ブルゴスの大聖堂
ブルゴスの大聖堂は世界遺産だ。
最も有名なのは、ステンドグラスの美しさ。
息を呑むほど美しい。
特に、青の美しさには、瞬間的に胸をつかまれた。
しかし、ナポレオンの攻撃によって、本物のステンドグラスは一つを残して全て壊されたという。
その後、新しいステンドグラスがはめらたが、ガイドによると美しさがまるで違うらしい。
大聖堂は、いくつもの礼拝堂を有し、カトリック教会の荘厳さが見事に現れている。
その美しい装飾品をつくった職人たちは、自分の名前を残すことはない。
だが、聖者の像に、おやっと思った。
サンマルコが、メガネをかけている。
もしかしたら、これをつくった職人は、聖者のなかに、自分の顔をもぐりこませたのではないか。
「おれは、ここにいるぞ」
職人の存在証明。自己顕示だ。
アルタミラの洞窟にも、何十もの左手のサインが残されている。
その「おれは今生きているぞ」という自己顕示と、聖者のメガネには、ホモサピエンスの強い自我が感じ取れる。
| 固定リンク
「旅行・地域」カテゴリの記事
- 標茶町(2022.11.22)
- 本別へ(2018.06.02)
- 地域包括ケアは工夫次第(2018.02.05)
- 本別の豆まき(2018.02.03)
- 元気な十勝で、地域包括ケア(2018.02.02)