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2013年6月26日 (水)

遺伝子検査の特許

乳がんや卵巣がんの発病リスクを高めるとされているBRCA1、2という遺伝子。
この遺伝子を検査をすれば、将来、乳がんや卵巣がんになる確率が推測できるようになった。
しかし、アメリカの検査会社が、この遺伝子検査の特許をもっているため、検査費用が高く、希望すればだれでも受けられる状況にはない。

そこで、研究者らが特許の取り消しを求めて訴訟を起こしていたが、アメリカの連邦最高裁は「特許を認めない」という判決を下した。
すでに遺伝子に関係する特許は3000件あるとされ、この判決が影響しないかどうか大騒ぎになっているそうだ。

この判決を、ぼくは大いに受け入れたいと思う。
遺伝子研究の成果は、特許にしばられずに、さらなる研究や、多くの人の健康のために使われることが大事で、一部の人に独占させるべきものではないと思うからだ。

A・ジョリーが、乳房切除についてカミングアウトしたが、彼女は女性の命を守るためにも、もっと安く簡単に遺伝子検査を受けられるようにしたかったのではないか、とぼくは深読みしている。
だとしたら、なかなか賢い女性である。

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