ピースボートの若者たちと
今回のアフリカの旅は、途中からピースボートに乗船した。
スタッフ350人を含めた総勢1300人が乗った船で、人権や平和、環境などを勉強しながら、各国に寄港し、さらに自分の目で新しい感性を育てていく。
お客さん950人のうち、若者は120人。
今回のクルーズは、圧倒的に中高年が多かった。
ケープタウンでアパルトヘイトを学んだ若者たちは、ピースボートの出港式で盛り上がった。
南アフリカ国歌を手を突き上げて歌いながらテーブルマウンテンと別れを告げた。
4日間の航海の間、3回の講演をした。
皆、勉強熱心でまじめ。
会場は溢れて、もう1ホールでテレビで放送した。
さらに、若者たちを中心にして、4回目の特別編「ドクターかまちゃんの人生相談」を行った。
若者たちは優しいが、空気を読みすぎるところがある。
「人は1人では生きていけない。だから、グループをつくる。だけど、心のどこかに、1人でいたいと、みんな思っている。孤立する勇気を持つ事が大事」と話した。
上手に仲間をつくることも、1人きりでいることも、両方大事なんだ、と話をしていると、俯いて泣きながら聞いてくれている女の子たちがいた。
皆、たくさんの悩みを抱えている。
世界一周の旅をしながら、何かが変わるのではないかと、期待している。
「突然、人生が見えることもあるが、簡単に変われないことも多い。船に乗っている間に変われる人もいるけど、船から下りて、何年もたってから人生を変えるかもしれないよ」と話した。
その後は、かまちゃんのお別れ会。みんな、盛り上がった。
ケープタウンから乗ってきた水先案内人、ブラジルのサンバの達人シルバさんが船を楽器にして、サンバを叩いた。
皆、船のデッキのランカンに耳をおいて体をゆすって奇声を発し、サンバカーニバルが始まった。
ときには、哲学者になり、ときには、詩人になり、ときには、情熱的になり。
だから、船は好きなのだ。
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