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2013年10月 2日 (水)

復興計画にも別解力を

とんでもないキャリアがいる。
経産省の課長をした後、天下りをしているらしい。
自分のブログに、「東北はもともと過疎、復興なんてしなくていいんだ、という正論を言わない政治家は死んだほうがいい」などと書いている。
「正論」という言葉を使っているのが気になった。

ぼくは新刊『○に近い△を生きる「正論」や「正解」にだまされるな』(ポプラ新書)で、△という別解を求める時代が来ていると書いたが、官僚思考には○か×しかない。
微妙で多様な△なんか、わからない。

1309195__ 諏訪中央病院の庭

過疎になりかかっていた東北、その東北を復興していくとき、どんな町づくりを描くのか。
過疎で、高齢化率が高い地域だから復興しなくていいというのが、仮に「正論」だとしたら、その「正論」にとらわれることなく、
永続できる、新しい地域をどうつくるのかという「別解力」が問われている。

今の復興計画は、お金をかけて、もう一度、ふつうの町ができるだけである。
これでは決して新しいコミュニティーはできてこない。
高齢者が多くても、なんとか海とつながりながら、漁業と観光、商業とつながり、幸せを感じることができるような町をつくらなければならないと思う。

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