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2013年7月18日 (木)

鎌田實の一日一冊(185)

「九月の空」(高橋三千綱著、角川文庫)

三部作のひとつで、昭和53年の芥川賞受賞作。

贅肉のない美しい文体だ。
高校生の少年の、剣道をしながら必死に生きる姿を描いている。

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「三月前の風も辛らつなやつらだった」
「五月に入って、風は急に丸みを帯びてきた」
風の描写ひとつでも、なんだかうれしくなるような文体である。

高橋さんと対談をした。ぼくと同い年。
めちやくちゃ面白い人だ。
ご自身も剣道三段、空手二段。

この芥川賞作家とのちょっと魅力的な対談は「がんサポート」に掲載される。

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