がんばらない経済学⑯
韓国のウォン高がはじまっている。
この3年ほど韓国は、サムスン、LG電子など、日本の電機メーカーをしのいで、圧倒的に売り上げを伸ばしてきた。
10年ほど前から、ぼくは警告していたが、ヨーロッパやロシアなどのどの都市を訪ねても、ソニーや東芝の看板はほとんど見られず、韓国メーカーの大きな看板が目立っていた。
危惧しているうちに、日本の電機メーカーは総崩れ。
韓国に負け始めていた。
しかし、ここへきてウォン高のせいで、苦戦がはじまった。
円高、ウォン高により、ドルに対して韓国の通貨がきれあがっている。
LG電子が昨年10-12月期に純損益405億円の赤字を出した。
日本は反転攻撃のチャンスである。
このブログで企業の300兆円の留保資金を社員の収入へ転化すべきと提案したが、ローソンが20代から40代を対象に年収3%アップを行うという。
新浪社長が産業競争力会議のメンバーになっているので、自分が動きやすいようにしたという下心がみえる。
しかも、年収という表現をしながら、実際はボーナスなので、いつでも戻せる。
姑息である。
しかし、下心があっても、姑息であってもいいのだ。
とにかく今はデフレ脱却のためのムードが大事。
多くの企業が舵をきちんととっていけば、自分の企業が生きやすくなるだけでなく、日本全体が一気に変わりはじめる可能性がある。
余裕のある企業は、労働者の収入の増加を試みるべき。
そうすれば内需が拡大し、それによって結局、自分の企業が元気を取り戻す。
勇気をもとう。
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