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2013年10月10日 (木)

原発事故550

復興のフロントランナーと言われた福島県川内村の遠藤村長。
ちょっと見直した。

新潟県知事が、東電の柏崎刈羽原発の再稼働を求める申請を承認した。
これに対して、遠藤村長は、
新潟県知事の再稼働反対の姿勢を評価してきただけに残念な思いを強めると述べている。
なし崩しを警戒するとも言っている。
気づいたら、日本の原発がすべて稼働し、原発事故の前後で何も変わらないなどという事態になば、
あの事故はなんだったのか。

大事な視点だ。
いち早く「帰村宣言」をしたとき、この人は何もわかっていないのではないかと思ったが、
つらいところで悩んでいたことがわかってきた。

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川内村の村民の8割は今も避難を続けている。
20~40代の帰村率は19%と低い。
お年寄りは帰ってきたけれど、若者や子どもは帰ってこない。

村長は、すぐに帰還が難しい人には新たな生活を支援する政策に切り替える時期だと思う、と述べている。
すでに除染に200億円使われているが、山もすべて除染すると1000億円以上になる。
本当にやり続けることができるのか、と疑問に思っている。

国はそれを議論しないといけないと思う。
もっと村に自由な裁量を与えて、帰れない人たちが新しい生活のスタートを切れるようにするのも国の政策だと思う。
今のままでは、帰った人と帰れない人がいがみ合う結果になっていくだろう。
国はもうちょっと明確な方針を出すべきである。

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