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2013年7月

2013年7月31日 (水)

お知らせ

8月1日のCSテレ朝チャンネル2「ニュースの深層」(21.0~22.0)で、鎌田實の「がまんしなくていい」(集英社)が取り上げられる。

宮古第一中学のある生徒は、腫瘍のため、3回の手術を経験した。
その生徒を訪ねて、鎌田實が授業をしにいく。
みんなとてもよく勉強していて、積極的に質問の手をあげてくれた。
その模様も紹介される。

ぜひ、ご覧ください。

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朝日新聞夕刊で「人生の贈りもの」という鎌田實のショート連載も連載中。
8/2まで連日全5回。

こちらもお読みください。

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2013年7月30日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(141)

「嘆きのピエタ」

キム・ギドク監督作品。

大感動。
人間の恐ろしさや不思議さが表現されている。
お母さん役のチョ・ミンスがなんともいい。
借金の取り立て役のイ・ジョンジンも素敵な若者である。

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人間はここまで人を傷つけることができるのかと思わせながら、ほんの少し光明が差すような大どんでん返しが待っている。
残虐な映画で、はじめは最後まで見ることができるだろうかと思ったが、ひきこまれるように映画に見入った。
暴力的だけど、美しい。
繊細で、悲しく、切ない映画だ。

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大・大往生が絶好調!

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「大・大往生」が絶好調。

全国の書店に本を卸している「トーハン」のベストセラーに入った。

遺言や、会葬礼状。「とにかく笑ってしまう」「おもしろい」

じゃあ、オレも遺言書いてみようかな・・・なあんて思ってしまうはず。

ぜひどうぞ。

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2013年7月29日 (月)

教科書にない一回だけの命の授業

ライフワークのようにして、全国の学校を訪ねて授業を行っている。
昨年は兵庫県にある小野高校の創立110周年記念で在校生や同窓生に話をした。
ぼくの話を聴いてくれた方から手紙をいただいた。
「教科書では絶対学べない命の授業、ありがとうございました」
こんな手紙をいただくとうれしくなる。
ヨルダンの日本人会に請われて授業をした時、難民キャンプでボランティアをしている日本の定年退職した教師の方々が来て、話を聴いてくれ、同じようなことを言われたのを思い出した。

Photo石巻の門脇小学校にも行きたいと思っている。
以前、ぼくは東北を応援するため東京書籍のご厚意で、「希望~命のメッセージ」という本を出した。
写真エッセイである。
JIM-NETの佐藤真紀事務局長が写真を撮り、その写真にぼくがコメントをつけた。
被災した門脇小学校の写真には、「奇跡は必ず起きる」という文章を添えた。
当時2年の凌太君が避難所で書いた作文を見つけて、その写真も撮らせてもらった。

震災以降はは福島、岩手の中学、高校をいくつか回った。
来年は、門脇小学校を含め、宮城を中心にまわってみたいと思っている。

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2013年7月28日 (日)

お知らせ

朝日新聞夕刊で、鎌田實のショート連載が始まる。
全国版。
7月29日(月)から連日5回。

文藝春秋8月号のグラビアにもご注目。
子ども時代の鎌田實や、チェルノブイリや福島に救援活動に入ったときの写真などが掲載されている。

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今発売中の婦人公論8/7号では、大平光代さんと鎌田が対談している。
テーマは、いじめ、体罰に親はどう向き合えばいいか。
変わった視点からのおもしろい対談になった。
二人の共著「くらべない生き方」も中公文庫から発売されたばかり。
人生で本当に大切にするべき10のことがわかりやすく書かれている。

ぜひ、お読みください。

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2013年7月27日 (土)

カナディアンファーム

以前、「ニュース・エブリィ」で一緒に仕事をしていた丸岡いずみさんと原村のカナディアンファームに行った。

1dsc07667 ハセヤン手作りのサーモンの燻製、豚や牛の燻製。

2dsc07670 チキンは、皮がパリパリでおいしい。

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4dsc07678_2 ハセヤンが作ったおもしろいツリーハウス?

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2013年7月26日 (金)

中村哲講演会

戦乱のアフガニスタンの砂漠で、十年にわたり、命の生命線である用水路建設の土木工事に挑んできた医師・中村哲さんの講演会。

第一部は、中村氏の講演「鉄砲を買うより水を引け」
第二部は、中村氏と鎌田實の対談「いのちを支える」(司会は菅原文太さん)

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日時 2013年8月7日 16時~18時(15時30分開場)
会場 東京都千代田区・参議院議員会館 1F講堂
定員 300人 入場無料

主催 いのちの党/NPO法人ふるさと回帰支援センター

詳しくはこちらをご確認ください。

http://www.furusatokaiki.net/12348/

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2013年7月25日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(140)

「モスダイアリー」

全寮制の女子校を舞台に、思春期の少女たちの危うさが描かれている。
美しい映像。
耽美的。
ミステリアス。

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8/3から公開。

夏に怖いものを一本見たいという人にはオススメ。

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2013年7月24日 (水)

大往生対談第2弾

7/27の「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」(TBSラジオ)に鎌田實が出演する。
ぼくの出番は、午前9時から1時間半ほど。
先日、永さんが鎌田が出ている「ニュース・エブリィ」に出て大往生対談をしてくれたが、今回はその第二弾だ。
テレビでは、ぼくが聞き役だったが、今回はぼくが永さんのスタジオに行き、まな板の鯉になる。
カマタは、どう料理されるのか。

ぜひ、お聴きください。

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2013年7月23日 (火)

鎌田實の一日一冊(186)

「ご機嫌な老活」(生島ヒロシ著、日経BP社、1575円)

生島さんのラジオ「おはよう一直線」(TBSラジオ)には時々出演させてもらっている。
この番組の放送は関東が中心だが、東北でも、ハワイでも流れているようだ。
東北やハワイを訪ねたとき、「鎌田先生が出ているのを、聴きました」と声をかけられ、びっくり。

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介護や健康、お金、シューカツ・・・幸せな老後のための準備について書かれている。
この本の内容にはかかわっていないが、表紙に鎌田の顔写真が載っている。

生島さんはぼくより2歳若いが、彼は空手をやっているので若々しくて元気。
この本も元気だ。

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お知らせ

明日24日、「大竹まこと ゴールデンラジオ」(文化放送)に出演する。
鎌田の登場は、14時25分から。

二人とも政治的な話が好き。
選挙の後なので、きっと政治の話を言いたい放題すると思う。
お聴きください。

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2013年7月22日 (月)

文庫新刊

大平光代さんと鎌田實の共著、「くらべない生き方-人生で本当に大切にするべき10のこと」が、中公文庫から発売される。
評判がよかっとた単行本に、新しい対談を加え、文庫化した。
人と比べないで自分流に生きていくことの大切さを訴えている。

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大平さんは、いじめに遭い、どん底まで落ち込んだ。入れ墨まで入れてしまった。
そこから再生し、弁護士に。
今は、病弱な子を守り続ける光代お母さんの姿が、まぶしいくらいかっこいい。

人生の荒波を乗り越える生き方を二人で話し合っている。
発売は25日。明日くらいから店頭に並び始める。
ぜひ、お読みください。

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2013年7月21日 (日)

鎌田劇場へようこそ!(139)

「日本の悲劇」

渋い映画である。
息子は家庭をもったが離婚。
そして失職、職を探しても見つからない。
仲代達矢ふんする不二男は、妻を亡くし、自らも肺がんが見つかる。
厳しい状況の下で、自分の生と死を通して、息子に何かを伝えようとする。

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傑作だが、タイトルが合っていないような気がする。
もっとポエティックなタイトルのほうがいいと思った。
俳優は4人しか出ていない。
芝居になるかもしれない、と思った。
8/31よりロードショー。

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2013年7月20日 (土)

鎌田實の本

「大・大往生」(小学館)「がまんしなくていい」(集英社)、そして村上信夫さんとの共著「これで生きるのが楽になる」(扶桑社)
鎌田の近刊が、書店に並ぶようになった。
2年間被災地に通い、本を出す心の余裕がなかったが、最近になって出版が続いた。

1 鎌田の本が並ぶ書店

「がまんしなくていい」は、3万5千部のスタートで5千部の増刷が決まった。
いずれも手ごたえがある。
この売場にはなかったが、「鎌田式健康ごはん」(マガジンハウス)が並ぶところも。

ぜひ、お読みください。

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2013年7月19日 (金)

がんばらない経済学21

相変わらず株価の乱高下が激しい。
外国のヘッジファンドが利益を上げている。
彼らは下がっても儲けようとするし、もちろん上がり相場をつくって儲けようとする。
行き場のないお金がじゃぶじゃぶあふれている。

韓国は対円、対ドルに対してともにウォン高になりはじめ、輸出企業に打撃が起きている。
非常に厳しい。
もともと持っているお金がないため、アメリカの金融引き締めでアジアやアフリカに行っているお金が引き上げられる。
この一環で韓国も大きな打撃を受ける可能性が高まっている。

中国の短期金利も、一瞬だけだが、13%跳ね上がった。
日本では、中期金利が0.5から0.8%に動いただけでも、借金の利子が厳しくなると大騒ぎになる。
中国の本当の懐状態は、けっしてよくない。

韓国も中国も、尖閣諸島や竹島のことでカリカリしないで、日本と共同補助をとっていかなければ、危険な水域に入っていきかねない。
もちろん日本にとっても、望ましいことではない。
お互いが大人になることが望まれる。

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お知らせ

明日7/20、夜9時からの「日本満喫☆たびロード」(ラジオ日本)は、茅野市の特集。
鎌田も、‘縄文大使’として八ヶ岳の話をする。
ぜひ、聞いてください。http://www.jorf.co.jp/PROGRAM/japan.php

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2013年7月18日 (木)

鎌田實の一日一冊(185)

「九月の空」(高橋三千綱著、角川文庫)

三部作のひとつで、昭和53年の芥川賞受賞作。

贅肉のない美しい文体だ。
高校生の少年の、剣道をしながら必死に生きる姿を描いている。

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「三月前の風も辛らつなやつらだった」
「五月に入って、風は急に丸みを帯びてきた」
風の描写ひとつでも、なんだかうれしくなるような文体である。

高橋さんと対談をした。ぼくと同い年。
めちやくちゃ面白い人だ。
ご自身も剣道三段、空手二段。

この芥川賞作家とのちょっと魅力的な対談は「がんサポート」に掲載される。

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2013年7月17日 (水)

沖縄ごはん

沖縄で食べたもの。
島ラッキョウ。ゴーヤサラダ。麩ちゃんぷる(麩とゴーヤ、島豆腐が入っている)。
もずくの天ぷら。もずく。海ブドウ。ゴーヤとおからの和え物。

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昼ごはんは、らふてぃ丼を食べた。
ごはんの上に海ブドウが乗り、その上に脂抜きされた豚肉・らふてぃが乗っている。ものすごくおいしかった。
鶏肉を使った沖縄そばや、豚の三枚肉が乗ったソウキそばも食べた。
どももこれもおいしくて、体にいい。

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沖縄の食は、塩分が少ない。
野菜をもっと多くとる工夫をして、ステーキや焼き肉はひかえ、らふてぃのような脂を抜いた肉を見直し、魚ももっと食べるようにする。
そうすれば、長寿王国・沖縄の復活は夢ではない。

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2013年7月16日 (火)

お知らせ

本日16日の読売新聞夕刊に、鎌田實の連載が掲載される。

毎月一回の連載。
毎回、山本容子さんの銅版画がすばらしい。
ぜひ、ご覧ください。

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永さんと大往生対談

7/18の「ニュース・エブリィ」(日本テレビ系、午後4:53~)で、永六輔さんと大往生対談をする。
「死」について語りにくい風潮のなかでの対談。
テレビ嫌いの永さんが、鎌田のためならしょうがないと、出演を快諾してくれた。

奥さんを亡くした悲しみや、震災で命を失った人たちへの切ない思い。
それでいながら、死をおもしろく考えしまう。
死に負けていない。
自らの病気もすべてオープンにして、生き方の真骨頂を語っている。
ほかでは聞くことができない話が聞ける。
ぜひ、ご覧ください。

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2013年7月15日 (月)

がまんしない生き方 講演会

ぼくは「kotoba」という季刊誌で、「我々はどこから来て、どこへ行くのか」という連載をしている。
そのkotobaクォータリーと、クラブ・ウィルビーの主催で、鎌田實の講演会が開かれる。

日時 7月24日(水)19時から
会場 東京都港区南青山 梅窓院祖師堂
テーマ  「幸せホルモンが、健康を守る~がまんしない生き方」
    
講演後、「kotoba」編集長の田中伊織さん、残間里江子さんとの鼎談もある。

参加費  2400円(クラブ・ウィルビーメンバー/一般)
            2100円(クラブ・ウィルビープラスカード)
定員  100人

まだ若干、空席がありますので、ご興味のある方はご参加ください。

詳しくはこちら↓

http://www.club-willbe.jp/info/0724kotoba_dai6kai.html

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2013年7月14日 (日)

夏にぴったり寒天料理

長野県のかんてん協会が主婦やマスコミを対象に東京で、かんてんの普及をおこなった。

鎌田も友情出演し、かんてん料理を研究している茅野市の“かんてん王子”とかんてん料理を紹介した。

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鎌田流の、寒天を入れた元気のでる野菜ジュース。
冷麺のたれをかんてんにしたものは、たれがからまっておいしい。
トマトかんてん入りの野菜サラダ。

どれも、夏にぴったりのかんてんレシピだ。

ぜひ、作ってみてください。

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2013年7月13日 (土)

お知らせ

7/15の「主治医が見つかる診療所」(午後7時54分~、テレビ東京)で、不健康で早死にだった長野県がなぜ、日本一健康で長寿になったか、取り上げられる。
健康で若々しく、介護もあまり必要にならずに長生きするには、どんなことをしたらいいのか。減塩と野菜を意識した食生活と、二つの幸せホルモンについて話す。

Photo 高嶋ひでたけさんと

15日月曜から19日の金曜までの5日間、「高嶋ひでたけのあさラジ!」(午前5時~、ニッポン放送)に出演する。
鎌田が登場するのは、午前5時50分からのラジオ人間ドックのコーナー。

『大・大往生』で書いた、遺言を準備することのススメや死について考えることの大切さを語る。
また、野菜が大腸がんなどの予防にいいことの科学的な話や、生命の回数券といわれるテロメアの話、健康で長生き、幸せに生きるコツを語っていく。

ぜひ、ご視聴ください。

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骨を強くするジュース

「鎌田式健康ごはん」(マガジンハウス)に載っている「骨を強くするジュース」。
これを基本に、毎日、家にあるものを加えてアレンジしながら、飲んでいる。

ほうれん草、小松菜、ヨーグルト、黒ゴマ、きなこ、牛乳、バナナ少量。
今日はブルーベリーとりんごも加えた。
鎌田家では、食物繊維もとりたいため、ジューサーではなく、ミキサーを使っている。

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味も、とってもおいしい!

このジュースを飲んで、軽い運動をすると骨粗しょう症の予防になる。
爪先立ちから、かかと落としを1日5回、トン、トン、トンとかかとを落として、脊椎に刺激を与える。
若い人はジャンプ。

がんばらないでも健康になる方法はいくらでもある。

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2013年7月12日 (金)

お知らせ

「日曜はがんばらない」(毎週日曜、午前10時~、文化放送)のテーマミュージックを作曲しているのは、ピアニストの川上ミネさん。
スペイン在住で、年の半分は作曲の仕事で日本に帰ってくる。

日本スペイン交流400年でいろいろな催しものが行われているが、スペインでの記念音楽会で交響曲サムライの、作曲と演奏を担当した。

7/14の「日曜はがんばらない」では、遺言について話す。
新刊「大・大往生」(小学館)でぼくは、遺言と会葬礼状を書いているが、番組では村上信夫さんとぼくが、それぞれの遺言を朗読する。
川上ミネさんは、そのイメージにあわせて即興でピアノ演奏。
すてきなピアノにのせた遺言は、笑えて、ちょっとぐっとくる。

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川上ミネさんには、7/21の「日曜はがんばらない」にもゲスト出演していただいた。
番組には、32曲提供していただいている。
朝日の音、空気の音・・・抽象的なイメージを音楽にする力は、すばらしい。
ミネさんの言葉もすごい。
芸術家は感覚を言葉にするのが苦手な人が多いように思うが、ミネさんは自分のイメージを言葉で語るのもとてもうまいのだ。

ぜひ、お聞きください。

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2013年7月11日 (木)

鎌田劇場へようこそ!(138)

「トゥ・ザ・ワンダー」

8/9よりTOHOシマズ・シャンテなどでロードショー。

監督はテレンス・マリック。
2011年「ツリー・オブ・ライフ」がカンヌ映画祭で、最高賞であるパルムドール賞を受賞。
その受賞のときにも、監督は顔を出さなかった。
映画のプログラムにも、顔写真すらない。
「天国の日々」を撮ってから20年間、何をしていたのかわからない。
不思議な天才肌の監督だ。

俳優は、チェルノブイリで評判になった「故郷よ」のオルガ・キュリレンコ。
注目の女優である。
ボンドガールに抜擢され、大女優の道を歩き始めている。

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映画は、なんとも詩情豊か。
夕暮れや朝焼けなど、一瞬しかみせない色合いの時間を上手に切り取っている。
なんとも贅沢な映画
ゆったりとした、すき間がいっぱいあり、生きるとは何か、愛とは何かを内省させてくれる。
「ツリー・オブ・ライフ」もそうであったが、テレンス・マリックの映画は、そうしたすき間がいっぱいある。

暗い映画館の席に深く沈みこんで、生きるとは、愛とは何かを考える、テレンス・マリックのマジックにかかってみるのもいい。

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2013年7月10日 (水)

「異国の丘」

劇団四季のミュージカル「異国の丘」を見てきた。
昭和の歴史三部作の一つだ。

ミュージカルは好きだが、楽しいほうがいいなと思って、二の足を踏んでいたが、「日曜はがんばらない」(文化放送)のなかで、平和と芸術について語ろうという話になり、村上信夫さんに背中を押されて見に行った。

さすが、浅利慶太、うまくできている。
観客は、若い人も多かった。

時代に窒息感が漂い、生きづらくなってくると、ガラガラポンと時代を変えようと、戦争に傾くような空気がでてきやすい。
だが、そういう空気に流されず、戦争の残酷さを忘れないようにすることが大事なのだ。

そういう意味では、この「異国の丘」や「南十字星」「李香蘭」は、二度と戦争をくり返してはいけないというメッセージを強く訴える力があるように思う。

吉田正作曲の「異国の丘」(原題は「昨日も今日も」)は、岩次郎さんがお酒を飲み、よく歌っていた。
今もぼくの耳のなかに残っている。
岩次郎さんは、やせすぎていたために徴兵されず、戦争には行かなかった。
「異国の丘」をみて、岩次郎さんのことを思い出した。

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2013年7月 9日 (火)

鎌田實の一日一冊(184)

「今すぐフォロワーはやめなさい!人生のリーダーになるために、やるべきこと、やってはいけないこと」(加藤秀視著、経済界、1365円)

加藤君は、NHK第一の「鎌田實 いのちの対話」や、8月15日に若者たちと平和を考える番組に、ゲストに出てもらったことがある。
震災後は、被災地支援を精力的に行った。

彼は親から虐待を受けて、家庭にいられず施設に入った。
そして、暴走族、裏社会へと転落した過去をもつ。
現在は会社を経営し、つまずいている若者たちの相談役になっている。

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この本は、フォロワーをやめれば、人間関係、将来、仕事、お金、恋愛などすべての悩みが消える、と説く。
“7日間「いいね」禁止”の意味とは。

加藤君らしい発想だ。

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久米島で、行動変容の話

諏訪中央病院にいた心臓外科の深谷先生が沖縄の久米島で地域医療をしている。
その久米島に、7/11、講演しにいくことになった。
テーマは、「長寿王国沖縄の復活のために」。
沖縄は、女性の平均寿命一位が長く続いていたが、その座を長野に明け渡した。
それだけでなく、65歳以下の死亡率は男女ともに全国ワースト1。
30~50歳代の脳・心血管臓疾患、肝疾患による死亡率も全国ワースト3。
いま子どもの肥満率は全国で8%だが、沖縄は12%、久米島はさらにすすんで20%だという。
2012年度の健診で、久米島の町民のLDLコレステロールの値は沖縄県内でも1位になってしまった。

みんな問題なことはわかっているのに、なぜ、生活習慣を変えられないのか。
「行動変容」というのが大事なのだ。
長野県も、住民自身が行動変容をおこしたおかげで、日本一の健康県になった。
そんな話をしてこようと思う。

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2013年7月 8日 (月)

心がふわりと軽くなる音楽

神山純一さんのCD「心がふわりと軽くなる音楽」が発売された。
とても素敵な音楽だ。
鎌田實が、監修している。

ぼくは、この人の音楽が好き。
以前、NHK第一で放送していた「鎌田實 いのちの対話」のテーマミュージックは、神山さんの「蓼科紀行」だった。
いま、週に一度更新している「八ヶ岳映像日記」の音楽も、神山さんの音楽を使わせてもらっている。
東京にスタジオをもっているが、八ヶ岳にもスタジオ兼別荘があり、八ヶ岳からインスピレーションを受けているようだ。

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昨年発売の「自然治癒力 免疫力を高める音楽」も鎌田が監修しているが、今回は、副交感神経を刺激する音楽として、鎌田が推奨している。
副交感神経を刺激すると、心がゆったりするだけでなく、血管を拡張させ、血圧を下げ、リンパ球や免疫細胞を増やしてくれる。
生きていくための抵抗力を強くしてくれるのだ。

神山純一の音楽は、ストレスが多い時代の“薬”。
ぼく自身も長い旅から帰って疲れたときなど、神山さんの音楽を聴いて心をリセットする。

「心がふわりと軽くなる音楽」ぜひ、聴いてください。

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原発事故542

福島第一原発20キロ圏内に入った。
ひびの入った原子炉を、本当に廃棄処理できるのだろうか。

チェルノブイリ原発に3回行ったが、25年たった2年前ですら、100メートル地点で毎時18マイクロシーベルトだった。ものすごく高い値である。

チェルノブイリでは、シェルター計画も遅々として進まない。
溶けた燃料棒の取り出しが、どのような形で行われるのか。
100年かかる可能性が十分ある。

1307041__ 曇天の都心の朝

福島第一原発事故の放射能放出量は、チェルノブイリの6分の1といわれている。
福島第一原発は、本当に20~30年で溶けた燃料棒の取り出しができるのだろうか。
その後の本格的な廃棄は、どのような形で行うのか。
想像もつかない。

全国の原発で使われた使用済核燃料の処理も、世界的な問題になっている。
こんな心配を抱えながら、さらに原発を推進するなんて、ちょっと信じられない。

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2013年7月 7日 (日)

お知らせ

7/10、テレビ朝日の「ワイド!スクランブル」(午前11:25~)で、鎌田實の新刊「大・大往生」(小学館)が取り上げられる。
鎌田の遺言や会葬礼状がおもしろいと注目してくれた。

体力がなくなり、意思を伝えることができなくなり、知らないうちに胃ろうや人工呼吸器を置かれてしまうことがある。
自分が望むならばいいが、望まないのに胃ろうや人工呼吸器につながれる。
自分の命が、人に決められてしまう。

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自分の命はできるだけ決めたほうがいい。
葬式も自分流。お墓の入り方も自由流。
そう考えると、生き方も自分流になる。一度だけの人生、そうこわいものはない。
死ぬときや死んでからの準備ができると、生きることに勇気がもてるようなる。
ここが大事だと思う。

ぜひ、番組をみて、「大・大往生」を読んでください。

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世界最大の防潮堤

宮古市田老町の防潮堤を、前市長で内科医の熊坂先生の案内で見に行った。
「これがなかったら、もっとたくさんの死者が出ただろう」というのは、世界最大規模の防潮堤。
だが、津波で破壊され、津波は町をのみこんだ。

この防潮堤を10メートルから14メートルにかさ上げするという。
二重の防潮堤の上に道路をかさ上げし、道路自体も防潮堤として使い、三重の防潮堤とする。
住居地は、この内側につくる。

それでも熊坂先生は、「これでだいじょうぶと思わないこと。やはり津波が来ることがわかったら、逃げること。その繰り返しが、命を守ることにつながる」という。
同感だ。

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2013年7月 6日 (土)

原発事故541

南相馬のよつば保育園はいま、0.1マイクロシーベルト。
これまでに2回、除染をした。

県外のボランティア団体から水を供給してもらい、保育園内で使う水だけでなく、園児の家庭にも配っている。
現在、園児は140人いる。
そのうち、小さいな子どものクラスは40人。
だが、乳児保育の施設は再開できていない。保育士が足りないためだという。

被災地で看護師が不足していることは、このブログでも言ってきたが、保育士も足りないということだ。
この問題は、しばらくつきまとうだろう。

1306304__ 蓼科にて

低線量被爆に関して、きちんとコンセンサスが得られないかぎり、小さな子どもをもつ親は判断に迷う。
「できるだけ県外に」と言いながら、県内にとどまっている人たちには「だいじょうぶ」と言うような一部の医療者の一致しない言動に、親たちはどうしたらいいか苦しんでいる。

こうした親たちの不安に対しては、やはり健診と放射能の見える化、保養が大事である。
甲状腺健診を充実させ、4年たたないと甲状腺がんは見つからないなんていわずに、早期発見につとめるべきだ。
体内被爆に関しては、県内の子どもをくまなく年2回、受診できるシステムにし、同時に、測定方法を統一し、データを共有してまとめるべきである。

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仮設住宅を訪ねて

先月、南相馬の絆診療所で講演した際、仮設住宅を2軒訪ねた。

ある女性は、少し認知症がはじまっている92歳の夫の母をみていた。
義母は、3月11日、デイケアに行っていたが、一瞬の差で逃げる車に乗り込むことができ、助かった。

この女性の夫は、震災前に病気で亡くなった。
義母をみかながらの狭い仮設住宅での生活だが、にこにこしていて、なんともすごい。
感心した。

Photo_2 仲良く並ぶユリカモメ

もう一軒は、年配の夫婦。
夫が「ぼくはまかない夫です。家のことは全部やります」と笑う。
妻は膝が痛くて、なかなか家のことができないのだそうだ。
やさしい夫である。

いろんな家族の形がある。
みんな、必死に生きているのがわかった。

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2013年7月 5日 (金)

がんばらない経済学⑳

「科学技術イノベーション総合戦略」が閣議決定された。
その重点区分には、「エネルギーシステムの新しい実現」とか、「ITロボット技術による生産システムの高度化」とか、「競争力の高い農林水産業の再生」などがあり、なんとなく実体が伴わないものが並んでいる。
しかし、一つだけ面白いと思ったのは、「国際社会のさきがけとなる健康長寿社会の実現」。
その項目の中の「がんなどの革新的予防、診断、治療法の開発」は、もともと日本が得意にしているところであるが、お金が投入されないために、アメリカなどに距離をあけられている。
ここでお金が投入されれば、たとえばiPS細胞などの実用化のように、画期的な刺激薬になると思う。
1306305__ 色とりどりの花が咲く蓼科

しかし、残念なことに哲学がない。

長野県は長寿県になった。
医療費も介護費も低く、県民の幸福度も高い。
この恩恵を、なぜ日本全体に広げないのだろうか。
日本全体が長野県並になれば、破綻しかかっている国民皆保険や介護保険制度を維持することができるのではないか。

長野県で行ってきたことは、それほどお金は必要としない。
ほかの地域でもできるはずである。

ぼくは、科学技術イノベーションの研究拠点を東京や筑波に置くのではなく、長野や青森、沖縄に置くべきだと思っている。
なぜ、長野は健康長寿になったのか、なぜ、青森はワースト1位なのか、なぜ、沖縄は長寿王国から転落したのか。
長野、青森、沖縄に健康長寿の研究所をつくることで、いい刺激薬になるはずだ。

それだけではない。青森を含め東北は苦しい状態なので、青森に最先端の研究所ができるというのはとても大事なことだ。
沖縄も、たいへんな状況下で、ストレスを抱えている。
どちらの県も、地域が元気になるとともに、世界に誇れる健康長寿県になってもらいたい。

こういう哲学をもった発想で、骨太の経済成長戦略をもたないから、株価が乱高下し、ヘッジファンドの食い物にされるのだ。
アベノミクスでは今のところ、日本人のほとんどだれも豊かにはなっていない。
真に、国民が幸せになるような成長戦略をたててほしいと思う。

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2013年7月 4日 (木)

鎌田實の一日一冊(183)

「ピーことば」(ピーコ著、主婦の友社、1365円)

ピーコさんの言葉はもともと辛らつで、核心をついていることが多かったが、この本を読んで、さらに深みを増したように感じた。

「ガラスも陶器も割れるのよ。人も死ぬのよ」
「自分の幸せって、人の幸せがあってこそ成り立つもの」
「欲が先に立たない生き方ができると、すごく楽になるわ」

Photo_3

ピーコさんはやさしい。
ぼくが困ってお願いすると、先約がないかぎり、快くボランティアの手伝いをしてくれる。
「自分も大事だけど、人の役に立つことをしなければ穏やかな気持ちにはなれないの」というのがピーコさんの思いである。

ピーコさんには6/23、「日曜はがんばらない」(文化放送)にゲスト出演していただいた。
その様子は、こちらからお聴きください↓
http://www.joqr.co.jp/kamata/

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2013年7月 3日 (水)

千羽鶴

JIM-NETの佐藤真紀副理事長と井下先生がバグダッドのセントラル病院と子ども福祉病院を訪問。
イラク駐日大使夫人から預かっていた千羽鶴を、イラクの小児がんの子どもたちに届けることができた。

Photo バグダッドのセントラル病院で

Photo_2 子ども福祉病院で

この千羽鶴は、病気や戦争で傷ついたイラクの子どもたちのために、日本人が折ったもの。
たくさんの日本人のやさしい思いも伝わったと思う。

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がんばらない経済学⑲

アベノミクスの張子の虎に、穴が開き始めている。
参院選前に、表面上だけでも株価を戻したいと考えているのだろう。

骨太の経済対策が、全然骨太でないことがわかり、失望売りがおこなわれた。
安倍首相はすぐに設備投資に対し、投資額の3%を法人税額から差し引く仕組みを提案している。

アベノミクスの間違いは、1%のお金持ちとヘッジファンドだけを大儲けさせていることである。
株が下がるときにすら、儲かるのだから、あきれる。

1306303__ 緑がきれいな蓼科

本当に経済がよくなるには、99%の中流や貧困層にきちんとお金が回ることだ。
富裕層ではない人たちにお金が回ると、貯金する余裕がないから、市場も動き出す。

大事なのは、雇用が広がる政策をみせること。
張子をさらに張りぼてにすることではないと思う。
参院選前に表面だけとりつくろうような政策はやめ、本当に骨太の政策を出し、日本経済がよくなるように、雇用の拡大を仕掛けていくべきである。

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2013年7月 2日 (火)

お知らせ

明日3日午前8時15分からの「あさイチ」(NHK総合)は、「被災地の家族たちは今」と題し、震災でパートナーを亡くした人の悲しみや、家族の葛藤をレポート。
鎌田實もゲスト出演する。
ぜひ、ご覧ください。

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お知らせ

明日3日午後1時54分からの「午後のニュースルーム」(BS朝日)で、現在の福島の様子が取り上げられる。
南相馬の仮設商店街の近くにできた絆診療所のいまや、近くの仮設住宅に住む人たち、20キロ圏内にある理髪店、原町高校での講演、発達障害の子どもたちのデイケアなどを鎌田が訪ねる。

ぜひ、ご覧ください。

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子どもに命の大切さを伝える週間

6月中旬のある週は「子どもたちに命の大切さを伝える週間」と自分で勝手に命名して、各地の学校で、命を話をしてあるいた。
地元である茅野市の東部中学を皮切りに、福島県の原町高校、岩手県の宮古第一中学、盛岡南・盛岡商業の子どもたち。
いずれも思い出深いが、なかでも宮古第一中学は忘れられない。
以前、ぼくは、この中学の生徒たちから手紙をもらっていた。
そのなかに、ユーイング肉腫で3回手術をし、車椅子生活をしている子がいた。
ぼくの『雪とパイナップル』と『アハメドくんのいのちのリレー』を読んで、生きる力を得たといってくれた。
ぼくはその子に、学校に行くと約束し、やっとそれを実現することができたのだ。
彼は、明るく、前向きで、少し足はひきずるものの、車椅子生活から脱出。
当日は、中学二年生で、全校生徒を代表して、お礼の言葉を言ってくれた。
来てよかったな、と思った。

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宮古では、ひさしぶりにすし屋の魚政に行った。
海辺の町はほとんど全滅だったが、魚政は浸水はしたけれど、改造しただけですぐに店を再開できた。
おいしいおすしをいただいた。

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後日、宮古第一中学から新鮮な魚とウニ、ホタテとホヤをいただいた。
ホヤは、岩次郎さんの大好物。
「海ににおいがする」と言って、うれしそうに食べていたのを思い出す。
校長先生も家を流されている。必死に生きているのに、みんなあたたかいなあ。

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2013年7月 1日 (月)

カレーでお祝い

誕生日の6月28日は東京にいたので、翌日、子どもや孫が全員、茅野の家に集まった。
偶然、朝早く、菅原文太さんから電話があり、急遽、蓼科のナマステで合流。
楽しいカレーランチの誕生会となった。

1306306__ 蓼科のナマステのカレー

山口県の方からガラパゴスのコーヒー、軽井沢のほうからは、すてきな手作りのアルバムカバーが届いた。
ありがたく、うれしい心遣いだ。

1306301__

1306302___2 労作のアルバムカバー

おかげさまで無事に65回目の誕生日を迎えることができた。
元気でいるかぎりは、これからも人のために役立ちたいと思っている。

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患者さんからの誕生祝い

ホスピスの回診をしていたら、突然、「今日、鎌田先生の誕生祝いを庭でやります」と言われた。
驚いた。
鯛めしという、大ごちそうを用意してくれていた。

1306255___3 立派な鯛!

39年、ここで地域医療をしてきたが、患者さんに誕生会をしてもらうのは初めて。
グリーボランティアの人たちにハーブの花束をいただき、ケーキまで作ってもらった。
発起人は、がんの末期で入院している患者さん。
いつもニコニコしている。
料理の先生をしているので、料理の話をしているときに思いついたという。
「いまは自分では料理が作れないけれど、料理好きの友人がいるから」
その友人というのが、グリーンボランティアをしてくれている人だった。

1306252__ ご馳走が並ぶ、ガーデンパーティ

話は徐々に大きくなり、コーラスをやっている先生もやってきて、ハッピーバースデーを歌ってくれた。
研修医たちも集まってきて、患者さんを囲んでのぜいたくな昼食会になった。

1306256__

ちょうどこのとき、群馬大学の医学生も研修に来ており、目をぱちくり。
このホスピスでは、回診が終わるといつも、ホスピス・ボランティアが牛乳寒天や野菜の煮物をだしてくれたりする。
患者さんとスタッフたちが、和気藹々とお昼を食べる。
そんなことが自然にあたりまえに行われる病院になってきた。
ひとつの文化ができたのかもしれない。
町の人たちと豊かなつながりができていることは間違いない。

この様子は7/15、テレビ東京「主治医がみつかる診療所」の特別バージョン(午後6時30分から3時間半)の番組で流れる。
ぜひ、ご覧ください。

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8月、松本で保養

JCFでは、8月21日前後から4~5日間、福島の子どもを松本での保養に招待しようと計画している。
長野県内のいくつかのNPOも協力してくれている。
同時に、長野県もバックアップするということで、県知事や鎌田も、福島の子どもの歓迎会に出ることを調整しはじめている。

この時期に合わせ、JIM-NETではイラクのスハットさんを招く予定も同時に進められている。
一人の女の子から見たイラク戦争を語ってもらおうと思っている。

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スハットさんは音楽が好きで、戦争が始まってからも、学校の楽器を借りて演奏していた。
次第に、学校の楽器も手に入らなくなり、ぼくのポケットマネーでオーボエをプレゼントしたことがある。
そのスハットさんを松本に招き、日本の若者たちと共演したり、保養にきた子どもたちと交流する。

こうした新しい世代の人たちとの交流の場をもちながら、新しい時代のやわらかな生き方を模索していきたい。

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