東京ステーションホテル
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「天使の分け前」
さすが、ケン・ローチ監督。
笑って、笑って、泣かされた。
イギリスでは、25万人の若者のホームレスがいるとわれている。
自立の傾向が強いイギリスではホームレスだが、日本ではホームレスになる比率より、パラサイトになって引きこもる。
日本ではそんな若者が11万人。
同じ儒教国の韓国では30万人。
形は違っても、若者たちには息苦しい、生きづらい世の中になっている。
その若者たちの物語である。
犯罪を犯し、裁判所から刑務所に入るかわりに社会貢献を命じられる。
そこで親身になってくれる指導者に出会い、目が開けていく。
しかし、一度人生に失敗してついた泥はなかなかぬぐうことができない。
若者はチンピラの生活から脱出しようとするが、足を引っ張られて抜け出すことができない。
若者はしかし、あきらめない。
あきらめないということが大切である。
どんな人生にも、サラナラ満塁逆転ホームランがあると思わせてくれる映画である。
人生はそんなに捨てたもんじゃないと思わせてくれる。
映画のよさがたっぶりである。
ポスターには、ぼくの文章も載っている。
「笑って、笑って、泣いた。
人生に何度失敗しても大丈夫と思わせてくれる希望に満ちた映画だ。さすが、ケンローチ!」
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3月13日午後2時から、諏訪中央病院研修センター3階で、ほろ酔い勉強会が開催される。
テーマは「生活習慣病に負けない生き方」。
同時に、産婦人科部長の青山和史医師から「赤ちゃんにやさしい病院をめざして」という話がある。
参加は無料。
わかりやすい医療の話を聞けるチャンス。
ぜひ、ご参加ください。
「ほろ酔い勉強会」は、いま208回。諏訪中央病院を支えてきた健康教育だ。
これを、さらに発展的に大改革をしようと、若手医師たちが考えている。
2013年5月から、今まで通りの勉強会に加えて、年2回、「ほろ酔いカフェ」というものをやってみようと計画中だ。
ほろ酔いカフェでは、ファシリテーターをおいて、参加者たちが自由に討論する形をとる。
たとえば、健康づくりや認知症のテーマで、専門家が大切な話を30分ほどしたあと、参加者たちで1時間半ほど、「健康で長生きするためにどうしたらいいか」「自分が認知症になったらどんなケアを受けたいか」「親が認知症になったときに病院にどうしてもらいたいか」・・・など議論していく。
「コミュニティーカフェ」とか「ワールドカフェ」とか、世界的に広がりつつある新しいコミュニケーションツールを使って、ほろ酔い勉強会を刷新しようというものだ。
実は、前の院長の今井澄さんとぼくで、「車座講演会」というのをしたことがある。
ほろ酔いカフェはこれに近い感じがする。
また、茅野市には雪の季節、お年寄りたちが「穴倉」という小屋でわらじなどをつくりながら、お茶会や勉強をしたりした歴史もある。
温故知新である。
NHK総合の「総合診療医ドクターG」に、諏訪中央病院の研修医が4人ほど出演している。
このテレビ番組などを利用しながら、どの科に受診したらいいかわからない一般の市民に、こんな症状があるときにはこの科がいいでしょうという話や、総合診療医の診断能力のすごさなどを知ってもらえるような、新しいスタイルにチャレンジするようだ。
地域の人の健康をサポートする「ほろ酔い勉強会」と、今後の「ほろ酔いカフェ」にご期待ください。
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JIM-NETのチョコ募金が、16万個完売いたしました。
ご協力ありがとうございました。
先日、このブログで「あと300個」と告知したところ、1時間ほど電話が鳴りっぱなし。
最後はお断りのお電話になりました。
感動的だったのは、82歳の方が申し込んでくれたこと。
ぼくのブログを見たいと、息子さんにパソコンの扱い方を教わり、そのうちにチョコ募金のことを知り、ゴール手前で息切れしている状況に何とかしなければと、電話番号を探して、申し込んでくれたということです。
うれしいことです。
あたたかな心が伝わってきます。
母校の和田中学では、生徒や父母たちが協力してくれました。
チョコ募金をとおして、福島やイラクの子どもたちを助けているということが、学校の廊下に張り出されたということです。
たくさんの方々のあたたかいお心をいただきました。
本当にありがとうございました。
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ひらた中央病院の公益財団法人震災復興支援放射能対策研究所では、3万8000件の体内被爆の検査を行ってきた。
昨年5月から、15歳以下の子どもに関しては、測定限界(ND)以上の数値を示した例は一例もない。
つまり、子どもに関しては体内被曝はほぼゼロになってきている。
体内被曝をする大人たちの多くは高齢者で、何度注意されても、イノシシを捕り、危険だといわれながら食べたケースなどが目立つ。
最近では、1キロ当たりセシウムを測定すると、イワナが124ベクレル、ヤマメが159ベクレル、ニジマスが691ベクレルという結果が出ており、川魚が汚れていることがわかる。
福島県各地のイノシシの肉は833ベクレルなど、かなり高濃度に汚染されている。
イノシシ、山菜、川魚は必ず放射能測定をしてから食べることを鉄則にしないといけない。
スーパーで買ったものを食べた人で、体内被爆をした人は出てきていない。
除染作業員に対しては、ルールとして定期的に放射能測定をすることになっているが、この研究所では今のところ発見されていない。
妊婦さんや、母乳の乳汁を検査も無料で行っているが、これも今のところすべてND以下である。
福島県では、今年3月までに15万人、来年3月までに36万人の子どもたちの甲状腺検診を終わらせる予定である。
しかし、県ははっきりと発表していないが、進行状況は遅れているようである。
チェルノブイリでは、事故後4年後から小児甲状腺がんが多発した。
これは、4年経たないと小児甲状腺がんにならないということではない。
それ以前から、出てきている異変を早く発見するためにも、甲状腺検診はスピードアップしないといけない。
福島県の検討委員会の判断は甘いとしかいいようがない。
現在3万6000人の検査が終了し、この段階で3人に小児甲状腺がんが発生しているということは、発生率は1万人に一人に近い。
この発生率はチェルノブイリの汚染地域とほとんど同じである。
さらに7人の疑いある子どもがいる。
全国の甲状腺の専門医の協力を得て、できるだけ早く検査を行う必要がある。
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韓国のウォン高がはじまっている。
この3年ほど韓国は、サムスン、LG電子など、日本の電機メーカーをしのいで、圧倒的に売り上げを伸ばしてきた。
10年ほど前から、ぼくは警告していたが、ヨーロッパやロシアなどのどの都市を訪ねても、ソニーや東芝の看板はほとんど見られず、韓国メーカーの大きな看板が目立っていた。
危惧しているうちに、日本の電機メーカーは総崩れ。
韓国に負け始めていた。
しかし、ここへきてウォン高のせいで、苦戦がはじまった。
円高、ウォン高により、ドルに対して韓国の通貨がきれあがっている。
LG電子が昨年10-12月期に純損益405億円の赤字を出した。
日本は反転攻撃のチャンスである。
このブログで企業の300兆円の留保資金を社員の収入へ転化すべきと提案したが、ローソンが20代から40代を対象に年収3%アップを行うという。
新浪社長が産業競争力会議のメンバーになっているので、自分が動きやすいようにしたという下心がみえる。
しかも、年収という表現をしながら、実際はボーナスなので、いつでも戻せる。
姑息である。
しかし、下心があっても、姑息であってもいいのだ。
とにかく今はデフレ脱却のためのムードが大事。
多くの企業が舵をきちんととっていけば、自分の企業が生きやすくなるだけでなく、日本全体が一気に変わりはじめる可能性がある。
余裕のある企業は、労働者の収入の増加を試みるべき。
そうすれば内需が拡大し、それによって結局、自分の企業が元気を取り戻す。
勇気をもとう。
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「嬉しいことばの種まき」(村上信夫著、近代文藝社、1575円)
作家の山本一力さんが、「まえがきにかえて」という文章のなかで、「確かな技、これにあり」と村上さんのすぐれた技術をたたえている。
すぐれたアナウンサーとしての美しい言葉を支えているのは、資料文献を十分に準備されていることと指摘している。
綺羅星のごとく、さまざまな人たちと会って、その人たちの美しい言葉の種をもらった。
福山雅治、武田鉄矢、鳥越俊太郎、五木寛之、星野仙一・・・。
フィギュアスケートの鈴木明子さんは、「摂食障害の私があったから今の私がある」と述べている。大変な時期をすごされたが、そこから立ち上がり、今の成績につながった。
その鈴木明子さんから大事な言葉を引き出している村上さんの聞く力もすごい。
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チョコ募金、あと307個となりました。
ブログでチョコ募金の応援をお願いするたびに、たくさんの方々が協力してくださっています。
糸魚川市の方から、40セットの申し込みがありました。
確認のお電話をすると、息子さんの結婚式で配るとのことです。
すばらしい結婚式になることをお祈りしています。
東海村で「明日、悲別で」の上演があり、倉本聡さんや劇団の方にお土産にさしあげたいという方から注文が入りました。
ありがたいことです。
北海道の方から「もっと早く知っていればよかった。こんな素敵なことを企画してくださり感謝です」とメッセージをいただきました。
大阪の方からは「先日、申し込みしたチョコが届きました。かわいらしい缶とメッセージに感動しました。チョコもおいしかったですよ。まだ間に合いそうと再度の注文です。こんな形で応援できうれしいです」
24時間体制で小児医療を展開しているスマイルクリニックからも100個の注文が入りました。
福島の方からも注文をいただきました。
福島の子どもたちを支援するチョコ募金なのに、福島の方々は本当にあたたかくて、やさしいです。
日ごろ、ぼくも福島に行くたびにそのやさしさにふれて、感激しています。
福島駅から南相馬まで送り迎えをしてくれる方々や、ちょっとしたことに対しても、おかしやお酒や魚など、たくさんのお礼をいただいてしまいます。
たくさんの方々の愛や思いやりに支えられて、今年のチョコ募金もいよいよ最終ゴール。
みなさまからご協力いただいたチョコ募金は、福島の子どもたちやイラクの子どもたち、シリア難民の妊婦さんと子どものために、有効に使いたいと思います。
HPからの申し込みは残数がずれるといけないので、閉鎖しました。
電話での申し込みは、在庫がゼロになるまで受け付けています。
よろしくお願いいたします。
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チョコ募金、あと2000個です。
ぼくの母校・和田中学の保護者OBの方々から、20セットとバラ187個というたくさんの募金をいただきました。
和田小・和田中に育ててもらったうえに、応援をいただいています。
母校というのはありがたいものです。
また、恩返しに行きたいと思います。
なんと今期3回目の申し込みの方がいました。
周りの方にプレゼントしたら評判がいいからと、また買ってくださるということです。
こういうご縁を大切したいと思います。
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「こうのとり、たちずさんで」
「ふくしま・うた語り」のなかに、加藤登紀子さんが作詞作曲した「スマイルレボリューション」というのがある。
その曲の解説で、この映画について書いている。
テオ・アンゲロプロス監督の1991年の作品である。
マストロヤンニとジャンヌ・モローが主演。
1988~98年、共産圏の国で民主化運動が活発になるなか、アルバニアには自由がない。
アルバニアとギリシャの国境のまち、ふきだまりが舞台。
国とは何か、難民の夢とは。
「飛び立ってよそにいけるか、死か、それが国境だ」というセリフが出てくる。
ところどころギリシャ悲劇をモダンにしたような形で、斬新で不思議なシーンが続く。
マストロヤンニは言う。
「私たちはまた国境を超えた。ふるさとに着くまであといくつの国境を超えなければいけないのか」
人が本当に身も心も属していると感じるひとつの場所、ふるさと。
そのふるさとを求めて、ぼくらは生きている。
ときには本当にふるさとを求めて旅にでる。
「そして、忘れるな、旅のときが再び訪れたことを」
このセリフは、監督自身が言いたいことなんだと思う。
ホモ・サピエンスはずっとこの言葉を胸に生きてきたのではないのだろうか。
出アフリカに成功したときから、旅はずっと続いている。
しびれるほど美しいシーンが続く。
さすがアンゲロプロス。
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発達障害の子どもは、小中学生では6.5%いると考えられている。
10年前は6.3%だった。
そのうちの自閉症は、相手の気持ちや表情を読んだり、自分の気持ちを伝えることがとても苦手。
育て方や環境ではなく、脳神経伝達物質の異常が関係しているのではないかといわれるようになってきた。
浜松医大の研究チームは、自閉症の人は、脳の免疫細胞が過剰に活動していると発表した。
自閉症の人の脳の働きを特殊なPETで観察すると、脳内の損傷、修復を担うミクログリアという免疫細胞が活発になっていることがわかったという。
免疫は、高ければいいというわけではない。
自己免疫疾患のように自分の細胞同士でアレルギー反応をおこして、膠原病などをひきおこすこともある。
免疫はほどほどの働きが大事である。
自閉症の原因がミクログリアだけと断定できれば、この機能を少し抑えることで予防などが可能になるかもしれない。
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本日20日午後9時~、NHK BSプレミアム「追跡者 ザ・プロファイラー」に、鎌田實がコメンテーターとして出演します。
白衣の天使ナイチンゲールの実像に迫ります。
http://www2.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2013-02-20&ch=10&eid=13245
ぜひ、ご覧ください。
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~アベノミクス
製造業に従事する人の人口が1000万人となった。
1992年に1600万人だったので、600万人の雇用が消失したことになる。
雇用が減れば当然、働けない人や非正規雇用の人が増え、消費に影響する。
悪循環である。
ぼくたちの国は外需だけでは生きてない。
内需も大事である。
内需を喚起するためには、雇用が満たされていて、それなりに収入を得ている人たちが消費するというのが経済の大原則。
だが、小泉改革で非正規社員が増えた結果が、今に影響している。
かつて企業の内部留保資金は200兆円といわれたが、現在では300兆円を超えた。
さらに今回の円安で、企業の収益は一気に加速する。
この300兆円を今とりくずすべきである。このタイミングが大事だ。
雇用を増やし、新しく雇った人たちにボーナスなどで大盤振る舞いをして、内部留保資金の半分150兆円を使う。
これで一気にデフレから脱却できると思う。
成熟社会をつくるためには、きちんと収入を得、消費できるようにすることが大事だ。
企業は、給料を上げるのが怖いかもしれないが、円安を利用して、春に特別ボーナスを出せばいいと思う。
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チョコ募金も、たくさんの方々のご協力でいよいよゴールに近づいてきました。
青森の女性から
「こういう取り組みをはじめて知りました。
どんなチョコをあげようかと思っていましたが、このチョコを一目みて決めました。
彼にもこの活動、思いが伝わりますように」
東京の方からは
「こういう活動はとてつもない労力が必要です。
JIM-NETさんはほんとうにすごい。何か協力できることがあれば参加させていただきたい」
群馬の方からは
「チョコはたいへんおいしいのですが、何しろ缶とイラストがとてもかわいいので、また購入させていただきます」
ご協力、ありがとうございます。
哲学を感じさせてくれるチョコレート。
味は抜群。
缶はかわいくて捨てられない。
あと2500個です。
ホワイトデーにお返しをする方、このチョコレートをぜひ。
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高速増殖炉もんじゅで、9847個の機器の点検の不備があり、立ち入り検査をするという。
なかには、未点検なのに、点検済みとしていたようだ。
とんでもないことである。
福島第一原発1号機では、国会事故調が現地調査をするといったにもかかわらず、照明がないとか、危険とかいって調査をさせなかった。
震災直後、一号機のシビアアクシデントは、地震だけでもおきたという分析と、地震の後、津波が来たためにおきたという分析があり、どちらが正しいかわからない状態である。
地震だけでおきたとなると、ほかの原発も高いリスクを抱えていることがはっきりといえる。
原子力にまつわることは、不透明で、不正なことが多い。
この体質を早く払拭しなければいけないと思う。
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「サニー 永遠の仲間たち」
韓国映画。
韓国で、昨年公開され、740万人動員という大ヒットをはたした映画。
高校時代の仲良しグループサニーの7人が、25年ぶりに再会を果たす。
人生はそれぞれ。
あと2ヶ月の余命告知を受けたサニーのリーダー。
セレブになったジニー。
敵対する女性グループの一人から顔を傷つけられた美少女のスージー。
25年ぶりに高校の親友たちが集まり、感動的なドラマを展開する。
音楽がいい。
女優たちが個性豊か。
韓国映画はしばらくいいなと思いつつ、見るとおもしろい映画はやっぱり面白い。
竹島のことがあっても、お互いの文化を知り合うことはとても大事。
すべてを遮断しないことだ。
音楽や芝居やスポーツ、いいものはいい、すばらしいものはすばらしい、と言えるような大人でいたいと思う。
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アフリカの「カマタのお尻」の話を書いたら、行くところ行くところで、ブログ読んでいます、お尻の話、笑いましたと言われた。
今度はパンツの話だ。
明日2月17日放送の「日曜はがんばらない」(午前10時~、文化放送)は、ゲストに小林幸子さんをお迎えして送る「小林幸子もがんばらない」。
これが、めちやくちゃおかしい。
小林幸子さんは、子どものころから天才歌手といわれた。
がんばる人で、努力の人だった。
1964年新潟地震で実家の精肉店が倒産した後、両親と姉の生活の面倒を見てきた。
情にもろい。
2004年、2007年の新潟県で大きな被害を出した地震でも、たくさんの支援をおこなった。
2011年には、福島県相馬市の避難所を訪問して、なんと無洗米10トン、まんじゅう1万2000個を大型トラックで届けた。
何度も何度も被災地に通い、「おもいで酒」などの代表曲を熱唱。
実にあたたかい。
被災地で、サインしてほしいとおばさんに言われた。
言ってからおばさんは、すべてを失っていることに気がついた。
サインしてもらう紙もない。
おばさんは少ししてから、はっと手をたたき、支援物資の袋のなかからパンツを取り出した。
小林幸子さんは、デビューしてこの方、たくさんのサインをしてきたが、パンツにするのははじめてという。
いや、まかさ、パンツにサインをするとは、と語りながら、目はウルウルしている。
せっかく話をしているのに、ぼくはつっこんだ。
「そのパンツは、おばさん、今もはいてんのかな。額に飾るのも、ちょっと飾りにくいし・・・」
さだまさしさん作詞作曲の新曲「茨の木」がとてもいい。
幸子さんが、耐えて、耐えて、耐えて、と歌っている。
ぜひ、放送をお聞きください。
数日後には、放送の一部が、こちらのHPにアップされます。
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公立学校の調査で、体罰を理由に処分を受けた教師113人が再び体罰で処分を受けている、ということが読売新聞の調査でわかった。
処分をした後、きちんとした指導が行われていないのだ。
非暴力トレーニングが必要である。
諏訪中央病院看護専門学校の校長をしていたころ、看る側と看られる側に明らかに力の差がでることをおそれ、看護学生に、一日、非暴力トレーナーのアキユキオさんを招いて講義をしてもらったことがある。
体の暴力だけでなく、言葉の暴力、しぐさから威圧感、顔つき一つで患者さんを傷つけている可能性があること、などを教えてもらった。
アキユキオさんは、アメリカで何年も非暴力トレーニングの研修を積んできた。
非暴力という存在、つまり、いるだけでほっとする、人を威圧しない、そういうたたずまいというものを、学校の先生たちも学んだらいいと思う。
体罰で処分を受けた先生たちは、意識改革が必要だ。
意識は、一回や二回、校長や教育委員会から注意されただけではなかなか変えられない。
プロの非暴力トレーナーにきちんと指導を受けるべきだと思う。
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チョコ募金に協力してくださる方のなかに、毎日、朝日、東京の各紙で見たという方たちが増えてきました。
「風評に流されず、科学的に判断すること、つらい思いをした人のことを忘れずにいること、やるべきことを粛々とやっている人たちがいることなど、さまざまに勉強させられます。
何か支援したくても、子どもたちが小さくて実行できないので、このように取り組みやすい支援、かわいくて、高価でなくて、時期がぴったり、を設けてくださりとてもうれしいです」と静岡県の方からお便りをいただいた。
「大好きな六花亭と子どもたちのコラボ」と、すてきな“キャッチコピー”をつけてくれたのは、奈良県の方。
長崎県の方からは、「缶は、五島列島の椿油と蜜蝋でつくるクリームを入れて、プレゼントしたりして大切に使っています」
今日はバレンタインデー。
義理チョコをもらった人たち、ぜひ、哲学のあるチョコをホワイトデーのお返しにしてみませんか。
あと4000個です。
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お知らせ
先日、開催された「いのちの対話イン四日市」のニュース動画です。
クリックしてください↓ もちろん、無料です。
http://www.cty-net.ne.jp/streaming/cms/st_more.cgi?d=2&c=9600&p=1&x=100
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震災以降、小児甲状腺がんが福島県内で一人発生していた。
発生率は、子ども100万人に1人といわれているので、福島県の子ども36万人に1人という発生は、はちょっと確率が高いものの、ありえることと考えてきた。
しかも、チェルノブイリでは事故から4年後くらいに多発しているので、現時点での発生は少し早すぎると思っていた。
だから、原発事故とは関係ない可能性が高いと思いつつ、しかし、慎重に考える必要があると思い、なんでも「だいじょうぶ、だいじょうぷ」という人たちとは違う構え方をしてきた。
しかし、小児甲状腺がんが2人発生し、合計3人になった。
さらに、疑いのある子どもが7人いるらしいと聞いた。
36万人の子どもがいる福島県で、3人の小児甲状腺がんがいるということは、10万人に1人ということになり、世界の発生率100万人に1人と比べると、リスクが10倍上がっていることになる。
秘密会議を繰り返してきた福島県の県民健康管理調査委員会は、放射線とは関係ないというと思うが、かなり慎重にみていく必要があるように思う。
福島県内にいる子どもがすべて甲状腺の検診を受け終わるまで、2年半かかるという。
福島県外にいる子どもの検診も、後手後手に回っていて十分とはいえない。
国も福島県も放射能の見える化と検診、保養の3つをもっと徹底して行うへぎだと思う。
特に、小児甲状腺がんに関しては、より慎重に、スピードアップしながら、きちんと見ていく必要がある。
日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)では、福島県外にいる子どもを対象に、諏訪中央病院などでの甲状腺の検査をサポートしている。
諏訪中央病院の甲状腺検診の予約はかなりつまっているが、
福島の子どもと親の不安をできるだけ緩和してあげたい。
JCFが諏訪中央病院の検診の予約をとり、検査料も必要に応じてサポートする。
申し込みはJCF0263-46-4218へ。
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原子力規制委員会の田中俊一委員長の化けの皮がはがれはじめた。
このブログでも、彼を委員長にするのはマズいと反対してきた。
規制庁ができ、規制委員会の委員長として、割合ニュートラルにやっているように見えたが、今回はそうとはいえない。
規制庁のナンバーは、事業者や企業の職員と一人で会ってはいけないはずなのに8回も会い、しかも、規制委員会の報告書の案を渡しているのである。
とんでもないことである。
そして、おそらく日本原電から、報告書の決定を待ってほしいという要望をすんなりと受け入れたためなのか、いまだに報告書は正式決定していない。
委員会で決めているのに、さらにもう一回、違う立場の専門家の意見を聞くなどといっている。
これでは委員会の意味がない。
原子力を規制する側が、原発をあつかっている企業におもねっている。
相変わらず、原子力ムラは健在。
民主主義の原点に立って、きちんと議論し、規制庁は安全という視点ですべきことをすべきである。
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「ある海辺の詩人 -小さなヴェニスで-」
2012年イタリアアカデミー賞主演女優賞受賞、2011年ベネチア国際映画祭特別賞受賞。
美しい映画だ。
イタリアの小さな漁師町で淡い恋心が芽生える。
男は、旧ユーゴスラビアからイタリアへやってきた年老いた漁師。
女は、中国の漁師街から借金を返すために8歳の男の子を置いてイタリアに働きにきた母親。
男は仲間から、詩人といわれていた。
が、詩らしい詩はかいたことがない。
淡い思いがつのって、詩を彼女に贈る。
川はすべて海へ降りてゆく
満たせぬままに吹く風は冷たくも
心を温め
小さな花のようにあなたをほほえます
まるで初恋をしている若者のようだ。
隙間がいっぱいあり、見る人が勝手に想像できるような映画である。
俳優たちがいきいきしている。
風景が美しい。
ぐっとくる映画だ。
以下、ちょっとネタバレ
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昨年12月初旬に桑名で行われた「いのちの対話」。
ステージには、颯爽とした見事な文字。
これは、アーティストの青年によるもの。
すばらしい文字だ。
先日、四日市で、村上信夫さんと「いのちの対話」の講演会を行った。
こういう形で行うのは、昨年の桑名に次いで2回目。
九州や東京から来てくださった人もいた。
やはりNHKラジオ第一の「いのちの対話」を懐かしく思ってくれている人たちが多いようで、なんと1500人が集まった。
□
四日市で、どうしても食べたいとわがままを言い、注文したのは四日市名物のとんてき。
玉ねぎと厚切りの豚肉がいためられ、丸ごとのニンニクと山盛りの千切りキャベツが添えられている。
アメリカの国立がん研究所では、がんになりにくい食べ物の代表選手として、キャベツとショウガとニンニクをあげているが、そのうちのキャベツとニンニクが使われている。
おいしかった。
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昨年12月、東北からいろいろないただきものをした。
岩次郎小屋は、東北からのお菓子や野菜、お酒、お花・・・があふれた。
陸前高田からは、鯛、サンマ、サバ、サケなどの魚をいただいた。
陸前高田にボランティアに行ったとき、みんな喜んでくれただけでも十分だったが、こんなにおいしい魚をいただいてしまった。
味付けがされていて、とてもおいしい。
電子レンジでチンするだけで食べられる。
陸前高田のケアマネジャーの方からも東北の日本酒が6種類も送られてきて、さらにいんろんな魚がおくられてきた。
本当にあたたかい。
また、応援しにいこうと思っている。
福島からいただたリンゴを割ると、なんと、こんなにたくさんの蜜。
これもおいしくいただいた。
南相馬に入るときにいつもお世話になるクリーニング店の高橋さんからは、柿をいただいた。
この方は、地域のために汗をかいている。
子どものこと、子どもを抱えているお母さんたちのことをいつも気にかけ、ふるさとを守ろうとしている熱血女性だ。
渋柿をさらしたものだそうで、とろんとして、見た目も味も美しい。
遅くなってしまったが、たくさんのおいしいものを送ってくださった方々への感謝とともに、ブログを読んでくだっさっている方々にも、写真でおすそわけ。
感謝です。
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アフリカ最南端ケープタウンの先に、小さな島がある。
そこは収容所になっており、マンデラ元大統領もかつて囚われていた。
以前は暴力が行われていたが、刑務所に入っている人たちの再犯を防ぐためには暴力は役に立たないことがかわり、非暴力トレーニングが行われるようになった。
スポーツの場でも、教育の場でも体罰と称した暴力が行われている。
ぼくにも体罰を受けた経験がある。
でも、愛情があれば暴力は許されるなんて思わないほうがいい。
自分が乗り越えられたからといって、だれでも乗り越えられるとはかぎらない。
たまたま暴力を乗り越えたとしても、それで能力を伸ばしたなんてことはないのではないか。
暴力を使わなくても、意識改革で徹底したトレーニングはできるはず。
ぼくの親友のアキユキオさんは、アメリカで非暴力トレーニングの教育を受けてきた。
楽しい練習でなければ、人は伸びない。
勉強も、殴って勉強を教えるのではなく、勉強のおもしろさが身につけば、あとは自分で勉強する気になるのだ。
日本女子柔道だけの問題ではない。
中学から高校、大学などのスポーツや教育の場での日常的な暴力を、今すぐになくすべきである。
非暴力トレーニングをはじめるべきだ。
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2月3日、市川團十郎さんが亡くなられた。
團十郎さんとは昨年、対談した。
急性前骨髄球性白血病と診断され、再発を2回くり返した。
その間に、骨髄異形成症候群になっている。
大変なピンチを何度も何度も乗り越えた。
いつも芝居のことを考えていたので、闘病中もイライラしなかったという。
治療のときには無間地獄のように苦しかったが、次の芝居のことを考えて乗り切った。
芝居が、命の支えだったのだ。
全国骨髄バンク推進連絡協議会の会長もひきうけていた。
白血病の患者さんたちに勇気を与えていた。
芝居に招待したり、楽屋に呼びいれたり、きめ細かなサポートをしていた。
なんでそこまでできるのですか、とたずねると、
「おまけのような命です。だからこそ、だれかのため、何かのためにいきたい」
鋭い目で話してくれた。
市川團十郎的生き方を、最後の最後まで演じ続けていた人生。
すごい人だったと思う。
残念だ。
ご冥福を心からお祈りいたします。
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シリア情勢が厳しくなっている。
治安が悪くなり、難民がイラク、ヨルダン、トルコなど隣接地などへ脱出しはじてめている。
JIM-NETではシリア難民の支援をする方向で検討をすすめている。
暮れら1月初旬には、佐藤真紀事務局長もシリアとヨルダンの国境に飛んだ。
ヒューマン・ライツ・ウオッチは、ソビエト製クラスター爆弾をシリア軍が使用したことを確認した。
昨年10月と今年1月に使用しているようだ。
クラスター爆弾は戦闘終了後も不発弾が残り、市民への危険をより深刻化させる。
子どもたちの命を考えて、使用すべきではない。
JIM-NETでは、非人道的なクラスター爆弾は使うべきではないと、抗議のアピールをした。
ヨルダンのアンマン市にあるアーキラー病院の産婦人科から、シリアから脱出してきた妊婦さんたちを守ってほしいという要請があった。
ヨルダンの病院もしっかりサポートしようとしているが、難民が多くなって大変な状態になっているという。
JIM-NETでは、帝王切開ならば一人300ヨルダンディナール、通常分娩で100ヨルダンディナールの支援で一ヶ月、20~90人の支援を行おうと計画を立てている。
JIM-NETの一員であるJCFでは、毎年、チェルノブイリに行っている国井看護師が、現在、助産師の勉強をしている。
この2月、10日間ほど、ヨルダンのアーキラー病院に行き、さらにどんな支援が必要か細かく調査してくる予定だ。
JIM-NETでは、イラクと福島の子どものためにチョコ募金を行っているが、残り約2万5000個になった。
その分のチョコ募金は、シリア難民支援のために使おうと、緊急の理事会で決定した。
ぜひ、シリア難民の妊婦さんと赤ちゃんのために、ご協力をお願いしたい。
よろしくお願いいたします。
チョコ募金の詳細、申し込みは、右側のバナーをクリックしてください。
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骨折したままスキーから引退してしまうと、人生に負けたような気になる。
永六輔さんなら、短い手ぬぐいを出してきて「首にもまけない、何にもまけない」とダジャレを言うところだが、ぼくも年齢やハプニングに負けないようにスキーを再開した。
昨年末は、忙しい時間を縫うようにして、初滑り。
そして、1月下旬、アフリカから帰ってきて、またスキーに行ってきた。
主治医から「転ばないこと」といわれているので、無茶な滑りはしない。
新しい板がとても面白く、うきうきしている。
板のトップが丸く大きいので、カーブがきれいにキューンと曲がるのだ。
ナミブ砂漠で乗ったバギーも面白かったが、やはりスキーにはかなわない。
1時間ほどで2本滑って、さっと引き上げた。
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「大介護時代を生きる」(樋口恵子著、中央法規出版、1680円)
おもしろい本だ。
スウェーデンやフィンランドの話が前半に書かれ、後半は樋口恵子理論がフル回転する。
スウェーデンのお葬式が一ヶ月近く待たされるのは、なぜか。
生きている人を最優先させるためだというから驚きだ。
介護していた人たちの日常のプログラムを壊さないように、葬儀が行われるという。
「親族」のとらえ方が、柔らかで魅力的。
近所の人や友だちが納得してくれれば、親族の代わりに介護休暇を取って、介護をすることができる。
こんな対応が日本にもあったら、ずいぶん救われた人が多かったなと、今まで看取った人のことを思い出した。
家族とうまくいかず、一人で死んでいった人がいた。
友だちや近所の人が全て面倒をみていた。
あのときに、友だちや近所の人を広い意味の親族と認めて、介護休暇がとれれば、もっといい時間をすごすことができたのではないかと思った。
さすがに樋口恵子。
おもしろいことに気づかせてくれる。
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メリー山の向こうにうっすらと見えるキリマンジャロ
キリマンジャロの雪が見えた。
ヘミングウェイが自らの老いを感じながら、キリマンジャロの雪に託した小説を思い出した。
「その西の頂は、マサイ語で「ヌガイエ・ヌガイ(神の家)と呼ばれ、その西の山頂のすぐそばには、ひからびて凍り付いた一頭の豹の屍が横たわっている。そんな高いところまで、その豹が何を求めてきたのか、今まで誰も説明した者はいない」(角川文庫)
豹も、ホモ・サピエンスも、時々訳の分からないことをする。
生き物は常に、不合理的存在である。
アフリカを旅しながら、ぼくはそんな風に吹かれてきた。
不合理で、無駄で、無意味で、よいのだと思った。
豹は、仲間の豹と違って誰よりも高く登りたかったのではないだろうか。
ホモ・サピエンスも、随分、無駄なことをしてきた。
我々の祖先は、無駄で、無意味で、ちょっとおもしろいことにこだわって、出アフリカを試みたのではないか。
旅をしながら、ぼくはそう感じはじめている。
さだまさしの「風に立つライオン」には、こんな歌詞がある。
「ビクトリア湖の朝焼け 100万羽のフラミンゴが一斉に飛び発つ時、暗くなる空やキリマンジャロの白い雪・・・」
「『風に立つライオン』が好きだ」とさだまさしに言ったら、「八ヶ岳に立つ野うさぎ」を作ってくれた。
でも、やっぱり「風に立つライオン」がいい。
キリマンジャロに夕日が当たった。
ビバ!アフリカ!
◇
長いアフリカ旅行も、これで終わり。
タンザニアからドーハへ行き、そこから飛行機を乗り換えて、ドイツのフランクフルトへ。
さらに、乗り換えて真冬の日本へ戻ってきた。
アフリカで体験したことは、今年の末か、来年の初めには本になると思う。
テーマは、「我々はどこから来たのか、どこへいくのか」。
めちゃくちゃ面白い本になると思う。
期待してください。
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