イラクの病院へ
ウクライナのキエフからイスタンブールへ、そして、イスタンブールからイラクのアルビルへ。
休む間のない、地獄のような行程でアルビルに着いた。
アルビルにはJIM-NETの事務所がある。
体はくたくた。
大好物のシュワルマ、これはチキンの薄切りと野菜をはさんだアラブのファストフードだが、これをほおばりながら、
ナナカリ病院へ向かった。
病院の事務長とドクター3人、看護師たちが迎えてくれた。
途中から院長も加わり、感謝状のたてまでいただいた。
病院は、雰囲気がとてもよくなっていた。
感染症対策を指導したものの、ここ2、3年停滞していた。
ところが、今は病院のいたるところに手洗い場が設置され、手洗いが徹底されている。
外来で、男性看護師に手洗いをみせてもらったら、指の間までていねいに洗い落とすみごとなものだった。
システムとしても徹底していた。
外来のベッドは、感染症予防のカーテンで仕切られるなど、いたるところで工夫がされていた。
やはり日本に研修に来たことは大きかったようだ。
2月にはまた信州大学の小児科の坂下先生や、JIM-NETの井下先生がイラク入りし、このアルビルでJIM-NET会議が開かれる。
ここナナカリ病院では、白血病の治療成績も上がってきている。
JIM-NETの支援のお金は、薬に充てられている。
薬の90%は政府から供給できているが、10%は足りない。
足りない薬を支援のお金を使って、市場で買ってきているという。
貧困のため、お金を払えない人たちの医療費も、JIM-NETのお金をあてることで、医療が継続されるようになった。
さらにその2割を使い、貧困家庭の子どもたちにミルクを与え、栄養面のサポートもしてきたという。
今までイラクではなかった支援が行われるようになり、それを日本のNPOが支えているということで、日本に対する評価もあがっているようだ。
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