猿人の洞窟
今回の旅のハイライトのひとつ、人類発祥の地―スタークフォンテン洞窟に行った。
「力のある泉」という意味のようだ。
260万年前のアウストラロピテクスの骨が見つかったところだ。
ミセス・プレスと呼ばれている女性の骨は、石灰岩の洞窟のため、260万年の間、溶けることはなかった。
さらに、リトルフットと呼ばれる350万年程の猿人アウストラロピテクスの骨も見つかっている。
この洞窟から1.2キロメートル離れたクーパース洞窟では、パラントロプス(200万年から100万年前の猿人)の骨がいくつも見つかっている。
この大草原に何種類もの猿人たちが、時代を超えて存在していたのだ。
パラントロプスは、粗食に適応したため、脳の進化が止まったといわれている。
一方、アウストラロピテクスは、肉を食べたり、骨髄を食べたりすることによって、脳の発達を促した。
肉を食べるために、260万年前には石器を造り出し、100万年前には、火を使い、進化をはじめた。
この後、原人や旧人を経て、ホモ・サピエンスが生まる。20万年前のことである。
南アフリカでは、約10万年前のホモ・サピエンスがボーダー洞窟や、クラーシス河口の洞窟で見つかっている。
この大草原は、ホモ・サピエンスが生まれるゆりかごだったのだ。
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