「福島FUKUSHIMA 土と生きる」(大石芳野著、藤原書店、3990円)
芳野さんらしいデリケートな写真集。
福島の人たちの凛とした顔、切なそうな悲しみに耐える目つき。
静かな迫力がある。
福島で丁寧に生きてきた人たちを見てほしい。
傑作である。
苦しみのなかで、いくつかの笑顔に出会った。
ぼくが被災地に入ると必ず行く双葉食堂のお上さん、豊田英子さんの笑顔は飛びぬけている。
豊田さんは、みんなに請われて、仮設商店街で双葉食堂を再開。
家を流された女の人たちの仕事場として、大きな貢献をしている。
すばらしい写真集だ。