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2013年11月26日 (火)

鎌田劇場へようこそ!(158)

「ふたりのアトリエ ある彫刻家とモデル」

フランスを代表する彫刻家マイヨールの人生をモチーフに描かれた美しい映画。
これぞ映画。
映画でしか表現できない芸術。
芝居でも、小説でも、これほどに生と死に肉薄できるジャンルはないと納得させてくる。
ホモ・サピエンスのこだわり、人間というやっかいな生き物が見事に描かれている。

200

ビスコンティの「山猫」、フェリーニの「81/2」に出演していたクラウディア・カルディナーレが出ているが、お母さんみたいな空気を漂わせている。
スペインから逃げてき若いモデルも、やはり最後はお母さんみたいになっていく。

生と死、若さと老い、男と女、見事な作品だ。
映画好きな人はぜひ。
渋谷・Bunkamura ル・シネマで上映中。

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