マンデラ後のシステム
観光地で清掃をしている人たちに会った。
ゲラゲラ笑い声を上げて、楽しそうだ。
黒人に雇用が広がったため、暮らしは安定してきたという。
マンデラは27年間刑務所に入れられていたが、出獄後、南アフリカのリーダーになり、国を変えた。
企業の利益の26%は黒人へ配分されること。
南アフリカでナンバー1の権威あるケープタウン大学では、75%は黒人の学生を入学させること。
新しい企業は、黒人を経営のパートナーにしなければならないこと。
職員の75%は黒人であること・・・。
かなり大胆なことをした。
劇的なことが起きている。
南アフリカの高収入のトップ10に、黒人が3人入ったのだ。
黒人にチャンスが与えられる国になったことは、間違いない。
やはり、このくらいのはっきりとした政策を取らなければならないほど、アパルトヘイトは大変だったのだと思う。
日本の政治も、新しい政権をとった党は、もっと大胆に自由や平等や民主主義を守るため、はっきりとした政策を出すべきだと思う。
マンデラが所属するANC (アフリカ民族会議)に対する黒人の支持は、あいかわらず強い。
だが、南アフリカ全体で見ると、治安が悪化し、経済が冷えはじめている。
ヨハネスブルグでは、ホームレスに近い人たちをたくさん見た。
シャンティタウンという「ブリキの町」と呼ばれるトタン板の掘建て小屋に暮らしている。
それに比べると、民主主義連合が主導しているケープタウンでは経済が活性化され、治安が回復してきた。
経済が良くなることによって、黒人の貧困層が減ってきている。
ヘレン・ゼラという女性のリーダーの評価が高い。白人である。
この民主主義連合の魅力的なところは、白人と黒人とカラードの3種類の民族がそれぞれ代表者を出し、共同代表制を守っている。
インドネシアから奴隷として連れて来られた人たちが自由の身となり、カラードの町をつくっている。イスラム教徒が多い
かつて革命的であったマンデラのANCは、保守になっているのではないか。
南アフリカ全体のことよりも、黒人優先政策がやりすぎ感をつくっている。
それでも、マンデラの時のように政治がきれいであれば、許されるのだが、政治の腐敗も起こりはじめているようだ。
アフリカで先進国に入る可能性のもっとも高い南アフリカではあるが、まだまだ先は遠いように思う。
常に、国の中に 自由と平等が徹底していてほしいと思う。
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