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2013年3月16日 (土)

鎌田流・健康レシピ⑮~長野県のヒミツ(下)

前回、長野が男女ともに平均寿命が1位になった話を書いた。
長野県は、がんの年齢調整死亡率もダントツに低い。
下の棒グラフをみてください。

Photo_2 がんの75歳未満、年齢調整死亡率(クリックすると拡大します)

理由はなんだろう。
長野県は、野菜を日本一食べている。
これによって繊維がたっぷりとれる。
抗酸化力のある色素をとることは、フリーラジカルが暴れないようにするために意味がある。
発酵食品つまり、みそやしょうゆ、納豆、チーズ、ヨーグルトなど免疫に関係するような食品の摂取量も多い。

また、長野県は就業率が高く、高齢になっても体を動かし続けている。
これも健康寿命を延ばし、医療費の安い健康県になった一因と考えられる。

長野は信州保健医療総合計画をつくる。
ぼくも委員としてその手伝いをしてきた。
保健医療制度計画、健康増進計画、医療費適正化計画、がん対策計画、歯科保健計画、自殺対策、感染症対策。
この7つを一体化した計画は、他県ではあまり見られない。
長野県知事は健康長寿日本一から世界一をめざすといっている。

健康長寿の世界的なデータは見つけにくいが、データが出揃えば、もしかしたらすでに長野県は世界一かもしれない。

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