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「九月の空」(高橋三千綱著、角川文庫)
三部作のひとつで、昭和53年の芥川賞受賞作。
贅肉のない美しい文体だ。高校生の少年の、剣道をしながら必死に生きる姿を描いている。
「三月前の風も辛らつなやつらだった」「五月に入って、風は急に丸みを帯びてきた」風の描写ひとつでも、なんだかうれしくなるような文体である。
高橋さんと対談をした。ぼくと同い年。めちやくちゃ面白い人だ。ご自身も剣道三段、空手二段。
この芥川賞作家とのちょっと魅力的な対談は「がんサポート」に掲載される。
鎌田實 2013年7月18日 (木) 08時00分 | 固定リンク Tweet