「異国の丘」
劇団四季のミュージカル「異国の丘」を見てきた。
昭和の歴史三部作の一つだ。
ミュージカルは好きだが、楽しいほうがいいなと思って、二の足を踏んでいたが、「日曜はがんばらない」(文化放送)のなかで、平和と芸術について語ろうという話になり、村上信夫さんに背中を押されて見に行った。
さすが、浅利慶太、うまくできている。
観客は、若い人も多かった。
時代に窒息感が漂い、生きづらくなってくると、ガラガラポンと時代を変えようと、戦争に傾くような空気がでてきやすい。
だが、そういう空気に流されず、戦争の残酷さを忘れないようにすることが大事なのだ。
そういう意味では、この「異国の丘」や「南十字星」「李香蘭」は、二度と戦争をくり返してはいけないというメッセージを強く訴える力があるように思う。
吉田正作曲の「異国の丘」(原題は「昨日も今日も」)は、岩次郎さんがお酒を飲み、よく歌っていた。
今もぼくの耳のなかに残っている。
岩次郎さんは、やせすぎていたために徴兵されず、戦争には行かなかった。
「異国の丘」をみて、岩次郎さんのことを思い出した。
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