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ケニアのマサイマラの雲は表情が豊かだ。55年ほど前、「少年ケニア」という読み物絵本のファンだった。マサイ族の少年の物語である。「少年ケニア」を思い出しながら、空を眺めた。
楽しそうな雲がいた。ちょっと悲しそうな表情の雲もいる。いばって怖そうな雲もいた。雲にも分裂気質の雲がいた。まとまろう、まとまろうとしている雲の中で、孤高を凛として示しているようなかっこいい雲もいた。
刻々と雲の表情は変わる。まるで人生のようだ。嬉しい時があったり、哀しい時があったり、楽しい時があったり、イライラする時もある。雲はおもしろい。
鎌田實 2013年4月22日 (月) 08時00分 | 固定リンク Tweet