生活の痕跡
エチオピアの首都アディスアベバから50キロほど南下。
アワッシュ川の上流にある、小さな村メルカ・クンチュに行った。
このアワッシュ川流域は、タンザニア、ケニア、エチオピアにひろがる大地溝帯につながる。
80万年前のホモエレクトスや数万年前のホモサピエンスの骨が発見されているところだ。
アワッシュ川から50メートルくらい離れたところに、無数の旧石器時代の石器ハンドアックスが一カ所に集められているのが発見された。
一説によると、200万年前ぐらいの石器だという。
料理をした跡もあるが、料理だけではとても不必要なほどの石器がごろごろしている。
おそらく、獣をしとめるために投げた石器を集めていたのではないか。
さらに10メートルくらい離れた上流に、カバの骨が集中的に見つかっている。
しとめたカバを屠殺する場所だった可能性が高い。
この時期すでに我々の祖先は、石器を作る場所や屠殺する場所を持っていたようだ。
家を作っていたかどうかは分からないが、少なくとも数十人の集団の基地があったように思う。
厳しいアフリカの気候の中で、この大地溝帯の一帯は、生命に恵みを与え続けているように思う。
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