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2013年5月22日 (水)

乳がんの遺伝子検査

女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが乳腺の切除手術を受けたことが話題になっている。
彼女は、母親を乳がんで亡くしている。
そのため、遺伝子検査を受けたところ、BRCA1という遺伝子に変異があり、乳がんになる可能性が87%あることがわかった。
両側の乳腺を切除したことを告白したのは、女性を守りたいというメッセージでもあるということだ。

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現在、6万人の人が毎年、乳がんになっている。
そのうちの5~10%が、遺伝性の乳がんといわれている。
特徴は、若くして発症すること。そして、進行が早く、命の危険性も高い。

予防的な切除は、日本では難しいと思うが、遺伝子検査はもっと普及してもいいと思う。
たとえば、母親が乳がんの場合、その娘は保険で遺伝子検査ができるようにし、年3回など、乳がん検診をして、超早期発見できるようにすることで、命を守ることができる。

Img_3909 アフリカの西海岸にあるナミビアに行ったとき、A・ジョリーが出産の保養のために、B・ピットと数ヶ月滞在したホテルに泊まった。小さいがすてきなホテルの食堂(上)と、ホテルから見える風景

もちろん、予防的な乳腺の切除は、保険では使えない。
しかし、日本にも、A・ジョリーさんのような選択肢があっても、倫理的におかしいとはぼくは思わない。
それくらい遺伝性の乳がんは怖い。
命を守る手段は、多様であっていいはず。
大事なのは自己決定である。

今後、日本でも、食の欧米化にともなって、乳がんは多くなる。
遺伝子検査は約30万円かかるといわれているが、せめて、乳がんの母親をもつ娘に対しては、遺伝子検査が保険適応になればいいと思う。

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