船上グローバルスクール
ピースボートでは、船上グローバルスクールを展開している。
引きこもりや不登校、いじめなどの経験をもつ若者たちが、何かを発見し成長していくきっかけをつかんでほしい、というのが目的だ。
前々回の船上グローバルスクールで、僕も授業も行なった。
そのとき僕は「自由」について語った。
参加した若者たちのなかには、自由に気が付いて、数名でオーバーランドの計画を立てたり、引きこもりの子たちがヨーロッパを一週間、予定なしで旅をした。
現地の言葉もろくにしゃべれないのに、その町へ行ってホテルを見つけたり、食堂に入ってご飯を食べた。
船のスタッフは皆心配したが、一週間後に彼らが無事に帰船したときは、感動の拍手の嵐だった。
ナポリの評判のピザ屋さんからテイクアウトし、みんなでピザパーティー
今回は、グローバルスクールの若者たちと夕食を共にした。
皆、才能が豊かだ。
ある女の子は、話をしただけで、この子は天才なんだろうなと思えるほどだった。
中学も、高校も、成績はいつも一番。
IQも極端に高いが、それゆえにいじめにあって学校に行けなくなった。
ハンサムな男の子は、有名国立大学を卒業して、そのままその大学の大学院へ進んだ。
ずっと365日全力で勉強したという。
この子も、きっと天才だと思う。
豊かな才能を持った子たちは、それぞれちょっと変わっている面がある。
ちょっと変わっていると、生きづらい。
特に僕たちの社会は、上手に空気を読まないと生きづらくなる。
それができないと、いじめを受けたり、一方的にレッテルを貼られてしまう。
日本が元気な国になって、新しい発明や新しい製品の開発が出来るようになるためには、それぞれのユニークな生き方を大事にしないといけないのではないだろうか。
ちょっと変わった人、ユニークな発想をもつ人を排除してしまうような世の中は、息苦しい。
ノーベル賞を取った日本人の多くは、外国で研究を開花させているのは残念だ。
才能を持ちながらつまずいた子どもたちにとって、旅はいい時間になるのではないか。
このグローバルスクールの取り組みも、もっと社会に知られるようになるといいと思う。
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