« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »

2013年6月

2013年6月30日 (日)

居場所づくり

女の人たちは、悲しいときにはよく泣くが、仲間と歌を歌ったり、手作業をしたり、炊き出しをしたりして、気を紛らわすことが上手だ。
しかし、男の人は閉じこもりになりやすい。

そんな男たちが集まれるように、「男の木工」という居場所ができはじめていた。
場所は、南相馬の工場。
休日に、その一角を貸してもらい、男たちが集まっていた。

すばらしい机をつくっていた。
その机は、小高地区に開かれたカフェに買ってもらった。
そのカフェは、障害がある若者たちの雇用の場になっている。
鎌田が来るというので、この日はカフェ開設以来いちばんの混雑という。

閉じこもっている男を元気にしたり、障害者の雇用を広げたり。
ちょっと工夫をすると、次々にあたたかな連鎖がおきる。

120130618 ほっと悠の村田さん(いちばん右)と仲間たち

障害者の雇用を広げようとしてるのは、ほっと悠というNPO。
リーダーの村田さんとぼくは、震災半年前に知り合いになり、それがきっかけで南相馬の支援が続いている。
縁は不思議なものだ。

|

2013年6月29日 (土)

なぜ、賛同せず?

今年4月にスイス・ジュネーブで、2015年の核拡散防止条約(NPT)再検討会議に向けた準備委員会が開かれた。
127カ国が参加し、核兵器の非人道性に焦点をあてる議論をし、最終的に約80カ国が賛同した。
だが、残念なことに日本は、米国の「核の傘」を懸念し、核兵器廃絶に賛同を示さなかった。
「いかなる状況下でも」という文が、その理由だったようだ。

どんなことがあっても、核兵器を使わない社会にすることが、この地球を守るうえで絶対に必要だと思う。
小異を捨て、大同に団結すべし。
日本は核廃絶に関して、世界の先頭を走るべきだと思う。

|

2013年6月28日 (金)

うれしい驚き

絆診療所で講演をした夜、管理栄養士の鶴島さんの家で、夕食をごちそうになった。
クリーニング会社の社長高橋さん、石川建設の社長石川さんがやってきて、夜遅くまで話をした。

Dsc02393

Dsc02394

食事が終わったころ、突然、灯りが消えて、なんとケーキが現われた。
サプライズである。
ぼくの65歳の誕生日を祝ってくれたのだ。
本当にやさしい人たちだ。

|

絆診療所で講演

南相馬の絆診療所で、3回目の鎌田の講演をした。
会場は、診療所の待合室。
仮設住宅での生活が長くなっているので、ストレスが多く、血圧が上がり、脳卒中が増えている。
みんなに元気でいてもらいたいと思い、まず食の話をした。

講演を聞きに来た先着30人に、『鎌田式健康ごはん』(マガジンハウス)をプレゼントした。
これは、仮設住宅で生活している人にぴったり。
スーパーのお惣菜ばかり食べているとなんとなく気が滅入ってくるが、缶詰や惣菜にひと手間加えるだけで、おいしく健康にいい一品ができる。
気持ちも豊かになった気がする。

Dsc02385

Dsc02389

新刊の『がまんしなくていい』(集英社)の話をしながら、これも30人にプレゼントすることにした。
仮設住宅での生活は、心がぎすぎすしたり、とげとげしたりしやすい。
小さな感動をして、セロトニンを出そう。
ちょっとだけ人に親切にしてオキシトシンを出すと、まわりまわって自分が元気になる、という話をした。

ぼくの講演の後は、お昼ご飯。
診療所の管理栄養士、鶴島さんが、このレシピ本のなかから料理をつくってくれた。
サバと野菜のいためもの。
買ってきたお惣菜のきんぴらごぼうでつくる、きんぴら混ぜご飯。
ものすごくおいしかった。

集まった人たちは20回くらい大笑いをして、おいしいものを食べ、お土産の本を手に、うれしそう。
また来てほしいといわれ、約束して別れた。

|

2013年6月27日 (木)

お知らせ

28日(金)午後10時~、「宮崎美子のすずらん本屋堂」(BS11)に出演。http://www.bs11.jp/entertainment/1681/

新刊『がまんしなくていい』(集英社)を取り上げながら、脳のしくみに則した、幸せで楽な生き方について考える。

ぜひ、ご覧ください。

|

明日、新刊発売

明日6/28、鎌田實の新刊『大・大往生』(小学館、1260円)が発売される。
タイトルは、永六輔さんの『大往生』のもうひとつ上をいこう! とユーモアをこめたタイトルだ。

永六輔さんにしかられると思ったが、うれしくなる言葉をいっぱいいただいた。

「鎌田實先生が、がんばらないと言いながら、がんばっているのは芸です」

そう(笑)、たしかに、ぼくはけっこうがんばっている。

「がんばって読んでください。がんばらないで読めます」

Photo

まるごと一冊、死の話を書いた。
これを読んでもらえれば、死はちっとも怖くない。
そんな気になってくる不思議なつくりになっている。
最後の最後に、会葬礼状の鎌田流見本がついたり、遺言の書き方の練習もしている。

だれにでも間違いなくやってくる死。
目からウロコで、泣いて、笑って、ちょっと楽しくなる。

ちなみに、発売日の6/28はぼくの誕生日。

|

2013年6月26日 (水)

お知らせ

明日27日、午後10時からの「BSニュース日経プラス10」(BSジャパン)に出演する。
テーマは、「どうなるニッポンの医療~成長戦略における医療分野と地域医療維持に向けた課題を聞く」
ぜひ、ご覧ください。

|

劣化ウラン弾と白血病

イラク戦争で白血病の子どもが多くなっているのは、劣化ウラン弾が関係しているのではないか。
ぼくたちはそう疑ってきたが、いまだ証明できていない。

1144 イラクの難民キャンプの子どもたち

イラク人ドクターのリカア先生は、信州大学医学部大学院で4年間学び、遺伝子研究を続けてきた。
その研究から見えてきたものは、白血病の前段階といわれている、骨髄異形成症候群(MDS)という病気が多くなっていることに、劣化ウラン弾が関係しているのではないか、という推論だ。
さらにぼくたちは、このリカア先生の研究を支援しながら、いずれは長期的な健康被害を及ぼしかねない劣化ウラン弾の使用禁止を、世界に呼びかけたいと思っている。

|

遺伝子検査の特許

乳がんや卵巣がんの発病リスクを高めるとされているBRCA1、2という遺伝子。
この遺伝子を検査をすれば、将来、乳がんや卵巣がんになる確率が推測できるようになった。
しかし、アメリカの検査会社が、この遺伝子検査の特許をもっているため、検査費用が高く、希望すればだれでも受けられる状況にはない。

そこで、研究者らが特許の取り消しを求めて訴訟を起こしていたが、アメリカの連邦最高裁は「特許を認めない」という判決を下した。
すでに遺伝子に関係する特許は3000件あるとされ、この判決が影響しないかどうか大騒ぎになっているそうだ。

この判決を、ぼくは大いに受け入れたいと思う。
遺伝子研究の成果は、特許にしばられずに、さらなる研究や、多くの人の健康のために使われることが大事で、一部の人に独占させるべきものではないと思うからだ。

A・ジョリーが、乳房切除についてカミングアウトしたが、彼女は女性の命を守るためにも、もっと安く簡単に遺伝子検査を受けられるようにしたかったのではないか、とぼくは深読みしている。
だとしたら、なかなか賢い女性である。

|

2013年6月25日 (火)

シリア難民支援

シリア内戦が泥沼化している。
日本政府は、反体制派を支援することを決めた。
基本的にはいいことであるが、支援の対象は反体制派の傷ついている人に限定したほうがいい。
支援したお金が、武器を買うお金にまわれば、内戦はさらに激化する可能性がある。

1_2 石巻に寄せられた衣類をシリア難民に役立ててもらう「絆ぐるぐるプロジェクト」

JIM-NETでは再三、シリア難民のリサーチを行ってきた。
内戦解決の糸口は見つからず、2年間で死亡者は12万人、難民数は160万人超といわれるが、実際の数はわからない。
シリア内戦は宗教対立が激化し、民族間の紛争へと移行。
そこへ、レバノンがシリア政権軍を応援するなど、簡単には治められない状況になっている。
そのため、シリア国民は難民となってイラクやヨルダンに押し寄せ、もともと経済力が弱い両国は、シリア難民を支えることが困難になってきている。
4月のイラクでのシリア難民の死者は700人を数え、この5年間でもっとも悪い。
悪い波及効果がおきている。

こうした事態に対し、シリアのNGO SRGは、ヨルダンのアキーラ病院の2階を借りて、診療をはじめている。
シリアのドクターが、シリア難民を診療するシステムが整備されてきている。
JIM-NETでも、そこで出産する妊婦の出産費用や医薬品を支援。
また、石巻に寄せられた衣類を、シリア難民のために役立ててる「絆ぐるぐるプロジェクト」を展開し、喜ばれている。

|

2013年6月24日 (月)

イラクへ、医療者派遣を充実

2月にイラクのアルビルで第12回JIM-NET会議が開かれ、イラクの4つの病院から報告を受けた。
急性リンパ球性白血病の初期治療中の死亡率は、順次改善してきていたが、前年より悪化し、10パーセントを超えたことがわかった。

1142 イラクの難民キャンプの子どもたち

原因は患者数の増加と、医師・看護師不足。
そして、政府には薬があるにもかかわらず、きちんとした供給体制ができていないマネージメント力の不足がある。
また、治安が改善しつつあるが、波があり、時々大きなテロが連発することも、医療体制の不安定を招いている。
これを受けて、JIM-NETでは、治療成績をもう一度、改善させるため、2013年度は日本からの医師や看護師の派遣を充実することにした。

|

2013年6月23日 (日)

がんばらない経済学⑱

日本経済に赤信号がともっているといわれる。
順調に上がりつづけていた株価が急激に下がったが、日銀は金融政策決定会議の後、特別な手を発表しなかった。
これに失望して、株式市場はさらに下がった。円高も進んだ。

いま金融緩和のためダブついているお金を使って、マネーゲームが行われている。
庶民にとっては、株がどうなってもあまり関係ない。
一喜一憂する必要はないのだ。
大きな流れをみておけばいい。

アメリカでは、シェールガスが出たことにより、財政は明らかによくなっていく。
ドル高基調なのである。
アメリカが金融引き締めをするかもしれないといって、経済がいいにもかかわらず、ドル安、株安に向いた。しかし、これは一時的な反応でしかない。基本的にはドル高傾向が続く。
円高も、一時的な反応で、しばらくは円安が続くはずである。
株は、もう一度、ちょっと上がる。

130622__ 岩次郎小屋のニセアカシアの木。今年も葉を茂らせる季節となった

株は、今まで上がりすぎていたから、1万2500円くらいの今くらいがちょうど日本の実体経済に合っている。
去年までは、低すぎたのだ。
日本の大企業にとって、1ドル92円くらいは折りこみ済みなので、円高が進んでも十分に大型の黒字が出せる。
1ドル105円までいったらうれしい悲鳴だろうが、95円でも十分黒字が出せるのである。
企業の経営成績が発表される少し前には、間違いなく、外国から日本株の買いが入り、株価はもう一度上がるはずだ。

大切なのは、その間に政府が実のある成長戦略をつくる必要があるということだ。
安倍さんの口だけで、内容のある戦略が示されていないのが、いちばんの問題である。

見かけ上いい状態が続いている間に、実体経済の本格的な改善が必要だ。
同時に、国の赤字をわずかでも改善する方向へ向けることが求められる。
今の自民党のように、参院選に勝とうとして、ばら撒き政策をいつまでも続けているのは意味がない。
お金は使ってもいいが、効果のない使い方をしてはいけない。
経済の大きな流れをみながら、失業率を改善し、雇用を拡大していく必要がある。
そして、みんなが、旅行をしたり、買い物をしたりするような、幸せホルモンのセロトニンがたくさんでるような明るいムードをつくっていくことが大切である。

|

2013年6月22日 (土)

憲法9条

7月の参院選で自民党の大勝になると、まず憲法96条を変えられ、憲法9条もいずれ変えられるだろう。
もし、そうなれば、貿易立国ニッポンにとって、ピンチである。

保守主義の人にとって、憲法9条はどうしても変えたいところであろうが、これを変えると日本はアジアのなかで、文化的交流や、経済的に交易をしづらい状況になる。
日本たたきが強まり、中国や韓国の思うツボになる。
アメリカも、アジアのリバランスを考えており、日本一辺倒で応援してくれるはずはない。
日本の肩をもちながら、裏で中国と手を握るだろう。

日本の政治家がもっと、憲法9条こそ、第二次大戦に対する日本の反省であることを広く海外に伝え続ければ、日本の歴史観を批判されたりすることはないように思う。
この憲法9条がなかったら、日本は世界のなかでそれほど信用されなかったと思うし、貿易立国として、経済を高度成長させることも難しかったのではないか。

憲法9条が古ぼけているとか、現実に合っていないという人がいるが、憲法9条は語らなければパワーを生まない。
外国の人に憲法9条の話をすればいい。

外国でボランティア活動をしていると、憲法9条が大きな後ろ盾になる。
憲法9条があることを話すと、とても活動しやすくなるのだ。

日本は誤解されすぎている。
違う言葉を使ってコミュニケーションをする能力が低いため、日本がやってきたことや目指していることを十分理解されているとは思わない。

この選挙が、改憲の第一歩になってほしくないと思う。

|

2013年6月21日 (金)

ポレポレツアー

ケニアのキベラというスラムに、マゴソという学校がある。
この学校を作った女性や卒業生たち、そして、ぼくがキベラを訪ねたときにコーディネートしてくれたケニア在住の早川さんらが、先月から日本各地で、トークと音楽の公演活動をしている。

Img_6884_2

Img_6891

Img_6893

写真は、東京での公演のもよう。一緒にアフリカを旅した高橋さんより提供

彼らの経験は、想像を絶する。
今ではアートの先生をしているザブロン君は、大人たちから虐待を受け、森で1年半も暮らしていた。
彼の話に、感動した人も多く、これを機にアフリカに興味をもつ人もいるようだ。

マゴソの仲間は帰国したが、早川さんと数人の日本人仲間のツアー「ポレポレツアー」は、7月まで全国で続けられるそうだ。
ご興味がある方は、ぜひ足を運んでみてください↓

http://www.maisha-raha.com/2013polepole67.html

|

原発事故540

JCFのteamめとばの食品放射能測定検査は、検出限界が10ベクレル/キログラムである。
多くの行政の検査では、25ベクレル/キログラム。
ぼくが名誉理事長をしている福島県平田村にある震災復興支援放射能対策研究所では、ゲルマニウム式の精度の高い機器を使用し、時間をかけて測定しているため、1ベクレル/キログラムだ。

Photo 食品の放射能測定の様子

放射能測定でひっかかったのは、キノコ、お茶、柚子など。
茨城県のある地域のレンコンが16ベクレル/キログラム。
千葉県のある地域のサツマイモが9.7ベクレル/キログラム。
神奈川県のある地域の白米が6.5ベクレル/キログラム。
長野県のある地域のキノコが25.7ベクレル/キログラムだった。
やはり、キノコはかなり離れていてもリスクが高いことがうかがえる。

JCFでは、測定結果を公開している。
会員になると、活動報告書グランドゼロが配布される。
ご興味がある方は、JCFのHPをご覧ください↓
http://jcf.ne.jp/

|

2013年6月20日 (木)

原発事故539

JCFでは、福島の子どもたちが安心できるよう、信州大学や諏訪中央病院での健康診断プロジェクトを行ってきた。

信州大学の血液検査、尿検査を含めたを健診は、66人が受けた。
福島から長野に放射能疎開している子どもたちがいちばん多く、新潟、山梨、栃木、京都、神奈川、さらに福島に住んでいる人もいた。

諏訪中央病院の甲状腺健診には、20人が受診した。
長野県に疎開している子が大半だが、岩手、福島からも来ていただいた。
受けて安心できるように、ていねいな検査と説明をモットーにしている。

また、福島を中心に妊婦、乳幼児、成長期の子どもたちを守るという目的で、現在もガラスバッジを貸し出し、外部被爆の測定を続けている。
ガイガーカウンター50台も、各地の保育園などに貸し出してきた。

Photo_3 2013年度理事会総会でプレゼンをするTeamめとば

食品の放射能測定については、信州大学理学部の大学院生たちがつくるteamめとばが活動。
学校給食の事前測定や、市民からの食品の測定、小学校や高校への出前講座などを行っている。
このteamめとばの社会貢献活動に対して、信州大学の関係団体から褒章をいただいた。

teamめとばは、JCFの会員に対して初回の検査は無料で行っている。
地元のきのこや山菜、地下栽培をしている野菜など、安全性を確認したいという場合など、放射能測定を依頼してみてはどうだろうか。

teamめとばについてはこちら↓
http://jcf.ne.jp/metoba/wp/

JCFについてはこちら↓
http://jcf.ne.jp/

|

鎌田實の一日一冊(182)

「これからどうする 未来のつくり方」(岩波書店編集部、岩波書店、1995円)

憲法や、文化、芸術、科学技術、経済や労働、産業をどうするか。
ソーシャルメディアや人工生命などをテーマに、各界の228人が何をしべきか真剣に提案している。

Photo_2

ぼくは、311は終わっていないというテーマで、「福島の子どもたちをどうするか」という文章を書いた。
福島県で子どもの甲状腺がんが12人発生しているという、尋常ではない事態に対して、慎重に、かつスピーディに健診の体制をすすめなければならない。
保養と健診、放射能の見える化、この3つが大切なことである。

|

2013年6月19日 (水)

ドリームフェスinハワイ④

1img_8736

毎朝6時にハワイの海岸を散歩し、ラジオ体操をした。
いま、ラジオ体操はちょっとしたブームだ。

「毎日が発見」の来月号で、整形外科医の中村格子さんとラジオ体操について対談しているが、あらためて、ラジオ体操に注目している。
以前から、移動中の電車のなかや、診療の合間などに、ラジオ体操のなかのいくつかの体操をやって体をほぐしていた。

1img_8588 朝、ハワイの海岸を散歩

動きをゆっくりにすると、副交感神経を刺激するのでいい。
車椅子の上でもできて、効果がある。

|

2013年6月18日 (火)

お知らせ

Photo

「サンデー毎日」6/23号の「すみきちのぶっちゃけ堂」で、住吉美紀さんと対談した。
新刊『がまんしなくていい』(集英社)にも書いた幸せホルモンの話や、長野県が日本一の長寿になった理由などについてだ。

住吉さんは長野が長寿なのは、「長野にはパワースポットがあるから」とか「八ヶ岳があるから」とおもしろいことを言う。
もしかしたら、そうかもしれない(笑)

本日から21日まで、「高嶋ひでたけのあさラジ!」(5.00~、ニッポン放送)に出演している。
午前5時50分~の「ラジオ人間ドック」のコーナーで、健康の話をするので、ぜひ聞いてください。

|

ドリームフェスinハワイ③

1dsc07129

みんなで列になってダンス!
ナイトクルージングでのヒトコマだ。

ぼくが肩に手をかけているのは、大橋さん。
頚髄損傷で一時は手も足も動かなかったが、旅をするようになって、年々元気になっていく。
今回は、なんとみんなでゴーゴーダンスを踊りだした。
船のスタッフから、ベストダンサーとひやかされた。

☆おまけ☆

日本にも出店しているエッグスンシングスという店で食事。
ロコモコを食べた。
隣の人が頼んだ、パンケーキの上の山盛りのホイップクリームに仰天して、写真をとらせてもらった。

1dsc07168

この山盛りのホイップクリームは食べる勇気がなかったが、ほかの料理についてきたパンケーキはおいしかった。

|

2013年6月17日 (月)

お知らせ

6/18日、読売新聞夕刊で、マナーについて毎月一回連載をしている。
今回は3回目。
支えのマナーというテーマで書いている。

山本容子さんの銅板画が美しく、魅力的だ。
ぼくの文章をみてから、作成してくれる。
NHKラジオで「いのちの対話」をしているころ、大阪での回にゲストで来ていただいたことがある。
山本容子さんの銅版画もお楽しみに。

|

ドリームフェスinハワイ②

1dsc06900001 ツアーの参加者みんなで記念撮影

大阪から来た夫婦がいた。
夫は筋ジストロフィーだというが、元気な奥さんを車椅子にのせて、その車椅子を押している。
少しでも筋力が落ちないようにするためのトレーニングだという。

朝6時に起きて、ハワイの浜辺を散歩した。
海に入ったらこっちのものだと言わんばかりに、魚のように泳いだ。
まったく障害に負けていない。

ぼくは自分のことを変わった人間だと思っているが、この男性も変わっていて、なんだか気があった。
いつまでも、やんちゃなのだ。

1dsc06935001 砂浜にはウミガメの姿も

もう一組、九州からやってきたという夫婦は、46歳の夫が筋ジストロフィーで、妻39歳がリウマチ。2人とも車椅子だった。
2人は、水着に着替えて海に入った。
「応援します」とぼく。
すると、「ぼくは学生時代、水泳部だったんたです」と夫。
陸の上では移動が大変だったが、水に入ってからは彼のほうが自由だった。

|

2013年6月16日 (日)

ドリームフェスinハワイ①

6月2日から5日間、障害を持つ人たちとハワイに行ってきた。
今回も、こちらが元気をもらえるような、すばらしい出会いがあった。
「第17回鎌田實と行くドリームフェスティバルinハワイ」のヒトコマを紹介しよう。

1img_8817

谷澤さんはぼくと同い年の64歳。
バンダナがかっこいい。
筋ジストロフィーを発症する以前は、スキーやゴルフが好きなスポーツマンだった。

障害は重いが、この人は前向き。
「自分の殻に閉じこもっていてもしょうがない」
地元で、命の大切さや前向きに生きる大切さを、子どもたちに語るボランティアをしている。

絶望を希望へ変えていく生き方を、彼は会得した。
こういう人に出会えると、うれしくなる。
元気をもらえる。

スポーツマンの彼はこの後、もっと深いところまでいき、浮き輪を使って泳いだ。

|

2013年6月15日 (土)

長寿者に学ぶ

世界最長寿でギネスに認定されていた京丹後市の木村次郎右衛門さんが亡くなった。
116歳。
京丹後市には講演に行ったことがあるが、長寿者が多いと聞いた。

木村さんは毎日、5時半に起床していた。
早起きはいい。ぼくは4時半に起床。
朝食は、ヨーグルトとさつまいも、梅干。
全部いい。
ヨーグルトは腸の善玉菌を増やし、さつまいもの繊維は腸の機能をよくする。
梅干は、薄塩のものならばいいと思う。

夜は、牛乳を飲む習慣があったという。
温めて飲んでいたかは不明だが、温めた牛乳はナイトミルクといって、いい眠りをもたらしたてくれる。
牛乳には、メラトニンの合成にかかわるトリプトファンが含まれている。
眠気は、深部体温がいったん高まり、それが下がっていくところで起こるとされているので、夜のホットミルクは睡眠のためにいいといわれている。

夜8時に就寝しているから、おそらく夜10時から深夜2時までの、成長ホルモンが出る時間帯にぐっすりと眠っていると思われる。
成長ホルモンは、若返りのホルモンだ。
長寿の人は、長寿にいい生活習慣がある、とあらためて思う。

木村さんが亡くなったことにより、今度は大阪市の115歳の女性、大川ミサヲさんが世界長寿一になった。
やっぱり、日本は長寿王国だ。

|

2013年6月14日 (金)

仮設住宅の人たちに寄り添う医療

絆診療所の遠藤清次先生が、福島みんゆう県民大賞を受賞した。
福島民友は、福島県内の有力紙である。

遠藤先生は、震災時、南相馬市立小高病院の院長だった。
小高病院は福島第一原発から20キロ圏内にある。
ぼくは震災直後から彼の安否を心配し、何度も携帯に電話したがつながらなかった。
つながったのは4日後の夜中。
奇跡的に回線がつながった。

Cimg0618 甲状腺検査をする遠藤先生

それから、彼が避難していた南相馬市立総合病院の副院長や市長と連絡を取りながら、南相馬に救援に入ることになった。
遠藤先生は、諏訪中央病院のスタッフと一緒に、避難所をまわったり、家庭を訪問診療したりして活動を続けた。
病院と住宅を失った彼は、請われて猪苗代町立病院に勤務するようになった。
しかし、もといた病院の小高地区の人々の熱いラブコールで、南相馬市鹿島区の仮設住宅の近くに設けられた仮設診療所の医師になった。
それが絆診療所だ。
仮設の診療所であるから、長期的には継続できない。
それでも被災者の健康状態を知っている医師が見守ることが大事と、彼は決意した。
はっきりは聞いていないが、おそらく2000万円以上の費用が必要だったはず。
しかも、数年間という限りのある診療所に対して、である。

Dsc02329 近隣の保育園にも出向き、住民に甲状腺検診の説明をする

いま遠藤先生は、仮設住宅に住む人たちの診療をしながら、休診の日には、仮設住宅の集会所に出かける。
作業療法士と一緒に体操や食事の指導などをする。
甲状腺の検査に対しても、丁寧な診察と検査画像を見せながら、納得し、安心してもらえるような医療を実践している。
それが、今回、評価されたのだと思う。

その遠藤先生の絆診療所で、6月18日午前11時から、鎌田實の3回目の被災地健康講演会が開かれる。
よろしければ、聞きに来てください。

|

2013年6月13日 (木)

感謝

Dsc_0286_2

駐日アラブ大使夫人の会から、いろいろな形で寄付を追加していただいた。

ヨルダン大使夫人の主催のランチパーティで、鎌田がイラクの子どもの救援活動やシリア難民の妊婦さんの支援活動、石巻に寄せられた衣類をシリア難民にとどける「絆ぐるぐるプロジェクト」などについてお話した。

その活動にご理解をいただき、駐日アラブ大使夫人の会のチャリティバザーから30万円、またそれぞれチャリティバザーを行い、イラク大使夫人のバザーから15万円、クウェート大使夫人のバザーから30万円、カタール大使夫人のバザーから20万円をいただいた。
ありがたいことだ。

いま病気と闘っているイラクやシリア難民の子どもたちのために、有効に使いたいと思う。

写真は、諏訪中央病院の早春の庭

|

2013年6月12日 (水)

お知らせ

6/14の朝5時から放送の「生島ヒロシのおはよう一直線」(TBSラジオ)に、たっぷりと1時間ほど出演する。
電話での出演はあったが、スタジオで生島ヒロシさんとお話するのは久しぶり。

朝早いですが、どうぞお聞きください。

|

もうすぐ65歳

茅野市から、連絡が来た。
福祉バス「ビーナちゃん」は温泉や病院、市役所などを経由する市民の足だが、65歳以上の人や障害をもつ人は、一回上限300円の運賃で利用できる。

ぼくは、この6月で65歳になる。
市から来たのは、その福祉バスの利用案内だ。
ぼくもそんな年になったのか、という思いだ。

Dsc_0274 早春の岩次郎小屋の庭

支えはできるだけ充実しているほうがいい。
しかし、65歳以上でも自立できる人は、自分できる状態を保ったほうがいいと思っている。

ぼくの場合は、行動範囲もその速さも、年とともに過激になっているような気がする。
じっとしていられないというのも、ある意味で「年のせい」かもしれない。
いずれにせよ、これからも、好奇心旺盛に動き続けていきたい。

|

2013年6月11日 (火)

お知らせ

本日11日、毎日新聞朝刊に、鎌田實の連載「さあこれからだ」が掲載されています。
アフリカで出会ったマサイのリーダーとの、ちょっと哲学的な話です。
ライオンをしとめたことがあり、自分の哲学をもっている彼からは、大切なことを勉強させられました。
カラーページでとてもきれいです。

Dsc_0264 早春の岩次郎小屋の庭で

明日12日午後1時54分から、BS朝日のニュース番組「午後のニュースルーム」にコメンテーターとして出演します。

どちらもぜひ、ご覧ください。

|

鎌田實の一日一冊(181)

「佐高信の異才面談五七五のドラマを語る」(佐高信著、七つ森書館、1800円+税)

「俳句界」という月刊誌に、「佐高信の甘口でコンニチハ!」という対談をまとめた本。
女優の有馬稲子さん、岸井成格さん、元首相の村山富市さん、城之内早苗さん、ねじめ正一さん、そして鎌田實ら17人の対談を掲載している。

原発事故後、ぼくは加藤登紀子さんに頼まれて、「海よ大地よ」という詩をかいた。
そのなかの「おまえにほうれん草の気持ちがわかるか」というフレーズの感性を、佐高信さんはほめてくれた。
「たとえば、犬とか猫とか動物には感情移入はできるが、動かないものにはそこまでは考えてなかった。ハッとします」

Photo

佐高さんは、辛口の経済評論家。
『自分を売る男、猪瀬直樹』『自分を売らない思想』など、タイトルからしてとても辛口の著書もある。
この対談集は、いつもとちょっと違う佐高さんの顔がうかがえるのも魅力。

|

2013年6月10日 (月)

鎌田實の一日一冊(180)

「お母さんへ、世界中の子どもたちからプレゼント」(山本敏晴著、小学館、1575円)

著者は小児科、内科の医師。
アフリカやアラブを中心に、医師として救援活動をしている。

6t3xy

子どもたちに「大切なもの」の絵を描いてもらったところ、多くの子どもたちがお母さんを描いた。
ちょっとしゃれた写真絵本だ。

|

2013年6月 9日 (日)

感動募金キャンペーン

6/11はサッカーW杯最終予選の日本VSイラク戦。
JIM-NETは、イラクの子どもたちの救援活動をしているが、サッカーの試合を見て、感動したら、JIM-NETに募金するという「感動募金キャンペーン」を行っている。

Photo_2

イラクはまだ国際試合が解禁されていない。
FIFAは安全上の理由から、イラクではなく、ドーハで開催することになった。
フェアプレイでかつ、すばらしい試合になることを、みんなで応援したい。
日本とイラクの両方のチームにエールを送るなんて、日本だからできることだ。

日本とイラクのサッカーを見て、感動したら、ぜひ、JIM-NETの感動募金キャンペーンにご協力をお願いいたします↓

http://www.jim-net.net/news/info/2013/06/wjim-net.php

|

2013年6月 8日 (土)

鎌田實の一日一冊(179)

「座右の本」(原田かずこ著、宝島社、780円)

著名人70人の人生を変えた一冊を紹介している。
ぼくはドストエフスキーの「カラマーゾフの兄弟」を取り上げた。
おもしろいもので、ほかに「カラマーゾフの兄弟」はもちろん、ドストエフスキーの作品を上げた人はいない。
フランクルの「夜と霧」や「アンネの日記」「冷血」「桜の園」・・・。
みんな違うのが、おもしろい。

Photo

作家の山本一力さんはジェフリー・アーチャーの「ケインとアベル」。
「おもしろさに4回読んだが、死ぬまでにもう一度読みたい」「こういう物語が書けたら、作家として筆を折ってもいいだろうなと思った」とまで言う。
へえ、と思ってしまう。

田辺聖子さんは、パール・バックの「大地」。
戦争で燃えてしまった本を探し歩き、ようやく手に入れた。
それほどまでに読みたいと思ったのに、結局、読みきれていないとか。
もうそろそろ読もうかなと先日に手にしたら、ほこりがもうもうとしている、と相変わらず面白いことを言っている。

とても、よくわかる。
これを読むとかっこいいなと思って、買ってはみるが、なかなか読みきれない本てあるのだ。
ぼくの場合は、ラブレーの「ガルカンチュアとパンタグリュエル」がそうだ。
こ惑的な笑いとか、炸裂する笑いとかいうけれど、何しろ厚い文庫で4巻。
1500年ぐらいのモンテギューの時代のフランスを代表する文学者の作。
いつか読みきりたいなと思っているが、まだその時は来ていないようだ。

|

2013年6月 7日 (金)

心を元気にする旅

6/8の読売新聞夕刊に「鎌田實と行くドリームフェスティバルin会津」のご案内が掲載される。
「旅行読売」7月号では、感動的な旅の話がグラビアで載っている。

Photo_2

旅は感動に満ちていて、セロトニンが分泌させれやすい。
たくさんの人たちが旅行をすることで、元気になり、日本全体も明るく元気になればいいと思う。
しかも、今回のツアーは、自分が楽しいだけでなく、東北支援につながる。
思いやりホルモンといわれるオキシトシンを出す効果も期待できる。
人に喜んでもらえることは、自分自身の喜びに直結する。

心を元気にする旅「ドリームフェスティバルin会津」、ぜひ、ご参加ください。
詳しくはこちらをご覧ください↓

http://www.club-t.com/theme/barrierfree/dream-festival.htm#dftour

|

2013年6月 6日 (木)

日経ビジネス「キーパーソンに聞く」

5月31日(金)日経ビジネスオンラインに、鎌田實のインタビュー記事が掲載されました。↓リンクよりご覧ください。

 「キーパーソンに聞く」
2013年5月31日(金)
「セロトニンとオキシトシンで毎日が変わる」 鎌田 實

   

「1974年に長野県の諏訪中央病院に赴任して以来、「地域に根ざしたあたたかい医療」を実践、その経験を綴った『がんばらない』がベストセラーとなって10年。このほど「がんばらない」の考え方をさらに進化させた新著『がまんしなくていい』を出版した。

 脳内神経伝達物質であるセロトニンとオキシトシン――。「この科学的な物質のことをちょっと理解するだけで、生き方が楽になり日本全体も幸せになる」と説く。

「女性より疲れている男性にこそ今回は読んで欲しい」と強調する鎌田實氏に、「今、日本に必要な新・脳内革命」とは何かを聞いた。」

【聞き手:石黒 千賀子】

(記事冒頭より) つづきをよむ・・・

|

好評、鎌田のレシピ本

「鎌田式健康ごはん」(マガジンハウス)が、健康本ランキングで3位になった。
好調のようだ。
初版3万5000部から3週間で1万3000部の増刷が決まった。

Photo

タイトルの通り、キーワードは「健康」。
一般的な味噌汁の塩分量は1.4グラムだが、ここで紹介している具だくさん味噌汁は塩分が0.7グラム。ちなみに、かつての長野の味噌汁は2.0グラムと塩辛く、これが脳卒中の原因の高血圧をつくっていた。

野菜をたっぷりとる方法、魚の上手な調理の仕方、ねばねばのススメ、発酵食品の効用、缶詰や惣菜の活用法などを掲載している。

もう一つのキーワードは「簡単」。
不器用なカマタでも、ピーラーでごぼうやニンジンをそいで、そのまま炊き込みご飯にしてしまうとか、とにかく簡単なのだ。

一人暮らしの男性から、お便りをいただいた。
奥さんを亡くしてから、栄養のことまで考えられなかったが、この本を手にとり発見が多かったようだ。
特に、缶詰や惣菜のきんぴらごぼうをうまく利用するなど、今まで料理をしなかった中高年の男性にとっても、簡単にできてうれしい、という声をいただいた。

もちろん、一人暮らしの女性や共働きの家庭でも、時間をかけずに、おいしくて健康にいいご飯のヒントになると思う。

|

2013年6月 5日 (水)

鎌田實の一日一冊(178)

「福島FUKUSHIMA 土と生きる」(大石芳野著、藤原書店、3990円)

芳野さんらしいデリケートな写真集。
福島の人たちの凛とした顔、切なそうな悲しみに耐える目つき。
静かな迫力がある。
福島で丁寧に生きてきた人たちを見てほしい。
傑作である。

Photo_3

苦しみのなかで、いくつかの笑顔に出会った。
ぼくが被災地に入ると必ず行く双葉食堂のお上さん、豊田英子さんの笑顔は飛びぬけている。
豊田さんは、みんなに請われて、仮設商店街で双葉食堂を再開。
家を流された女の人たちの仕事場として、大きな貢献をしている。

すばらしい写真集だ。

|

2013年6月 4日 (火)

健康ジュース

この日の鎌田家の朝ごはんは、「鎌田式健康ごはん」(マガジンハウス)のなかで紹介している骨粗しょう症予防ジュースと免疫力アップジュースを合体させたもの。
これ以外にほんのちょっとだけ、パンとチーズを食べた。

130527__

小松菜にはカルシウムが豊富。
さらにカルシウムをたっぷりとるために、リンゴとピーマン、牛乳。
免疫力をアップさせるためにヨーグルトとバナナ。
抗酸化力をあげるために、黒ゴマときなこもたっぷり入れた。
とにかく、あるものを入れていいと考えていい。

1305261__

1305262__

ミキサーがいいか、ジューサーがいいかと質問をいただく。
のどごしが滑らかなのはジューサーだが、飲めるならばミキサーで繊維もまるごと飲んだほうがいい。
低速ミキサーとか、低速ジューサーのほうがいいのではないかという質問もあるが、すでにある場合はわざわざ低速のものを買う必要はないと思う。
酸化させないようにするために、レモンをちょっと入れる。
もっとも大切なのは、つくったら早く飲むことだ。

|

2013年6月 3日 (月)

原発事故538

2018~2020年にかけて、発送電分離をすすめようという法案を、政府は出すつもりがないようである。
民主党も、政局にせず、法案を通すために協力すべきである。

Dsc_0273 岩次郎小屋の庭に咲くイワヤツデ。その名のとおり岩の間にしっかりと根を張る

政府は民主党がゴネるなら審議しなくていいと、そのままにしてしまう可能性がある。
そうなれば、電力の自由化や、原子力ムラの解体もすすみにくくなる。
まず、やれるころからやるべき。
発送電分離は、こんごらがったものを解く大事な糸口である。
今国会で、成立させるべきだと思う。

|

原田泰治美術館で

原田泰治さんのご厚意により、諏訪市にある原田泰治美術館で、イラクの子どもの絵画展を開いていただいた。
たくさんの来館者に見ていただき、絵本もたくさん買っていただいた。
イラクの子どもがつくった刺繍のハンカチも完売した。
この日は、JIM-NETのスタッフがお礼に訪問した。

2dsc03567 原田泰治さんを囲むJIM-NETのスタッフ

月刊誌「ゆうゆう」の方々が一泊二日、信州旅行にやってきた。
原田泰治美術館を訪れた一行に、泰治さんと鎌田が爆笑トークを展開。

1dsc03563 爆笑トークの後、来館者とわきあいあい

この一部を、YouTube「八ヶ岳山麓映像日記」にアップした。
実際は、1時間半の笑いと涙の感動の時間だったが、おいしいところの抜粋である。
ぜひ、左側の「八ヶ岳山麓映像日記」をご覧ください。無料です。

|

2013年6月 2日 (日)

新刊が好評です

『がまんしなくていい』(集英社)『鎌田式健康ごはん』(マガジンハウス)の発売に合わせて、マスコミのインタビューやラジオ出演が多く、東京に出て行くと仕事が重なっている。

Photo_4おかげさまで、どちらの本も好評だ。

『鎌田式健康ごはん』のほうは、セブンイレブンやローソンでの販売も決まった。
地方の方も手にとりやすくなると思う。
一日3回の食事を、鎌田がどのように注意しているか、具体的に書いた。
マガジンハウス刊、880円

Photo_3『がまんしなくていい』は、新しい「脳内革命」のつもりで、幸せホルモンや副交感神経、免疫システムにもとづいた、心の持ち方を書いている。
集英社刊、1000円

この2冊を一緒に読んでもらえると、体も、心も、健康で幸せになれるかも。

ぜひ、お読みください。

|

鎌田實の一日一冊(177)

「雪の写真家 ベントレー」(ブリッグズ・マーティン・ジャクリーン著、メアリー・アゼアリアン絵、千葉茂樹翻訳、BL出版、1470円)

1999年のコールデコット賞受賞作。
雪の結晶の美しさに心奪われたベントレーは、雪の研究と、雪の結晶の写真をとることに一生を費やす。
小さな町にベントレーの写真館がつくられ、ベントレーが亡くなった後は、記念碑がつくられた。

Photo

一つのことに夢中になるすばらしい生き方が描かれている。
美しい絵本。
小学校2年の孫へ、プレゼントした。

|

2013年6月 1日 (土)

季節のめん

2ヶ月ほど前になるが、まだ寒い信州で、さくらの香りがする変わり蕎麦を食べた。
繊細で、食感がいい。
蓼科にある、行列のできるお蕎麦やさん、みつ蔵でである。
ここの蕎麦と、だしまき卵はとても、おいしい。

1303281__

1303292__

季節は移って、初夏。
冷やし中華の季節到来だ。
ぼくは、この季節になると必ず冷やし中華が食べたくなる。

ぼくの好みは、タンタン冷やしや、ゴマだれではなく、昔ながらの酢の利いたやつ。
これに辛子をたっぷりからめて食べるのが好きなのだ。
東京の神保町にある源来軒の冷やし中華は、抜群だ。

1305252__

ちなみに、餃子がおいしいのは、神保町の三幸園。
なんの変哲もない餃子だが、実にうまい。
もやし炒めも、うまかった。

1305251__

子どものころ、父・岩次郎さんと二人でよく食べた、もやし炒め。
何度食べても、岩次郎さんを思い出す。

|

« 2013年5月 | トップページ | 2013年7月 »