子どもに命の大切さを伝える週間
6月中旬のある週は「子どもたちに命の大切さを伝える週間」と自分で勝手に命名して、各地の学校で、命を話をしてあるいた。
地元である茅野市の東部中学を皮切りに、福島県の原町高校、岩手県の宮古第一中学、盛岡南・盛岡商業の子どもたち。
いずれも思い出深いが、なかでも宮古第一中学は忘れられない。
以前、ぼくは、この中学の生徒たちから手紙をもらっていた。
そのなかに、ユーイング肉腫で3回手術をし、車椅子生活をしている子がいた。
ぼくの『雪とパイナップル』と『アハメドくんのいのちのリレー』を読んで、生きる力を得たといってくれた。
ぼくはその子に、学校に行くと約束し、やっとそれを実現することができたのだ。
彼は、明るく、前向きで、少し足はひきずるものの、車椅子生活から脱出。
当日は、中学二年生で、全校生徒を代表して、お礼の言葉を言ってくれた。
来てよかったな、と思った。
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宮古では、ひさしぶりにすし屋の魚政に行った。
海辺の町はほとんど全滅だったが、魚政は浸水はしたけれど、改造しただけですぐに店を再開できた。
おいしいおすしをいただいた。
後日、宮古第一中学から新鮮な魚とウニ、ホタテとホヤをいただいた。
ホヤは、岩次郎さんの大好物。
「海ににおいがする」と言って、うれしそうに食べていたのを思い出す。
校長先生も家を流されている。必死に生きているのに、みんなあたたかいなあ。
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