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2013年8月15日 (木)

鎌田實の一日一冊(191)

「混合診療「市場原理」が医療を破壊する」(出河雅彦著、医薬経済社、2100円)

TPPへの本格的な加入が秒読みになっている。
政府はあやふやにしているが、前のめりである。
アメリカのご機嫌をとるためにTPPに加入せざるを得ないだろう。
本当に大丈夫か、いくつかの問題がある。

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農業の崩壊するのではないかと言われているが、国民皆保険制度が崩壊する可能性もある。
アメリカは毎年、大幅な混合診療を日本に要求している。
アメリカの保険業界から強いロビー活動を受けたアメリカ政府が、交渉のテーブルに載せてくるのは間違いないだろう。
日本医師会はTPPに猛烈に反対している。正しいと思う。
ただし、日本医師会は自分の業界の利益を考えることが多いので、もっと中立的な立場で、国民にとってどんな影響があるのかという議論が必要である。

この本はまさに「国民にとって」という視点で、問題点をついている。

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