原発事故536
ひらた中央病院の公益財団法人 震災復興支援放射能対策研究所では、3万8000人の体内被曝の検査をした。
12歳以下でセシウム20ベクレル/キログラム以上検出された子どもは、昨年3月以降一人もいない。
同じように15歳以下でも、昨年3月以降ゼロである。
とてもいい傾向だ。
だが、安心してはいけない。
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チェルノブイリでは50ベクレル/キログラム以上を体内被曝者としてカウントしている。
1万9000人の小さなベトカという町では、今でも毎年、新規の体内被曝者が50~60人発生している。
だから、福島でももういいと思い込まずに、最低、年1回測定することが大事だ。
南相馬市では子どもたちに年2回の体内被曝測定を決定したようだ。
南相馬市の取り組みは、とても丁寧だと思う。
こうした取り組みは、福島県がリードして県全体で展開していくべきである。
県内には、ホールボディカウンタが40台近く設置されている。
県がリードすれば、すぐにでも実現できると思う。
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体内被曝が認められた人の数は、15歳以下では昨年5月からはゼロ。
12歳以下では、昨年3月までわずかに出ていたが、4月からまったく出ていない。
今後も体内被曝の測定を続け、ゼロであることを確認しつづけていくことが大事だ。
将来、結婚できるだろか、子どもを産めるだろうかと不安をもつ子どもたちに、心配などしなくてもいいと言ってあげることができる。
世界を納得させるためにも、日本国内での風評被害を減らこともためにも、そして、福島の子どもを安心させてあげるためにも、データを積み上げていくことが大事だ。
国と県はあまりにも、「見えない放射能」を見えないままにしてきた。
姿勢をあらためるときだ。
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ひらた中央病院で3月から甲状腺検診が始まった。
子どもに関しては無料で行う。
エコー検査を中心にしながら、甲状腺ホルモンの血液検査も同時に行う。
県内、県外問わず子どもの命を守るために、みんなで早く検診を進めるように協力しあうというのが、あたりまえの方向である。
協力し合って、データを共有することが必要である。
甲状腺検査の問い合わせは、0247-57-5012(月~金、午前9時~午後4時)
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