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2013年3月 7日 (木)

原発事故535

再び原子力ムラがうごめきだしている。
原子力ムラに再び勢力をもたせないように、おさらいをしておきたい。

2006年、原子力安全委員会の分科会第48回で、石橋克彦さんは原子力安全委員会の対応の鈍さをみて、「日本の原子力安全行政がどういうものかかわった。社会に責任を果たせない」として、委員を辞任している。
彼は「大地震が起きれば、長時間外部電源が止まって、早急に修理されない可能性がある。
激しい揺れで備蓄燃料が漏れてしまうことがあり得る。
非常用の発電機が立ち上がらないことがなきにしもあらず」と述べている。
石橋さんが危惧していた通りのことが起きたのである。
原子力ムラはこれを封殺した。

Dsc00033

福島第1原発1~4号機の原子炉格納容器はGE社製であるが、すでにGEの社員から「小さくて貧弱」と指摘されていた。
これを設計したデール・ブライデンボーも、冷却機能が失われると、内部からの圧力で損壊してしまうと懸念を表明しているのである。

また、2009年、経済産業省の専門家の会議で、地震の専門家の岡村行信さんが1100年前の貞観津波を例にあげ、福島第一原発の見直し案を批判している。
震災前から危惧していた人の声を原子力ムラが無視したのである。

石橋さんとブライデンボーの指摘、そして、岡村さんの主張に耳を傾ければ、どうしたらいいかはすべてわかっていたのである。
きちんとした科学的な議論が行われない原子力ムラのやり方が、再びおこなわれないようにしないといけない。

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