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2013年8月28日 (水)

信州での夏休み

イラクのバグダッドからスハッドさんとハディールさん姉妹が信州に来て、コンサートを行った。

5年前にイラクのアルビルで会ったときには、楽器がないということで、スハッドさんにオーボエをプレゼントした。
大震災のときには、今度はスハッドさんらがバグダッドでチャリティコンサートをして、被災地の相川小学校などに寄付してくれた。

そして、先週末、福島から来た子どもたち36人との交流会では、「上を向いて歩こう」や「ふるさと」を演奏してくれた。

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福島から来た子どもたちは、ちぐささんの人形劇で楽しんだり、ボランティアで来てくれた塩尻のクラウンの人たちと楽しんだ。
前日は、放射能を気にせず、草の上でごろごろと遊んだ。
お母さんたちも「いい時間になった」と喜んでくれたようだ。

阿部知事が飛んできてくれ、ぼくと、お母さんたち、それから福島から長野に“疎開”している1000人近くの人のうち、何人かが参加し、これから福島の子どもたちの命を守るためにどうしたらいいかを話し合った。

お母さんたちの心配は、やはり甲状腺がんだ。
いま、甲状腺がんと診断されている人は18人、疑いのある人も含めると43人いる。
尋常ではないことが起きていると思う。

母親としては、子どもの命と健康を考えて、他県の野菜を買ったりしているが、夫はそんなことをする必要がないと意見が分かれている、という声もあった。
夫婦で意見が分かれ、それが不仲や離婚などにつながらないようにしてもらいたいものだ。
早く子ども・被災者支援法の骨子を決めてほしい、という訴えも聞かれた。

検診を早くしてほしいという声も多かった。
心配だったら、ひらた中央病院や、絆診療所、諏訪中央病院、信州大学でも受けられる。

また、福島県は保養を認めていないので、「保養」と名前がつくと、県や市町村は送りづらくなるのではないか。保養という名を使わずに、スポーツ交流や夏休みなどとしたらどうか、という意見が出た。

お母さんたちの心配を尽きない。
これからも子どもたちを守る方法をみんなで考えていきたい。

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