に紅葉が映える
情報を知ったうえで、ワクチンを受けようと判断する人がいても、1、2例でも死亡例がでているから受けたくないと考える人がいてもいい。
受けるか受けないか、それぞれが判断するには、情報の透明性が不可欠である。。
ぼくは予防接種に対してかなり厳しい視点をもっている医師であるつもりだが、危険だとか、意味がないとは考えない。
日本脳炎にかかって機能障害を起した子どもたちもたくさん診ているからである。
2010年の1年間では、三種混合で8人、インフルエンザワクチンで2人、BCGで1人が死亡している。
そのことを知ったうえで、ぼくは自分でも、インフルエンザの予防接種をする。
妻や子ども、友人にもインフルエンザワクチンをすすめている。
まずは情報の透明性を高めることが大事だ。
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