« 道徳の授業で、鎌田のコラム | トップページ | 松川村が男性の長寿日本一 »

2013年8月 7日 (水)

鎌田實の一日一冊(189)

「こけるな日本」(堀田力著、ベスト新書、840円)

日本が危ない、と堀田さんは警告する。
年金、格差、孤独死、放射能、解決策が見えない。
最悪のシナリオを考えながら、私たちはどうなるのか、と考える。

Books

この本で興味深いのは、東日本に地域包括ケアの町、コンパクトシティ、絆のある町という新しい町づくりを提言していることだ。
大槌町などいくつかの町がこの方向で動き出しているとも書いている。
この発想には、東京地検特捜部検事として活躍後、さわやか福祉財団を設立し、ボランティア活動にエネルギーを注いできたことが影響していると思う。

陸前高田などでも、陸前高田在宅ケアを支える会などが発足し、ハードだけでなく、町に血を通わせていく人間系のつながりが大事だと思ったきた。
そういう意味で、堀田力さんの視点には興味がある。

|

« 道徳の授業で、鎌田のコラム | トップページ | 松川村が男性の長寿日本一 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事