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2013年8月23日 (金)

鎌田劇場へようこそ!(146)

「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界」

素敵な映画。
イギリスの女流監督サリー・ポッターの最新作。
舞台はイギリス。ビートルズや、ヌーベルバーグが生まれる少し前の1960年代。
冷戦がはじまり、キューバ危機がおきるころの、思春期の2人の少女の物語である。

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めまぐるしい状況の変化のなかで、核家族が壊れていく。
壊れながら、自由とは何か、愛するとは何か、美しく語られていく。
人間の脳には、「眠りたい」「食べたい、」「セックスしたい」「闘いたい」という本能をつかさどる脳がある。
爬虫類の脳だ。
この本能が社会構造のなかに組み込まれ、一人の人間のなかでも暴れ、爆発してしまう。

人間は、困った、どうしようもない存在。
だから、いとおしい。

50年前の青春を思い出させてくれるようだ。

8/31より1ロードショー。

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