再び、人類のゆりかごに立つ
ライオンは、昼はごろごろとゆったり構え、夜になると、獲物を探す。
まるまると太った強そうなオスライオン。
10メートルくらい離れたところに、メスライオンも昼寝をしていた。
それから、数キロ離れたところでは、ハイエナが昼間からえさをあさり、そして、獲物に一気に攻撃をかけ、仕留めた。
肉をくわえ、たくさんの草食動物の中を走る。
その中で、我々の祖先は、弱いからこそ、知恵をはたらかせ、大脳を大きくしながら、火を使う事を覚え、道具を生み出し、生き抜いてきた。
ここ、ンゴロンゴロ保護区にあるオルドパイ峡谷は、150万年前に生まれたといわれている。
ホモ・サピエンスを生み出したといわれている大地構帯に直角に接している。
360万年前の猿人の足跡が発見されている。アウストラロピテクスボイセイだ。
頑強なあごを持ち、クルミ割り猿人、Nutcracker man、とも呼ばれている猿人がこの峡谷に生きていた。
ホモ・ハビリスといわれている、Handy Man、器用な人は、百数十万年前、六層の峡谷の地層から骨が発見されている。
そして、やがて、ホモ・エレクトス、Upright Manとよばれる、より真っ直ぐに立つ原人が生まれ、ホモ・サピエンスへと繋がっていった。
この峡谷からは、1万7千年前のホモ・サピエンスの骨も発見されている。
かつて、Y字型に峡谷が出合う間の場所に、湖があったといわれている。
水があったことによって、この一帯はもっと緑豊かだったと、現地の人が言っていた。
21世紀以降もホモ・サピエンスが生きぬいていくためには、水と緑が大事だと、あらためてここアフリカから教えられた。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 標茶町(2022.11.22)
- 本別へ(2018.06.02)
- 地域包括ケアは工夫次第(2018.02.05)
- 本別の豆まき(2018.02.03)
- 元気な十勝で、地域包括ケア(2018.02.02)