鎌田劇場へようこそ!(146)
「ジンジャーの朝 さよなら、わたしが愛した世界」
素敵な映画。
イギリスの女流監督サリー・ポッターの最新作。
舞台はイギリス。ビートルズや、ヌーベルバーグが生まれる少し前の1960年代。
冷戦がはじまり、キューバ危機がおきるころの、思春期の2人の少女の物語である。
めまぐるしい状況の変化のなかで、核家族が壊れていく。
壊れながら、自由とは何か、愛するとは何か、美しく語られていく。
人間の脳には、「眠りたい」「食べたい、」「セックスしたい」「闘いたい」という本能をつかさどる脳がある。
爬虫類の脳だ。
この本能が社会構造のなかに組み込まれ、一人の人間のなかでも暴れ、爆発してしまう。
人間は、困った、どうしようもない存在。
だから、いとおしい。
50年前の青春を思い出させてくれるようだ。
8/31より1ロードショー。
| 固定リンク
「映画・テレビ」カテゴリの記事
- 「徹子の部屋」出演(2025.05.13)
- 鎌田劇場へようこそ!(577)(2025.05.09)
- 鎌田劇場へようこそ!(576)(2025.04.23)
- 鎌田劇場へようこそ!(575)(2025.04.21)
- 春の朝飯ベスト15(2025.04.14)