先月、南相馬の絆診療所で講演した際、仮設住宅を2軒訪ねた。
ある女性は、少し認知症がはじまっている92歳の夫の母をみていた。
義母は、3月11日、デイケアに行っていたが、一瞬の差で逃げる車に乗り込むことができ、助かった。
この女性の夫は、震災前に病気で亡くなった。
義母をみかながらの狭い仮設住宅での生活だが、にこにこしていて、なんともすごい。
感心した。
仲良く並ぶユリカモメ
もう一軒は、年配の夫婦。
夫が「ぼくはまかない夫です。家のことは全部やります」と笑う。
妻は膝が痛くて、なかなか家のことができないのだそうだ。
やさしい夫である。
いろんな家族の形がある。
みんな、必死に生きているのがわかった。