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2013年3月19日 (火)

鎌田實の一日一冊(169)

「がんばれ!『ガクちゃん』先生-脳性まひの現役中学校教師の奮戦記」(関原美和子著、小学館)

三戸学先生は、脳性まひで身体障害者一種一級。
「どんなときでも笑顔」と言っているうちに、生徒からあだ名をつけられた。
スマイリー・サンノヘ。

人間にはいろんな人がいるということを、子ども時代にわかることは大事だ。
諏訪中央病院看護専門学校の哲学の授業に、毎年、脳性まひの風ちゃんがやってくるが、本当に頭のいい人で、すばらしい授業をしてくれる。

Photo_3

おそらく三戸先生もわかりやすい指導をしてくれるのだと思う。
教科は数学。
コンパスで円がうまくかけなくても、生徒たちに板書を手伝ってもらいながら、教えている。
きっと数学の得意じゃない生徒も、ついていけるのではないか。

こういう先生を採用するという秋田県の教育委員会は前向きなのかもしれない。
その姿勢は、全体として子どもたちの学力を伸展させている可能性が高いと思う。

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