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2014年1月 2日 (木)

チェルノブイリ訪問記③

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事故を起こした4号炉の原子炉は今、30度くらい。
当然、石棺の中は人が入れる状態ではない。

今回、1号炉の中や、2号炉のコントロール室に入れてもらった。
毎時0.5マイクロシーベルト。
どちらも停止している。

それでも操作盤でたくさんの人が働いているにもかわらず、0.5マイクロシーベルトある。
「高い」とぼくが言うと、
ここはふつうの町の中ではないのだ」と怪訝な顔をされた。
ここは原発なのだから、0.5マイクロシーベルトぐらいで働くのは当たり前とでも、さも言いたそうだった。

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3号炉と4号炉はひとつのビルでつながっている。
だが、今はその間の通路が壁でふさがっている。
その壁のあたりは、なんと29.5マイクロシーベルト。

3号炉の熱を下げるためのタービン室の一帯も、20マイクロシーベルトと高い。
4号炉の中には、爆発したとき亡くなった方の遺体がそのままある。
運び出せなかったのだ。

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事故当日、3号炉と4号炉の調整のために働いていた原発技術者にインタビューすることもできた。
彼は体内被曝をした。
一時的に避難したあと、復帰し、キエフから原発に通い続けたという。

健康を害し、奥さんとも別れた。
原発事故で人生が狂った、と話してくれた。

原発事故は、それぞれの人に深刻な悲劇を招く。

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