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2013年8月25日 (日)

原発事故543

甲状腺がんの子どもが6人増え、18人になった。

現在21万6800人の子どもの検診が終わり、18人が甲状腺がん。約1万2000人に1人にがんんが発生していることになる。大変高い比率である。

もともとは100万人に1人といわれているめずらしい小児甲状腺がんが、これだけ出ているのに、原発事故と関係ないと本当に言い切れるのだろうか。できる限り慎重にすべきだ。

甲状腺がんは4年たたないと発症しないなどと、のんびりしたことを言っていないで、(ぼくが前々から言っているように)調査をスピードアップして、早期発見・早期治療を行えるようにすべきである。

事故直後の被曝基本調査を終えた人(4ヶ月間の外部被ばく線量の調査に回答した人)は全体のたった4割。こんなのはおかしい話だ。

行動記録などをとらなくても、外部被曝を測定するガラスバッチをとっておけば、セシウムからヨウ素の被曝量を概ね推定できるはずである。放射能の見える化をしなかった県と政府の責任は大きいと思う。

この4割の子どもたちの外部被曝量は、全員2ミリシーベルト未満だったというが、信用のできない話だ。

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