日本経済に赤信号がともっているといわれる。
順調に上がりつづけていた株価が急激に下がったが、日銀は金融政策決定会議の後、特別な手を発表しなかった。
これに失望して、株式市場はさらに下がった。円高も進んだ。
いま金融緩和のためダブついているお金を使って、マネーゲームが行われている。
庶民にとっては、株がどうなってもあまり関係ない。
一喜一憂する必要はないのだ。
大きな流れをみておけばいい。
アメリカでは、シェールガスが出たことにより、財政は明らかによくなっていく。
ドル高基調なのである。
アメリカが金融引き締めをするかもしれないといって、経済がいいにもかかわらず、ドル安、株安に向いた。しかし、これは一時的な反応でしかない。基本的にはドル高傾向が続く。
円高も、一時的な反応で、しばらくは円安が続くはずである。
株は、もう一度、ちょっと上がる。
岩次郎小屋のニセアカシアの木。今年も葉を茂らせる季節となった
株は、今まで上がりすぎていたから、1万2500円くらいの今くらいがちょうど日本の実体経済に合っている。
去年までは、低すぎたのだ。
日本の大企業にとって、1ドル92円くらいは折りこみ済みなので、円高が進んでも十分に大型の黒字が出せる。
1ドル105円までいったらうれしい悲鳴だろうが、95円でも十分黒字が出せるのである。
企業の経営成績が発表される少し前には、間違いなく、外国から日本株の買いが入り、株価はもう一度上がるはずだ。
大切なのは、その間に政府が実のある成長戦略をつくる必要があるということだ。
安倍さんの口だけで、内容のある戦略が示されていないのが、いちばんの問題である。
見かけ上いい状態が続いている間に、実体経済の本格的な改善が必要だ。
同時に、国の赤字をわずかでも改善する方向へ向けることが求められる。
今の自民党のように、参院選に勝とうとして、ばら撒き政策をいつまでも続けているのは意味がない。
お金は使ってもいいが、効果のない使い方をしてはいけない。
経済の大きな流れをみながら、失業率を改善し、雇用を拡大していく必要がある。
そして、みんなが、旅行をしたり、買い物をしたりするような、幸せホルモンのセロトニンがたくさんでるような明るいムードをつくっていくことが大切である。