鎌田實の一日一冊(181)
「佐高信の異才面談五七五のドラマを語る」(佐高信著、七つ森書館、1800円+税)
「俳句界」という月刊誌に、「佐高信の甘口でコンニチハ!」という対談をまとめた本。
女優の有馬稲子さん、岸井成格さん、元首相の村山富市さん、城之内早苗さん、ねじめ正一さん、そして鎌田實ら17人の対談を掲載している。
原発事故後、ぼくは加藤登紀子さんに頼まれて、「海よ大地よ」という詩をかいた。
そのなかの「おまえにほうれん草の気持ちがわかるか」というフレーズの感性を、佐高信さんはほめてくれた。
「たとえば、犬とか猫とか動物には感情移入はできるが、動かないものにはそこまでは考えてなかった。ハッとします」
佐高さんは、辛口の経済評論家。
『自分を売る男、猪瀬直樹』『自分を売らない思想』など、タイトルからしてとても辛口の著書もある。
この対談集は、いつもとちょっと違う佐高さんの顔がうかがえるのも魅力。
| 固定リンク