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2013年1月18日 (金)

繁殖期の島

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南アフリカには85万頭のアフリカオットセイがいる。
どでっとした体が、冷凍マグロのように転がっている姿は、壮観だった。

交尾、出産、授乳は陸上でする。
出産は南アフリカでは、10月から1月にかけて。
授乳は、12ヶ月、たまには2~3年続く。

繁殖期の南アフリカペンギンの姿も見られた。
このペンギンは、世界で2番目に小さい、フンボルトペンギンの仲間。

Photo_23 「愛してるよ」「私も」

2匹が、必死に愛をささやきあっている。
首についている虫でもとっているのか、お互いの首をつつきあっている。
1匹のメスペンギンに5、6匹のオスペンギンがモーションをかけるという。
激しい戦いに勝ち残ったオスペンギンが選ばれる。

夫婦になったペンギンは絆が強いそうだ。
メスペンギンが死んだ後も、オスペンギンは1匹のまま、二度とつがいにならないという。
受精が成功すると、ふ化までに40日。2個の卵を産むことが多い。
オットセイや鳥に卵を取られないように、お母さんペンギンが卵を守る。

Photo_24 卵を必死に守る母ペンギン

空気が読めないペンギンは、一生懸命、ペアの間に割り込もうとして、ドジな行為を繰り返していた。
いつまでも、ぼおっとしていて、メスペンギンにチャレンジできないオスペンギンも。
こんなトホホなヤツ、人間社会にもいるよな。

Photo_27 ときには孤独も大事だが

Photo_26 「僕も仲間に入れてよ」

仲良くなったペンギンが、ペアで海の中を泳いでいる。
その姿はまさに飛ぶようだ。

こうやって、必死に次の世代をつくり、種を守ろうとしている南アフリカペンギンだが、絶滅危惧種の要注意種にリストアップされている。

Photo_25 「僕らも必死に生きています」

人間は余計な手を加えず、見守ることしかできない。
あとは、ペンギン君たちに、全力投球でペアを作って子どもを産んでもらおう。
期待している。

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