アフリカ/コーヒー旅
僕はコーヒーが好きだ。
岩次郎小屋にいても、朝起きて、まず一杯のコーヒーを淹れる。
その半分は父の仏壇に供え、残りの半分は自分で飲みながら、仕事をはじめる。
ケニアのエコロッジでも、いつものように4時半に起きて、ロビーで本を読んでいると、従業員がさっとコーヒーを運んできた。
このときのコーヒーの淹れ方は、容器の中にコーヒーの粉を入れ、その上からお湯を注ぎ、細かい穴の開いた板をぐーっと押し下げていくフレンチプレス・スタイル。
日本では、布か紙で漉すスタイルが多い。
最近日本でも流行っているイタリア式エスプレッソは、圧力でコーヒーを抽出する。
アフリカのコーヒーは、どちらかというとコーヒーの粉をお湯でぐつぐつとやる時間が長い。
よりコーヒーのうまみが抽出されている感じがする。
その典型例がエチオピアのコーヒーセレモニーだ。
コーヒーセレモニーは、一連の儀式的な流れがある。
お香を焚き、香りをたてながら、青い生のコーヒー豆をフライパンで煎るところから始まる。
その後、コーヒー豆をすりこぎのような棒ですりつぶす。
その粉をコーヒーやかんのようなポットに入れて、上澄みを飲む。
アフリカを北上してきたが、エジプトに入るとアラブの色が濃くなり、コーヒーもアラビア風になってくる。
コーヒーの粉を、フライパンのようなポットでぐつぐつと煮出し、それをコーヒー茶碗に注いで飲む。
粉を漉していないので、茶碗の半分より下は飲みづらくなる。
ムリして飲むと、粉をたっぷり口の中に入れなくてはいけない。
あまりのおいしさに、最後の一滴まで飲みたいと思う僕はは、たいてい粉を飲んでしまうことになる。
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