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2013年3月22日 (金)

自殺対策

自殺対策に取り組むNPO法人ライフリンクを、「ニュース・エブリィ」(日本テレビ)で取り上げた。
年間の自殺者数は、15年ぶりに3万人を割って、約2万7700人となった。

ライフリンクによると、自殺の原因は一つでなく、複合的である。
たとえば、職を失ったという問題と同時に、心の病気にかかり、家族ともうまくいっていないという3つの問題を抱えていたりする。

こうした問題を解決するには、多面的な支援が必要で、従来の市町村の窓口だけでは対応しにくいのが現状だ。

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国が補助金を出してすすめている「よりそいネットワーク」は、24時間対応のワンストップ電話相談の事業だ。
相談者が抱えている複合的な問題を、できるだけワンストップで対応しようとしている。
ぼくはこの機能評価委員をしている。
1日4万件のアクセスがある日もある。

仕事がなく、食べる物すらないというというときには、すぐに食べるものを供給してくれるNPOに連絡をとって、とりあえずこの1週間の食べ物を送るなどして緊急事態に対応しながら、今後、生活環境をどう整えていくかなど相談にのっていく必要がある。

ライフリンクのデータでは、自殺者の多くは、何度も自殺を試みているという。
これは重要なことだ。
自殺を試みて、病院に救急搬送されたとき、救急外来では命を救う処置はできるが、自殺の原因には対応しにくい。
そんなとき、病院のケースワーカーらが相談窓口やよりそいネットワークなどにつなげていくことが、次の自殺予防にとって大事なことになる。

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